へぇ~と驚く ガスフレキの真実

こんにちは!設置固定バイヤーの佐々木克仁です。

鋼管工法にかわり、住宅用低圧部配管として最も身近な存在のガスフレキシブル管(以下「ガスフレキ管」)。都市ガス用配管には日本ガス協会が、LPガス用配管には高圧ガス保安協会が、おのおの作成した仕様に適合しているため、ガスフレキには互換性があります。

最新バージョンの「ソフレックス🄬」で安全性が向上

2010年、日立金属がガスフレキ管と継手からなるガス配管システム「ソフレックス🄬」の継手を「ワンプッシュ」から「プッシュインパクト」に仕様変更しました。従来の、そして他社のガスフレキ管継手と比べて何が変わったのでしょうか?

互換性があるガスフレキ管とガスフレキ管継手

ガスフレキ管およびガスフレキ管継手はJISではありませんが、都市ガスでは日本ガス協会が定めた「ガス用ステンレス鋼フレキシブル管(フレキ管)標準仕様書」があり、LPガスでは高圧ガス保安協会が定めた「液化石油ガス配管用フレキ管(フレキ管継手を含む。)基準」があります。JIS同様に、基準を満たしている製品どうしは上位互換性があるので、古いガスフレキ管に新しい仕様のガスフレキ管継手を接続することができます。そして規格ですから、必然的に他社互換性もあり異なるメーカーのガスフレキ管にガスフレキ管継手を接続することもできるのです。

徐々に減る施工者依存度

ガスフレキ管とガスフレキ管継手の施工は、LPガスの場合は「液化石油ガス設備士」の資格を持ち、高圧ガス保安協会等の配管用フレキ管講習を終了した方が、都市ガスの場合は、日本ガス協会が定める「簡易内管施工士資格」を持ち、ガス事業者の認可を受けた方が行います。
従来の白管や被覆鋼管などを用いたねじ接続配管の鋼管工法はもちろん、ガスフレキ管発売当初に使用していたガスフレキ管継手は、工具によるナットの締め付けが必要でしたが、日立金属が「ワンプッシュ」を発表してからガスフレキ管を挿入するだけで施工が完了するため、狭いスペースや短い工期にも充分対応できるうえ安全性にも非常に優れた製品になりました。
更に、第4世代と言われる「プッシュインパクト」になると、旧世代の商品で危惧されていた「差し込み不足によるガス漏れの危険性」も、様々な工夫や改良で改善されています。

「ソフレックス🄬」ならではの安全機能

どのメーカーのガスフレキ管も「プッシュインパクト(日立金属)」「ネオジョイント(JFE継手)」が使えるのであれば、ガスフレキ管とガスフレキ管継手の選定基準は価格だけと考えがちですが、安全機能の違いを考慮してから判断しても遅くありません。

プッシュインパクトの片ねじソケット。全サイズの都市ガス・LPガス用が当日出荷

長期的な安全性能を担保するスプリング

第4世代「プッシュインパクト」の最大の安全機能は、継手に内蔵されたスプリング(6)。

施工後、このスプリング(6)がパッキン(3)をガスフレキ管に押し続けるため、経年でやせるパッキンの面圧が維持でき長期的なシール性能が期待できるというのはプッシュインパクトならではの安全機能です。

また、ガスフレキ管を挿入すると、このスプリング(6)がリテーナ(4)という部品を押し上げカチッと音がしてロック機構が働きます。これにより第3世代の「ワンプッシュ」や現行の「ネオジョイント」に必要なスペーサーを取り外しナット押し込む作業が不要となりワンアクションで素早く確実な施工が可能になりました。

継手だけでガスフレキ管のガス漏れが検知できるサンマップ

いつもガスフレキを使って施工している方でも、この「サンマップ(12)」をご存じない方も少なくないと思います。

サンマップ(12)とは、隠ぺい配管されたフレキ管に釘などが打込まれた際、継手部分だけでガス漏れが検知できるようにするための継手内部の小さな部品。継手の青いインジケーター(7)付近からガス漏れしている場合は継手接続部、継手付近の被覆を剥がしても水密パッキン(10)付近からガス漏れしている場合には釘などが打ち込まれたガスフレキ管からガスが漏れていると判断できます。

このサンマップまで漏れたガスを運ぶ役割がガスフレキ管の被覆の内側にある凹凸の溝。万が一フレキ管に釘打ち等で穴が開いた場合、漏れたガスがその溝を伝ってサンマップまで到達し、目視確認できない場合でも漏洩確認ができるような仕掛けなのです。

現場でガス漏れが検知された場合、このことを覚えていれば無用な確認作業が必要なくなります。

屋内外問わず露出配管は厳禁

ガスフレキ管・継手を含め、屋外はもちろん、浴室内や浴室下部での露出配管は使用しないでください。屋外露出配管の場合は紫外線や風雨、浴槽内では湯水や洗剤等の外的要因により、被覆が傷んでサンマップまで漏洩したガスを運ぶことができなくなるからです。専用のさや管エネモールなどの化粧カバーを一緒にご使用になられる事をオススメします。

リスク管理を徹底するならガスフレキ管と継手のメーカーを統一すべし

定められた規格に基づき製造されているガスフレキ管とガスフレキ管継手ですから、互換性があることは十分ご理解いただいていると思います。しかし、よりリスク管理を徹底するなら、ガス用フレキシブル管と継手のメーカーを統一されることもオススメします。メーカーを統一すると、トラブルの際の要因分析が容易になり、管に原因があるのか、継手に原因があるのか、施工に原因があるのかを特定しやすくなります。

まとめ

へぇ~と驚かれた方がいらっしゃるか自信がありませんが、そうなんだ!という声は聞こえてくるような気がします・・・。無人化されたラインで製造される「プッシュインパクト」の市場シェアは、約70%(当社調べ)という驚異的な数字を叩き出しています。日本国内のみならず、中国を中心とした海外でも使用されているとのこと。施工者の技量に依存しすぎず誰でも安全確実に、かつ迅速な作業ができるソフレックス🄬のメリットは万国共通のようですね!

ベストなパーツでは、施工業者様の住宅設備部材に関わる小さな疑問やお困りごとの解決のお手伝いをさせて頂きます。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.
Katsuhito Sasaki

Katsuhito Sasaki

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は設置固定を担当。1976年生まれ。
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!