
進化を続けるマキタ製「18V充電式インパクトドライバ」
※この記事は2023年3月27日に公開された記事ですが、4モードタイプを追加して2023年8月1日に再公開しました。
ターゲットを照らす明るさは従来機の約2.5倍
マキタの18Vシリーズの上位機種である充電式インパクトドライバ(TD17モデル)は、下位モデルと比べて約16%もコンパクトで約28%もパワフルです。LEDライトは旧モデルと比較して明るさが約2.5倍に向上し、3段階で照度を切替できます。さらに、人気のオリーブ色が追加され、より一層施工に集中できるツールとしてブラッシュアップされました。専用ケースも改良され、同じ大きさのケース内に最大4本のバッテリを収納できるため、予備バッテリの収納も楽々です。
全周リング発光LEDライト搭載モデル「充電式インパクトドライバ(TD17モデル)」

作業中にターゲットがハッキリ見えるというだけでなく、「ライトモード」を使えば簡易的な照明としても使用可能。点灯時間は約1時間です。
最新の充電式インパクトドライバ(TD17モデル)は、従来機(TD172D)の左右2灯式LEDから全周リング発光LEDに改良されています。これにより、ビットの影を無くすことが可能になりました。従来機と比較すると約2.5倍も明るくなり、明るさも3段階で調整できるようになりました。マキタはこれまでインパクトドライバのモデルチェンジで、ライトの進化をアピールポイントとしていましたが、今回国内初の全周リング発光LEDライトを採用するなど、さらなる進化を遂げています。
全体バランスを改良して作業しやすく進化

バッテリ後方オフセットにより重心バランスが改良され、障害物への干渉も改善されました。
充電式インパクトドライバ(TD17モデル)では、従来機よりもバッテリが後方にオフセットされ、重心の位置がグリップの中心線に近づくことで、バランスがよくなりました。この改良により、「マキタのインパクトドライバは軽くて使いやすい」という評価が実現しています。重量軽減だけでなく、重心の位置を見直すことで高いバランスが実現されています。また、バッテリが後方に移動したことで、障害物との干渉も減ります。さらに、突出部分を無くすことでスリムなヘッドになり、全方向の隅打ち性能が向上しました。そのため、床や天井に近い位置の作業にも特におすすめです。
部材を傷めにくい新形状

リブを設けることで部材を傷めにくい形状となりました。
最新の充電式インパクトドライバ(TD17モデル)では、新形状のビットスリーブが採用されています。従来のTD172Dのビットスリーブは縁ギリギリまで滑り止め加工があるため、部材に当たると傷がつく可能性がありましたが、TD173Dでは縁にリブが設けられ、部材に当たった際に傷が付きにくく改良されました。さらに、今回のモデルチェンジではトリガスイッチも改良されています。トリガ操作で低速から高速まで4段階(弱・中・強・最速)の変速操作が可能になり、繊細な回転数の微調整が可能になりました。これによって、ネジ穴をなめる頻度を減らすことができます。このような改良により、TD173Dはさらなる使いやすさとパフォーマンスの向上が実現されています。
手持ちのバッテリを使いまわせる本体のみもラインナップ
施工業者の皆様から「バッテリや充電器は持っているから本体だけ欲しい」というご要望が増えており、最近は本体のみのご注文が一般的。ただし、本体のみご注文の場合には専用ケースが付属しない点には、注意が必要です。ここまでご説明申し上げた通り、最新の充電式インパクトドライバ(TD17モデル)には多くの新機能が追加されていますが、従来機で評価の高い「楽らく4モード」と「ゼロブレ機能」は引き続き採用されており、使いやすさは抜群です。
品番 | 色 | 仕様 |
TD173DRGX | 青 | セット |
TD173DRGXB | 黒 | |
TD173DRGXO | オリーブ | |
TD173DZ | 青 | 本体のみ |
TD173DZB | 黒 | |
TD173DZO | オリーブ |
4モード切替搭載モデル「充電式4モードインパクトドライバ」
「4モード充電式インパクトドライバ」は、インパクト(回転+打撃)、震動ドリル(回転+震動)、ドリル(回転のみ)、ネジ締め(回転+電子クラッチ)の4モードにテクス用ネジ専用モードをプラスし、細かな設定で現場での幅広い作業がこの1台で行えます。また、付属のバッテリは高容量6.0Ahモデル(品番:BL1860B)で、確認ボタンを押すとバッテリ残容量が4段階で表示される機能と自己故障診断機能も新搭載されております。
品番 | 色 | 仕様 |
TP141DRGX | 青 | セット |
TP141DRGXB | 黒 | |
TP141DZ | 青 | 本体のみ |
TP141DZB | 黒 |
まとめ
TD173Dシリーズは、マキタ「充電インパクトドライバ」の18Vシリーズの上位機種です。ターゲットを照射するLEDライトに国内初の全周リング発光LEDライトを搭載し他機種の明るさの2.5倍です。また、バッテリ装着時でも全長111mm、質量1.5kgとコンパクト&軽量ボディながら、最大締付けトルク180N・mとハイパワーです。「4モード充電式インパクトドライバ」は、最大締付けトルク150N・mとTD173Dシリーズに比べると劣るものの、1台で4モード切替可能なので、現場での幅広い対応可能な穴あけ、締付け工具です。

佐々木瞭

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