
シーズン前に要チェック!エアコン配管の結露対策にオススメのアイテム3選
ひと手間で悩ましい結露とカビを防ぐ
結露の原因は、単純な断熱材の能力不足のほか、断熱材が潰れてしまっている、配管の接続部の断熱処理が不十分で隙間が発生していたなど様々で、かつ複数の要因が重なっていることがほとんどです。断熱材厚みが20mmほどある高断熱タイプの冷媒管や断熱ドレンホースを使えばリスクは低減できますが、性能が高い分コストがかさむうえ、隠ぺい部で結露が発生している場合、配管のやり直しは非常に困難かと思います。こうした場合、部分的、もしくは配管の上から巻くなどして施せる対策を行うのが現実的です。
配管に巻いて結露を防止するアイテム3選
重ね巻きしてもすっきり仕上がる「断熱シート」
フソー化成の「断熱シート」(商品コード:DS-2L)は、下の写真のように冷媒管の被覆表面やドレンホースに巻き付けて使用します。保温材ほどの断熱性能はないものの、厚みはわずか0.2mmと非常に薄く、重ね巻きしても配管が太りにくいのが強みです。結露のリスクを抑えつつも、スリムダクトSDやスリムダクトLDなどといった配管化粧カバーに配管を収納する際に影響が出にくく、スムーズに仕上げ作業を行えます。
品番 | 厚み | 幅 | 長さ |
DS-2L | 0.2mm | 100mm | 2m |
増し巻きが無駄なくカンタンにできる「断熱粘着テープ」
結露の発生する要因の一つとして先に挙げた通り、断熱材の固定に用いたテープの締め付け過ぎや、貫通穴や周囲の配管との接触による断熱材の潰れがあります。冷媒管の断熱材として主に用いられているポリエチレンフォームは、内部の空気を含んだ発泡層によって断熱性能を高めているため、この発泡層が潰れてしまうと本来の能力を発揮できなくなり結露を引き起こすリスクが高まります。
こうした場合の対処に便利なのが「断熱粘着テープ」です。テープ自体が断熱材としておなじみのポリエチレンフォームでできているので、結露が発生している部分に増し巻きすることで、簡単かつ効果的に防露処理を行うことができます。なお、剥がれ防止に粘着テープで巻き止めすることをオススメします。その際も締め付け過ぎにはご注意を!
因幡電工製
品番 | 厚み | 幅 | 長さ |
DHV-5010 | 3mm | 50mm | 10m |
DHV-5020 | 3mm | 50mm | 20m |
DHV-7510 | 3mm | 75mm | 10m |
DHV-10010 | 3mm | 100mm | 10m |
東レペフ製
品番 | 厚み | 幅 | 長さ |
PND-50W | 3mm | 50mm | 10m |
PND-75W | 3mm | 75mm | 10m |
PND-100W | 3mm | 100mm | 10m |
断熱材接続部のズレを防ぐテープ「ジョイントタフ」
断熱材接続部の処理が甘いと、経年で断熱材が縮むことにより少しずつテープのずれが発生、隙間が生じてそこから結露が起こることがあります。こうした事態を避ける対策アイテムとして、因幡電工の保温材接続テープ「ジョイントタフ」(商品コード:JTA-100-I)がおすすめです。粘着力が高く厚みも薄いので、通常のテープでは馴染みにくい断熱材表面のエンボス形状にもしっかり食い込み、熱収縮による断熱材接続部のズレを防止します。突き合せた断熱材の接続部に、本品のポリエステル糸入りテープで補強された中央部を合わせて巻付けるのがポイントです。なお、10mm以上テープが重なるように巻く必要がありますが、剥離紙にφ6.35mm〜φ53.98mmの銅管サイズ毎に必要長さの目安が印字されているので、無駄なく使えます。
品番 | 厚み | 幅 | 長さ |
JTA-100-I | 0.1mm | 100mm | 10m |
まとめ
空調配管の結露発生のリスクを低減できるアイテムをご紹介しました。空調配管の結露の原因は、単純な断熱材の能力不足のほか、断熱材が潰れてしまっている、配管の接続部の断熱処理が不十分で隙間が発生しているなど様々です。エアコンが活躍しはじめるこれからの季節、これらに関するメンテナンスの相談に備えて、早めのご準備をオススメします。

鈴木 彩香

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