
【シーリング材】「シリコーン」「変成シリコーン」「ウレタンコーク」の違いと使い分け、調べてみました!
住宅設備の現場では必ず使用する「シーリング材」。いざ使用するときは「シリコーン」「変成シリコーン」「ウレタンコーク」など種類がたくさんあって、実際どれを選べばいいか迷いますよね。私も最初は全て「シリコーン」ひとくくりと考えていたのですが、使用面で「塗装できない」「屋外には使わない方がいい」など、違いがあることを知りました。そこでこのブログは、整理する意味も込めて、「シリコーンコーク」「変成シリコーン」「ウレタンコーク」の違いと使い分けについて、まとめてみました。
「シーリング材」ってなに?
シーリング材は、建物のすき間や継ぎ目を埋めて、水や空気の侵入を防ぐ材料のことです。たとえば、窓枠まわりや水まわり、外壁の継ぎ目などで使用されれます。「すき間を埋めるだけ」とはいえ、正しい材料を選ばないと、建物・配管内部への水の侵入、カビの発生、塗装剥がれなど、トラブル発生の原因にもなりかねません。
【シリコーンコーク】最強の耐久性!でも塗装NG
「シリコーンコーク」はよく見かける定番のシーリング材です。耐水性・耐候性・耐熱性に優れており、塗布面が長持ちします。またほかの2種類に比べ、安価で手に入りやすいようです。
向いている場所
- キッチン、浴室、洗面台まわりなどの水まわり
- 屋外のサッシ周辺
注意点
- 塗装ができない(塗装材を弾いてしまいます)
- 一部の接着しづらい材質(ポリカーボネート、塩ビ)には不向き
【変成シリコーン】塗装できる万能タイプ!
「変成シリコーン」は改良されたシーリング材で、耐候性・耐熱性があり、塗装にも対応しています。建築や板金加工などに使用される、万能タイプです。
向いている場所
- 外壁やサイディングの継ぎ目
- 雨仕舞いで塗装する箇所
- 屋根周りの補修
注意点
- 耐久性はシリコンよりやや低め
【ウレタンコーク】塗装性・密着性バツグン!でも屋外は注意
「ウレタンコーク」は柔軟性と耐久性に優れているため、振動が加わる場所などで効果を発揮します。
向いている場所
- 塗装下地として
- モルタル壁、ALC板の目地ジョイント
注意点
- 紫外線に弱く、屋外で使用する際は上から塗装が必要です。塗装なしだと経年劣化でひび割れしやすくなります。サッシのガラス周りなどに使用する場合も、ガラスを通過した紫外線の影響で劣化しやすくなります。
早見表にまとめてみましたので、ご参考ください。
種類 | 塗装 | 耐水 | 屋外使用 | 主な用途 |
---|---|---|---|---|
シリコーンコーク | ✕ | ◎ | ◎ | 水回り(キッチン・浴室など) |
変成シリコーン | ◎ | ○ | ◎ | 外壁、屋根、サッシ(塗装あり) |
ウレタンコーク | ◎ | △ | △要塗装 | 補修、塗装仕上げ、目地など |
まとめ
実際に調べてみて、シーリング材は場所や用途に応じた使い分けがとても重要だと感じました。ポイントは「塗装の有無」と「屋内か屋外か」の2点です。どれを選ぶか迷ったときには、このブログが少しでも参考になれば幸いです。ベストパーツオンラインでは「シリコンコーク」「変成シリコン」「ウレタンコーク」を1本から当日出荷で取り扱っております!ぜひお役立てください。

佐藤 陽子

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