塩ビ配管で接続部がねじ込み式のバルブや機器を取付けるためには、
バルブソケットや
給水栓ソケットなどを使う必要があります。本稿では、給湯器の給水給湯配管にとくに便利な、
「メタル入バルブソケット」や「
メタル入給水栓ソケット」をご紹介します。
漏水のリスクを避けるならメタル入りが無難
バルブソケットや給水栓用ソケットには、ねじ部・本体ともに樹脂製のタイプもあります。メタル入のタイプとは圧倒的な価格差があり、コスト面だけで見れば樹脂製のほうが魅力的です。しかし、軟らかい材質のために使い慣れていないと必要以上にねじ込んでしまいねじ山がつぶれたり、削れたりして、結果として接続部からの漏水のリスクが高まる場合があります。こうした事態を極力避けるためにも、コスト面よりも耐久性・耐摩耗性を考慮してメタル入を使用するのが無難です。
メンテナンスや交換工事を見据えた選択肢
バルブソケットは一般的に、給水管に取付けたバルブやねじ込み継手と塩ビ管とを接続する用途、給水栓ソケットは塩ビ管をPJねじ(給水栓取付ねじ)に変換し、給湯器や給水栓に直接ねじ込んで接続する用途に使用します。メタル入の継手はその名の示す通り接続ねじが金属(黄銅)で、給湯器などの機器や金属製のバルブ・継手に直接ねじ込んでもねじ山が潰れる心配がないため、メンテナンスや交換工事が発生しうる給湯器まわりの給水給湯配管には最適です。
給湯器の給湯配管にはHT継手を選ぶ
給湯器配管における使用シーンとして、給水栓ソケットは給湯器に直接ねじ込んで塩ビ配管に接続する、バルブソケットは新しく入替えた配管と既設の塩ビ管との接続・変換などが考えられます。給湯配管にメタル入の給水栓ソケットやバルブソケットを用いる場合は、耐熱性に優れたHT管およびHT管用のHTMWS-やHTMVS-を選びましょう。使用温度範囲は5℃~90℃、連続常用温度は85℃以下と給湯器の給湯温度を考慮してもゆとりのある耐熱性能を有しており、安心してご使用いただけます。
塩ビ管の種類で選べるラインナップ
塩ビ管の各管種ごとの違いと特長、選び方については、過去記事を紹介しています。(参考:「安いだけじゃない!『塩ビ管』を種類と用途で正しく使い分けよう」)。ベストパーツオンラインでは、各管種に対応する「メタル入バルブソケット」と「メタル入給水栓ソケット」をそれぞれバラ1個から、最短当日出荷にてご対応いたします。
「メタル入給水栓ソケット」のバリエーション

各種塩ビ管用の「メタル入給水栓ソケット」は、各サイズを1個から当日出荷いたします。
VP管用(TS継手)
HIVP管用(HI-TS継手)
HT管用(HT継手)
「メタル入バルブソケット」のバリエーション

各種塩ビ管用の「メタル入バルブソケット」は、各サイズを1個から当日出荷いたします。
VP管用(TS継手)
HIVP管用(HI-TS継手)
HT管用(HT継手)
まとめ
今では給水給湯配管といえば架橋ポリ管やポリブデン管などの樹脂管が主流ですが、既設管が塩ビ管の現場や、調達のしやすさやコスト面などを要因に、塩ビ管を採用している現場もあります。特にメンテナンスや交換工事が発生しうる給湯器まわりの給水給湯配管には、ねじ山がつぶれにくく耐久性に優れた「メタル入バルブソケット」や「メタル入給水栓ソケット」を使うと非常に便利です。
