『エコベース』簡易基礎だから可能なエコキュート1日施工
早く、安く、品質基準も高いエコキュート用基礎
現場に合わせた工法が選べる「エコベース」
簡易基礎「エコベース」には、ブロック積み上げ工法、耐震プレート設置工法、そして枠組工法の3つの工法があります。それぞれ、エコキュートの寸法、設置スペースに合わせて選定してください。
広い設置スペースが必要だが超カンタン「ブロック積み上げ工法」
品番 | 組立時寸法(㎜) | 高さ(㎜) | 総重量(㎏) |
HE920 | 920×920 | 150 | 280 |
「エコベースHEシリーズ(品番:HE920)」は、ほとんどのエコキュートメーカーの1缶タイプ460Lまでの貯湯タンクを設置できます。6枚のコンクリートブロックを格子状に組み上げるだけで(とはいっても総重量280kgもありますが…)、「建築耐震設計・施工指針2005」の耐震レベル0.4Gの基準を満たします。施工時間はわずか40分程度で、これこそ誰でもカンタンに施工ができる工法です。しかし、970角という非常に広い設置スペースの確保ができなければ、そもそも検討の余地はありません。
地中にブロックを埋めて耐震強度を上げる「耐震プレート設置工法」
品番 | 組立時寸法(㎜) | 高さ(㎜) | 総重量(㎏) |
HE750-SP | 750×750 | 150 | 241 |
「エコベースHEシリーズ(品番:HE750-SP)」は、地中用ブロックと付属のインスタントモルタルで土中に耐震プレートを設けることにより、750角と小型ながら「建築耐震設計・施工指針2005」の耐震レベル0.4Gの基準を満たします。穴を掘り、インスタントモルタルを練り流し込む作業が必要になるので、「エコベースHEシリーズ(品番:HE920)」と比較して施工時間は長くなります。それでも、設置スペースを4割近くも縮小できるという理由で大手ハウスメーカーからの引き合いが最も多い工法です。
軽量・低コストの「枠組工法」
角型エコキュート向けエコベースのラインナップ
品番 | 全長 | 取付ピッチ(㎜) | プレート長(㎜) | 高さ(㎜) | 総重量(㎏) |
E750B | 750 | 410~620 | 580 | 120 | 66 |
E750BS | 290~410 | 370 | |||
E700B | 700 | 410~620 | 580 | 62 | |
E700BS | 290~410 | 370 |
薄型エコキュート、蓄電池向けエコベースのラインナップ
品番 | 全長 | 取付ピッチ(㎜) | プレート長(㎜) | 高さ(㎜) | 総重量(㎏) |
E500B | 500 | 620~830 | 790 | 120 | 46 |
E500BL | 810~1020 | 980 | |||
E450B | 450 | 620~830 | 790 | 42 | |
E450BL | 810~1020 | 980 |
「エコベースEシリーズ」は、ブロック2本と特殊加工プレートで枠を組み、枠の中にインスタント生コンを投入して組み立てる「枠組工法」タイプ。配管類をベース内部から立ち上げることもできますので、スッキリと仕上げられると評判のベストセラー商品です。前述のHEシリーズと異なり、軽量で現場までの運搬もラクに行えるメリットがあります。
ブロック単体では設計水平震度0.4Gが担保できない点もHEシリーズとは異なります。必ず、貯湯タンク本体の壁固定金具と併用してください。ただし、別売の「地中抵抗アンカー(品番:ET-AK)」、または全ねじボルトをブロックの貫通穴から土中に打込み、「無収縮モルタル(品番:F-CK)」を流し込む工法を採用すれば、設計水平震度0.4Gを満足する試験結果が得られています。
発売当初は、ブロック2本を全ねじで連結してから後打コンクリートを流し込む施工方法だったため、アンカーピッチの調整には全ねじカッターが必要でした。最新のモデルでは、全ねじの代わりに長ボルトで後打コンクリートと連結させる設計に変更したため、全メーカーのエコキュートを設置できるようになりました。
まとめ
工場で強度が出るまでしっかり養生しているから、1日でエコキュートの基礎工事と設置工事が完了する簡易基礎「エコベース」。さらに、正しく施工すれば、国土交通省の耐震基準をクリアする施工品質を担保することもできます。通常の基礎工事よりも安くできるので、大手ハウスメーカー様では、エコベースを標準部品に設定する動きが増えています。メリットたくさんの簡易基礎「エコベース」、侮れません。
※この記事は2019年9月11日に公開、校正し直し2021年10月5日、2023年6月8日、2024年5月16日に再度公開しました。
寺島 佳希
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