キッチン用の混合栓は、日々の家事効率を左右する重要な設備です。特に、吐水口が引出せる機能は、シンクの隅々まで届くため、洗い物や掃除の際に大変便利です。しかし、この機能はワンホール混合栓に多く、壁付混合栓では対応できないという認識が根強くあります。結果として、お施主様の利便性を最大限に引出す提案が難しくなっていませんでしょうか。本稿では、壁付混合栓でも吐水口が引出し可能な『オープンホース式混合栓』と、既存の壁付混合栓に後付けできる『キッチンシャワーパイプ』をご紹介します。

壁付混合栓

キッチンにおける混合栓の設置には、空間や配管の条件に応じて様々な選択肢がありますが、その中でも壁付混合栓は、「清掃性が高い」、「シンク上スペースを広く取れる」といった理由から今なお多く採用されています。

壁付混合栓が抱えるジレンマ

壁付混合栓には上記のようなメリットがある反面、引出し機能が付いていないタイプがほとんどです。

引出し機能付き『オープンホース式混合栓』の魅力

KVK社の『オープンホース式混合栓』は壁付ながら吐水口が引出せる混合栓です。デザイン性は通常の壁付混合栓に比べると若干見劣りしてしまいますが、利便性はバツグンです。利便性とデザイン性をお施主様に選んでいただくご提案も同時にできるといいかもしれません。

商品コード	ヘッド色	仕様	パイプ長	吐水口までの長さ
FSK110KSFT	グレー	一般地仕様	220mm	600mm
FSK110KZSFT		寒冷地仕様
FSK110KSFTT	メタリック	一般地仕様
FSK110KZSFTT		寒冷地仕様

 

既設の壁付混合栓に後付けできる『キッチンシャワーパイプ』

『キッチンシャワーパイプ』は今ある混合栓の吐水パイプを交換することで引出し機能を付与できます。混合栓の本体部分はそのまま使用可能なため、安価に導入できます。

商品コード	ヘッド色	仕様	パイプ長	吐水口までの長さ
PZ5000FHPB	グレー	下向き取付タイプ	220mm	600mm

 

まとめ

壁付混合栓に引出し機能を求めるユーザーの声に応えるには、『オープンホース式混合栓』と『キッチンシャワーパイプ』の活用が有効です。単に既存品を同じ型で交換するだけでなく、こうした“付加価値提案”が差別化につながります。使い勝手の向上を実現できるこれらの商品を、ご提案の一つに加えてみてはいかがでしょうか。