地震後のガス漏れ確認は必須!ガス漏れ検知器と補修材の活用法
地震後にガス漏れの確認が必要な理由
地震発生後には、建物や配管に見えないダメージが発生している可能性があります。特にガス配管は、経年劣化や地震による揺れの応力が集中することで、亀裂や接続部の緩みが生じやすく、ガス漏れが発生するリスクが高まります。地震直後にガスメーターが自動的にガスを遮断したとしても、漏れたガスが引火・爆発する危険性は依然として残ります。そのため、ユーザーから不具合の連絡があった際には、迅速かつ適切な対応が必要です。いざという時に備えて、事業者様はガス漏れ箇所を迅速に検知し、応急処置を行える準備を整えておくことが不可欠です。必要な道具や機材がない場合、対処が遅れ、二次災害のリスクが高まる可能性があります。ガス漏れの疑いがある場合には、「ガス漏れ検知液」や「可燃性ガス検知器」などを使用して、正確にガス漏れ箇所を特定する必要があります。特に金属製のガス配管は揺れにより亀裂や接続部の緩みが発生しやすく、ガス漏れのリスクが高まります。ガス漏れ補修に対応するためには、事業者様が常に準備しておくことが大切です。
ガスの臭いを感じたらガス漏れ検知器を使う
ガスの臭いがしても漏れ箇所が特定できない場合、目視や感覚では見逃すリスクがあります。ガス漏れ検知器を使用して、正確に漏れ箇所を確認することが必要です。おすすめは、新コスモス電機の「可燃性ガス検知器 XP-7023Lモデル」です。
信頼のガス漏れ検知器「XP-7023Lモデル」
「可燃性ガス検知器 XP-7023Lモデル」は、周囲に存在する可燃性ガスをわずか3秒で検知する高性能なガス検知器です。エラーが発生した場合でも、ポンプ復帰スイッチを押すだけで通常のガス探知モードに簡単に戻すことができます。さらに、安全性を重視したオートガス排気モードを搭載しており、内部に残ったガスを自動的に排出し、完全に抜けた時点で電源が切れる仕組みになっているため、使用後も安全に取り扱えます。
XP-7023Lモデルには、2種類の可燃性ガスに対応するタイプ、1種類の可燃性ガスに特化したタイプ、そして代替フロンと可燃性ガスの両方に対応するモデルの3つのバリエーションがあります。いずれも出荷前にメーカーによる校正が行われ、納期はおおよそ2週間です。
品番 | 検知対象ガス | 検知可能漏洩量 | 検知可能濃度 |
XP-7023L-A | 2種類可燃ガス切替 | 都市ガス:LPガス等3.3×10Pa・㎥/S
フロンガス:R407C・12.4g/年 R410A/11.2g/年 |
都市ガス:LPガス等10ppm
フロンガス:30ppm |
XP-7023L-B | 1種類の可燃ガス | ||
XP-7023L-F | フロンと可燃性ガス切替式 |
ガス漏れの疑いのある箇所にスプレーし、ガス漏れ箇所を検知する
ガス漏れの疑いがある箇所が特定されている場合には、ガス漏れ検知スプレーを使用してピンポイントで漏れ箇所を確認することが効果的です。特に、炭酸ガスを使用しているため引火の恐れがない横河商事のギュッポフレックスは、安全にガス漏れを検知するのに最適な製品です。
簡単に使えるガス漏れ検知スプレー「ギュッポフレックス」
漏れ箇所が特定されている場合には、ガス漏れ検知スプレーの「ギュッポフレックス(品番:GS-345)」が非常に便利です。ガス漏れが疑われる配管接合部や接続部にスプレーを噴射すると、漏れがある箇所では泡が発生し、漏れを可視化します。この製品は、LPガスや都市ガス、冷蔵設備の配管にも対応しており、ガス漏れの確認が簡単に行えます。特に、霧状噴射やストレート噴射を使い分けることで、広範囲のチェックから狭い隙間の点検まで柔軟に対応可能です。
品番 | 主成分 | 容量 |
GS-345 | アルキルポリグルコシド、安息香酸ナトリウム、精製水 | 345ml |
ガス漏れ箇所を補修する
床下や壁の隠蔽部のねじ接合部を補修する「内管スプレー(品番:OZ-350)」
「内管スプレー(品番:OZ-350)」は、メーターを取り外し、ガス栓側から3秒間スプレーを噴射するだけで簡単に配管の補修ができる便利な製品です。LPガスと都市ガスの両方に使用できるため、幅広い用途に対応可能です。ただし、シールできる範囲は2m以内で、口径が32Aまでの小径配管に限られる点には注意が必要です。
品番 | 材質 | 容量 |
OZ-350 | アクリル系樹脂 | 350ml |
在庫しておくといざというときに大活躍する「配管補修剤LLFAテープ」
「配管補修剤 LLFAテープ(品番:R1-5-8AJP)」は、あらゆる流体配管の補修に対応する多用途なテープです。使い方はとてもシンプルで、漏れが発生した箇所に引っ張りながら巻き付けるだけで、即座に補修が完了します。さらに、このテープはガスだけでなく、水やエア、蒸気配管の補修にも使用でき、使用期限がないため、常にストックしておくことで緊急時にも安心です。
また、「LLFAスムース(品番:R1-5-8C-SJP)」を併用することで、腐食した配管の凹凸部分や溶接部の段差を整え、テープの使用量を削減することができるため、効率的な補修が可能です。
品番 | 幅 | 長さ | 厚み |
R1-5-8AJP | 25.4mm | 10.91m | 1.0mm |
R1-5-8C-SJP | 20mm | 600mm | 8mm |
まとめ
地震後のガス漏れ確認は、ガス漏れ検知器やスプレーを用いて迅速に行うことが重要です。特に、可燃性ガス検知器(XP-7023Lモデル)やギュッポフレックスを使った検知が効果的です。ガス漏れが確認された場合は、LLFAテープや内管スプレーで確実に補修し、二次災害を防ぎましょう。事業者様は、これらの機器や材料を備えておくことで、いざという時に迅速な対応が可能になります。
楠功央
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