冷媒銅管用ワンタッチ継手「エフ-1」の紹介画像

【冷媒用銅管】ワンタッチで接続!ロウ付け不要で施工時間の短縮を実現

冷媒配管工事において長らく主流だったロウ付け工法。配管は従来と変わらず銅管が用いられていますが、近年では施工条件として「火気厳禁」を指定する現場が多くなり、火なし継手が採用される機会が増えてきています。本稿では、火なし継手の中でもタブチの冷媒銅管用ワンタッチ継手「エフ-1」の優れた施工性にフォーカスを当てます。

火気不要・締め込み不要のワンタッチ継手

火なし継手は、その名の通り火気を使用せず施工できる継手を指します。火災のリスク回避、つまり安全性の観点から需要が高まり、現在では各社が火なし継手を販売しています。こうした流れの中、2020年にタブチ社から発売されたのが冷媒銅管用ワンタッチ継手「エフ-1」。火気が不要なのはもちろん、フレア継手を用いる場合の銅管フレア加工やナットの締め込み作業も不要。空調分野ではそれまでなかったワンタッチ仕様は火なし継手の新たな選択肢として知名度を上げ、現在もラインナップを拡充しています。

どのくらい簡単?「エフ-1」での施工

冷媒銅管用ワンタッチ継手「エフ-1」のより詳しい性能・施工方法については、過去の記事でもご紹介しております。よければご確認ください。

【狭所施工の課題を解決し、空調工事を劇的に短縮!冷媒銅管用ワンタッチ継手「エフ-1」】

「エフ-1」は2020年の発売以降、空調分野では初のワンタッチ継手として注目されてきました。現在では国際規格ISO14903:2017および日本銅センター(JCDA)のCDA0012に適合するものとして認証を受けており、公共物件においても安心して使える継手としてますます需要を高めています。

エフ-1_JCDA認証書の画像

一般財団法人日本銅センターの認証も取得済み

冷媒管の接続方法

従来のロウ付け工法、フレア継手を用いた施工と、「エフ-1」の特長との比較を通じ、いかに手間なく施工ができる商品かを改めてご紹介します。

冷媒配管の施工で共通して行うことは、使用する銅管および被覆(断熱材)の切断とバリ取りです。断熱材はカッターナイフ、銅管はチューブカッターを使用して切断します。その後、リーマ等を用いて切断面のバリを除去します。用途に合わない工具を使うとかえって配管を傷つけたり切粉が残ったりしてガス漏れの原因となるため、必ず専用工具を使用してください。

上記に加え、状況に応じて銅管の曲げ加工、管端の真円修正を行います。真円修正に関しては、コイル巻の軟質銅管を使う際や、既設管を再利用する場合は必ず実施しましょう。

ロウ付による施工

ロウ付工法は、リン銅ロウなどの接合材(ろう材)とロウ付継手を使い、 加熱して冷媒銅管同士を接合させる施工方法です。母材である銅管を傷つけず、接合材のみを融かして接着するため仕上がりが美しく気密性にも優れます。しかし、火を使う特性上、施工にあたっては事前のガスボンベやロウ付機材の搬入、防炎シートなどによる養生、万一に備えた消火器の用意に拡管作業、接続後にはロウ付部の冷却作業など、付帯する作業と準備が多く、施工業者様にとっては労力も時間もかかることは否定できません。さらに技術と経験を要する作業であるため、施工品質にばらつきが出やすいという問題があります。昨今の職人不足や、前述の安全性の観点から火気を忌避する風潮も手伝い、その機会は減少傾向にあります。

リン銅ロウ(R50308)の画像

技術も手間も必要なロウ付作業ですが、ベストパーツオンラインではロウ付部材も各種ラインナップしています。

フレア継手による施工

フレアユニオンフレアナットで構成されたフレア継手。フレアナットを通した銅管の管端にフレア加工を施し、フレアユニオンと銅管のフレア面を密着させてフレアナットを締込むことで接続します。ロウ付に比べて準備を含めた作業時間は短縮されるものの、銅管のフレア加工は過不足なく行わなければ冷媒の漏れ事故につながるため、専用のフレアツールの用意が必須です。また、ナット締めにはトルクレンチでの2丁掛けが必要なので、現場が狭所だと作業がやりづらかったり、時間がかかってしまうこともあります。

FUN-2の商品画像

銅管のフレア加工が必須のフレア継手。各種サイズを揃えて当日出荷対応しています。

「エフ-1」によるワンタッチ施工

ここまで、旧来の施工方法を見てきました。では、「エフ-1」はどうでしょうか?

バリ取りに加えて銅管の外面仕上げや、専用工具による真円矯正・標線のマーキングが必須ですが、接続自体は銅管に「エフ-1」を差込むだけで完了します。火なし継手なので火気を使わないのはもちろん、フレア継手のようなナット締めも不要。技術や経験に依存しない安定した施工品質を実現しながら、ロウ付け工法と比較して約40%の作業時間を削減することに成功しています。

なお、施工にあたってはWeb施工講習の受講・認定が必要です。講習を希望する方は、お問い合わせフォームで「エフ-1の講習受講希望」とご入力の上、お知らせください。

「エフ-1」とロウ付けの比較

「エフ-1」なら、専用機材の用意も付帯作業も最小限で済みます!

「エフ-1」のラインナップ

ベストパーツオンラインでは、2020年の発売以来ご要望にお応えし順次ラインナップを拡充しております。

継手・保温材

「エフ-1」は現在、同径・異径ソケット、ユニオン、エルボとソケット用の保温カバーをラインナップ。なお、ソケットとユニオンは保温カバーが同梱しています。

商品画像 商品名 備考
FOC-K127の商品画像

ソケット(FOC-K○)

冷媒用銅管どうしをワンタッチで接続。同径・異径の呼び2分~1吋4分をラインナップ。
FOC-YF952の画像 ユニオン(FOC-YF○) 室外機のフレアねじとの接続などに便利な片側フレア、片側ワンタッチ仕様。2分、3分、4分をラインナップ。
FOC-E2222の商品画像 エルボ(FOC-E) 冷媒用銅管どうしをワンタッチで接続する同径エルボ。7分、1吋、1吋1分をラインナップ。

継手用保温カバー

エフ−1用保温カバー。ソケット用とユニオン用をそれぞれラインナップ。

 

専用工具

「エフ-1」の施工に必須の専用工具も、全サイズラインナップしております。

商品画像 商品名 備考

標線ゲージ(FOG-○)

銅管に標線をマーキングするためのエフ-1専用工具。
矯正工具(FOTW-○) 銅管の楕円を矯正するエフ-1専用工具。

まとめ

タブチの冷媒銅管用ワンタッチ継手「エフ-1」は、これまでの冷媒配管の施工方法とは一線を画すワンタッチ接続で施工時間を大幅に短縮するのはもちろん、付帯する作業の少なさ、場所を問わない点も含めて施工業者様の負担を大きく削減し、安定した施工品質を提供します。エアコンの設置が増えるこれからのシーズンにぜひ一度お試しください。

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