エコキュートがエコベースに乗っている様子

『エコベース』簡易基礎だから可能なエコキュート1日施工

新築でもエコキュートの設置に簡易基礎「エコベース」を利用する施工が増えています。しかし、見た目では分からない強度の違いに気付かずに、漫然と現場打設しているだけという施工業者様が多いのも事実です。本稿では、工場で約28日間しっかり養生して強度を100%引き出すことで、1日でエコキュートの基礎工事と設置工事が完了する「エコベース」をご紹介いたします。

早く、安く、品質基準も高いエコキュート用基礎

エコキュートが開発されて程なく、東洋ベース株式会社が中部電力と開発した簡易基礎「エコベース」。見た目が変哲のないコンクリートブロックということもあり、現場打設の方が強度が高いと考えているかもしれません。しかし、現場打設する基礎は、コンクリートが乾くのを待っている程度の養生期間しか取られておらず、破壊荷重や圧縮強度を現場で確かめるすべもないのが現実です。
その点、簡易基礎「エコベース」は、基準値を満足する強度になるまで養生しています。さらに「エコベース」特有なのが「耐震強度計算」という仕組みです。最大の違いは、貯湯タンクの満水時質量と重心位置から設計水平震度0.4Gをクリアする詳細検討結果を基に製品設計しているため、どなたが施工しても耐震強度が確保されていることです。

現場に合わせた工法が選べる「エコベース」

簡易基礎「エコベース」には、ブロック積み上げ工法、耐震プレート設置工法、そして枠組工法の3つの工法があります。それぞれ、エコキュートの寸法、設置スペースに合わせて選定してください。

広い設置スペースが必要だが超カンタン「ブロック積み上げ工法」

「エコベースHEシリーズ(品番:HE920)」の写真

図1:特許取得済みのアルミロックレールを採用している「エコベースHEシリーズ(品番:HE920)」は、レール方向へ大きい力が加わってもズレることがありません。本製品は、受注翌日出荷です。重量物のため、別途送料が発生する点はご容赦ください。

品番 組立時寸法(㎜) 高さ(㎜) 総重量(㎏)
HE920 920×920 150 280

「エコベースHEシリーズ(品番:HE920)」は、ほとんどのエコキュートメーカーの1缶タイプ460Lまでの貯湯タンクを設置できます。6枚のコンクリートブロックを格子状に組み上げるだけで(とはいっても総重量280kgもありますが…)、「建築耐震設計・施工指針2005」の耐震レベル0.4Gの基準を満たします。施工時間はわずか40分程度で、これこそ誰でもカンタンに施工ができる工法です。しかし、970角という非常に広い設置スペースの確保ができなければ、そもそも検討の余地はありません。

HE920の施工手順

図2:HE920は他の簡易基礎と異なり、穴掘り工程がありません。土質に関わらず設計水平震度0.4Gを満たすものの、これがサイズの大きさに影響しています。基礎の大きさは貯湯タンクの耐震強度に直結するので、ユーザーにとっては安心感があります。

地中にブロックを埋めて耐震強度を上げる「耐震プレート設置工法」

「エコベースHEシリーズ」の写真

図3:特許取得済みのアルミロックレールを採用している「エコベースHEシリーズ」のSP工法。本製品は、受注翌日出荷です。重量物のため、別途送料が発生する点はご容赦ください。

品番 組立時寸法(㎜) 高さ(㎜) 総重量(㎏)
HE750-SP 750×750 150 241

「エコベースHEシリーズ(品番:HE750-SP)」は、地中用ブロックと付属のインスタントモルタルで土中に耐震プレートを設けることにより、750角と小型ながら「建築耐震設計・施工指針2005」の耐震レベル0.4Gの基準を満たします。穴を掘り、インスタントモルタルを練り流し込む作業が必要になるので、「エコベースHEシリーズ(品番:HE920)」と比較して施工時間は長くなります。それでも、設置スペースを4割近くも縮小できるという理由で大手ハウスメーカーからの引き合いが最も多い工法です。

HE750-SPの施工手順

図4:ハウスメーカーの要望に応えた750サイズの簡易基礎HEシリーズ。小さい基礎でも設計水平震度0.4Gを実現するために地中を使って基礎の重心位置を落とすSP工法は、スコップでカンタンに段取りできます。ただし、砂地など緩い土質の場合はオススメできかねます。

軽量・低コストの「枠組工法」

「エコベースEシリーズ」の写真

図5:ベストセラー商品「エコベースEシリーズ」は、マイナーチェンジを繰り返し、今や最も洗練された工法といえます。本製品は、重量物のため、別途送料が発生する点はご容赦ください。受注翌日出荷です。

角型エコキュート向けエコベースのラインナップ

品番 全長 取付ピッチ(㎜) プレート長(㎜) 高さ(㎜) 総重量(㎏)
E750B 750 410~620 580 120 66
E750BS 290~410 370
E700B 700 410~620 580 62
E700BS 290~410 370

 

薄型エコキュート、蓄電池向けエコベースのラインナップ

品番 全長 取付ピッチ(㎜) プレート長(㎜) 高さ(㎜) 総重量(㎏)
E500B 500 620~830 790 120 46
E500BL  810~1020 980
E450B 450 620~830 790 42
E450BL 810~1020  980

 

「エコベースEシリーズ」は、ブロック2本と特殊加工プレートで枠を組み、枠の中にインスタント生コンを投入して組み立てる「枠組工法」タイプ。配管類をベース内部から立ち上げることもできますので、スッキリと仕上げられると評判のベストセラー商品です。前述のHEシリーズと異なり、軽量で現場までの運搬もラクに行えるメリットがあります。

ブロック単体では設計水平震度0.4Gが担保できない点もHEシリーズとは異なります。必ず、貯湯タンク本体の壁固定金具と併用してください。ただし、別売の「地中抵抗アンカー(品番:ET-AK)」、または全ねじボルトをブロックの貫通穴から土中に打込み、「無収縮モルタル(品番:F-CK)」を流し込む工法を採用すれば、設計水平震度0.4Gを満足する試験結果が得られています。

発売当初は、ブロック2本を全ねじで連結してから後打コンクリートを流し込む施工方法だったため、アンカーピッチの調整には全ねじカッターが必要でした。最新のモデルでは、全ねじの代わりに長ボルトで後打コンクリートと連結させる設計に変更したため、全メーカーのエコキュートを設置できるようになりました。

「エコベースEシリーズ」の施工手順

図6:基礎が製品本体に隠れるような施工がしたいならコレ!ただし、エコベースEシリーズ単体では、設計水平震度0.4Gは満たせないため、エコキュートに付属してくる壁固定金具を必ず併用してください。また、地中抵抗アンカーまたは全ねじボルトを打ち込むこともオススメしています。その際、ボルト穴に流し込むモルタルは、強度が低下しないように無収縮モルタルをご利用ください。

まとめ

工場で強度が出るまでしっかり養生しているから、1日でエコキュートの基礎工事と設置工事が完了する簡易基礎「エコベース」。さらに、正しく施工すれば、国土交通省の耐震基準をクリアする施工品質を担保することもできます。通常の基礎工事よりも安くできるので、大手ハウスメーカー様では、エコベースを標準部品に設定する動きが増えています。メリットたくさんの簡易基礎「エコベース」、侮れません。

※この記事は2019年9月11日に公開、校正し直し2021年10月5日、2023年6月8日、2024年5月16日に再度公開しました。

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寺島 佳希

業務部所属。皆様の施工のお役に立てるような部材をご紹介します。
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