夏場に急増するエアコン洗浄。熱交換器のフィンに付着した汚れを落としたり、送風口から出てくる臭いを除去したりと、エアコン本来の性能を回復させるのでユーザーに大変喜ばれる仕事です。しかし、洗浄液の選定を間違えると後々「水飛び」や「アルミフィンの劣化」を引き起こす場合もあるので気を付けなければなりません。本稿では、水処理メーカー「ショーワ」が開発した親水被膜を傷めないアルミフィンの洗浄剤「エボクリーン・エコ　ニュートラ（品番：AFF-10ECO）」をご紹介いたします。

アルミフィンの親水被膜を傷めずに洗浄する

エアコン室内機のアルミフィンには親水処理をした被膜があります。「親水」とは水になじむという意味です。親水被膜が無いとエアコン運転中に発生した結露水は狭いアルミフィンの間にブリッジ状に付着したり、表面張力により水玉になってしまいます。水玉になった結露水は、ファンで吸い寄せられ送風口から室内に噴き出す「水飛び」という問題を引き起こします。そのため、アルミフィンには水が濡れ広がり直下のドレンパンに流れ落ちるようにする親水性を付与する処理が施されているのです。

中和処理も不要な洗浄剤「エボクリーン・エコ　ニュートラ」

品番	容量	基準価格
AFF-10ECO	10Kg	￥7,010

弱アルカリ性の液体で、親水被膜を傷めないのはもちろんのこと、洗浄後の中和処理も必要ない省施工タイプです。また、樹脂材に対してもクラックは発生しません。特に油汚れに対し効果的な洗浄剤なので飲食店に設置されたエアコンに最適と言えます。

使用方法

1. エアコンを取り外せる場合は、取り外したうえで分解して熱交換器のみにしてください。取り外せない場合は、熱交換器以外をすべて養生して壁掛け用洗浄シートや天井カセット用洗浄シートを設置してください。
2. アルミフィンの汚れ程度により「エボクリーン・エコ　ニュートラ（品番：AFF-10ECO）」を10～20％に希釈し、エアコン洗浄機、もしくはスプレーボトルに詰めて噴霧してください。
3. 10分～20分放置後水で洗浄液を洗い流してください。落ちにくいところは、ナイロンブラシ等でこすり取ってください。
4. エアコンを元の状態に戻し試運転してください。親水被膜を痛めていないため、結露水は飛び散りません。

※作業時にはマスク、手袋を着用してください。

まとめ

かつてエアコン洗浄剤の選定基準として「洗浄力」や「価格」が優先されていました。しかし、洗浄後の「水飛び」問題を未然に防ぐために、親水被膜を傷めない仕様であることを最優先する必要があります。また、中和処理が要らない省施工モデルか否かもチェックすべきです。その点、「エボクリーン・エコ　ニュートラ（品番：AFF-10ECO）」は、それらの要件を満たす洗浄剤として実績十分の商品です。