
時代は完全フレキ配管。ガス栓台座セットを使いこなす
※この記事は2019年11月4日に公開しましたが、修正し2021年8月17日に再度公開しました。
ガス栓台座セットに死角なし
近年、ガス栓までの配管材として使用頻度が多くなっているガスフレキ。ガス栓を取付する際にもガスフレキを採用する施工業者様は増えています。そして鉄管接続用の露出タイプのガス栓をガスフレキ接続する際に欠かせない部材がガス栓台座セット。ガス栓台座セットには、馬蹄式と羽根式の2種類の工法と、それぞれにAタイプ(可とう管ガス栓用)とBタイプ(ヒューズガス栓用)の計4種類が存在します。
一度は使ったことがある。実績十分「F-914シリーズ」
藤井合金製作所が製作するガス栓台座セットのF-914シリーズは、バックプレート部分の形状が馬の蹄に似ていることから馬蹄式と呼ばれています。ガス栓固定台座セットが商品化された当時からある仕様なので採用実績が多く、ベテランの方に馴染みがある商品です。
品 番 | 付属ねじ | 基準価格 |
F-914A | M4×40㎜ | ¥1,350 |
F-914B | ¥1,350 |
ガス栓固定台座セット(品番:F-914B)に、LB型一口ヒューズガス栓(品番:FV613A-T)を取り付ける手順
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1.ガス栓(品番:FV613A-T)に台座セット(品番:F-914B)に同梱されている台座本体を固定します。 (台座本体にある六角穴付き止めねじ3本を六角棒レンチで締め付けます。) ※取り付ける前に台座本体の六角穴の奥にパッキンが取りついていることを確認してください。 |
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2.フレキ管用片ねじソケットに台座セット(品番:F-914B)に同梱されている固定座金をはめ込みます。 ※固定座金の裏表に注意してください。 |
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3.ガス栓(品番:FV613A-T)にフレキ管用片ねじソケットを取り付けます。 (フレキ管用片ねじソケットに配管用シール剤を施し本体にねじ込みます。) |
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4.フレキ管用片ねじソケットとガスフレキを接続してから、馬蹄型バックプレートを壁内にセットします。 ※壁穴は50φで開口してください。 ※左画像は室内側からの写真です。 |
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5.馬蹄型バックプレートのワイヤーを引っ張り壁に密着させながら、ガス栓(品番:FV613A-T)に固定された台座本体と馬蹄型バックプレートを取付ねじ(2本)で仮固定します。 |
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6.引っ張ったワイヤーをフレキ管用片ねじソケットに巻き付けます。 |
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7.取付ねじ(2本)を完全に締め付けて、完了です。 |
藤井合金製作所より引用
室内側からガス栓が固定できる!増設に欠かせない 「F-917シリーズ」
ガス栓台座セット「F-917シリーズ」は、バックプレートの形状が羽根に見えることから羽根式と呼ばれています。室内側からガス栓が固定できるため、引き込む際にワイヤーが必要になる馬蹄式に比べてカンタン施工。ベストパーツOnlineの取扱い数量も羽根式の方が多くなっています。
品 番 | 付属ねじ | 基準価格 |
F-917A | M4×70㎜ M4×50㎜ |
¥1,370 |
F-917B | ¥1,370 |
ガス台座セット(品番:F-917B)に、LB型一口ヒューズガス栓(品番:FV613A-T)を取り付ける手順
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1.ガス栓(品番:FV613A-T)に台座セット(品番:F-917B)に同梱されている台座本体を固定します。 (台座本体にある六角穴付き止めねじ3本を六角棒レンチで締め付けます。) ※取り付ける前に台座本体の六角穴の奥にパッキンが取りついていることを確認してください。 |
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2.フレキ管用片ねじソケットに台座セット(品番:F-917B)に同梱されている固定座金をはめ込みます。 ※固定座金の裏表に注意してください。 |
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3.ガス栓(FV613A-T)にフレキ管用片ねじソケットを取り付けます。 (フレキ管用片ねじソケットに配管用シール剤を施し本体にねじ込みます。) |
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4.台座セット(品番:F-917B)に同梱されている羽根型バックプレートをガスフレキに通します。
※壁穴は50φで開口してください。 |
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5.フレキ管用片ねじソケットとガスフレキを接続します。 |
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6.ガス栓(品番:FV613A-T)に固定された台座本体と羽根型バックプレートを同梱の取付ねじ(2本)で接続します。 (取付ねじの先端は羽根型バックプレートより1~2mm突き出る程度にねじ込ます。) |
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7.羽根型バックプレートを壁または水切り内に挿入します。 |
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8.取付ねじを手前に引き出し羽根型バックプレートを壁または水切り内に密着させてから、取付ねじ(2本)を締め付けて、完了です。 |
藤井合金製作所より引用
Aタイプは可とう管ガス栓、Bタイプはヒューズガス栓に対応
ガス栓台座セットの品番末尾は、Aが可とう管ガス栓のFV141D、FV143D、FV143Cの各シリーズに対応し、Bがヒューズガス栓の全品番に対応しています。
左右平行にビスを取り付けた場合、Aタイプは六角平面が垂直、Bタイプは六角の角部が垂直です。二口ヒューズガス栓を取り付ける時は、ビス位置を縦にして工具が届くようにします。

六角部の形状によって使用できるガス栓が異なります。
ガス栓の製造メーカーや種類により六角部の形状が異なっている可能性がありますが、ガス栓固定台座セット自体は他メーカーのガス栓へも使用することが可能です。使用する際はガス栓の六角部の形状をご確認頂いた上で選定するようにしてください。
まとめ
使用頻度が多いガスフレキに露出タイプのガス栓を取り付けるためには、ガス栓台座セットが必要です。施工方法には馬蹄式と羽根式の2種類ありますが、どちらも用途は同じ。品番末尾のAとBは対象となるガス栓の種類を表しておりAが可とう管ガス栓用、Bがヒューズガス栓用という具合に判断して下さい。

佐々木瞭
2018年より営業部に所属し、分類は配線器具・設置固定を担当しています。
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