業務用エアコンのドレン排水、施工現場の「困った」を解決

業務用エアコンの設置現場では、ドレン排水に関する様々な悩みがあります。

• 「部屋をまたがないと排水できない」：オフィスのレイアウトによっては、配管が部屋を横断してしまうことがあります。これは見た目が悪いだけでなく、スペースの有効活用を妨げる要因にもなります。
• 「障害物が多くて排水ルートを確保できない」：改修工事などでは、既存の配管や梁、間仕切りなどが障害となり、思うように配管できないことがあります。
• 「埋設配管は手間もコストもかかる」：建物の構造によっては、ドレン配管を埋設する必要があります。これは時間と手間がかかるだけでなく、コスト増加にもつながります。
• 「地下階への設置で排水先がない」：地下室や機械室など、排水先がない場所にエアコンを設置する場合、排水処理に困ることがあります。

『ドレンポンプ』の性能を徹底比較

NSC社のドレンポンプ『NP20W2』と『NP60H2』は、どちらも優れた性能を持つ製品ですが、エアコンの能力に応じて使い分けが必要です。以下の表を参考にして選定してください。

『NP20W2』と『NP60H2』はそれぞれ最短翌日出荷可能です。

ビルマル・パッケージエアコンには『NP20W2』

ビル用マルチエアコンやパッケージエアコンなど、2.8kW～28.0kW程度のエアコンには『NP20W2』が使用できます。単層100V、200Vに使用可能で、ドレン水の排水には別売のφ9のホースを使用します。

『NP20W2』はドレン水を5m持ち上げたときに最大30mまで横引きが可能です。※NSC社カタログより抜粋。

専用の補助具で施工を完璧に仕上げる

『NP20W2』には、本体を露出させる場合に美観を維持する専用の化粧ボックス（商品コード：NPB2）と、万が一の漏水に備えられる補助ドレンパン（商品コード：HD3）があります。これら2つは組み合わせて使用可能で、美観を意識しつつ、万が一の場合にも備えられるので完璧な仕上がりが期待できます。

『NP20W2』は別売の化粧ボックスと補助ドレンパンで仕上がりを整えられます。

設備用・大型空調機用エアコンには『NP60H2』

28.0kWを超えるような大型エアコンには『NP60H2』の使用が適しており、単層200Vのみ対応可能です。パワーが上がる分、排出するドレンの量も増えるため、φ12のホースを使用してドレン水を排水します。

『NP60H2』はドレン水を12m持ち上げたときに最大30mまで横引きが可能です。※NSC社カタログより抜粋。

まとめ

業務用エアコンのドレン排水に関する課題は、NSC社の『ドレンポンプ』で解決できます。従来の自然勾配に頼らない圧送排水により、配管ルートの自由度を格段に向上させ、設置場所の制約を大幅に軽減します。これにより、これまで諦めていた場所へのエアコン設置も可能になり、お客様への提案の幅が広がります。対応するエアコンの能力に応じて最適な機種を選択して作業を劇的に効率化させましょう。