ロードヒーティングが動作しない!知っておきたい降雪センサーのトラブルシューティング
セントラルユニットが巻き起こすトラブルが多い
まず初めにセントラルユニット端子台の接続チェックをしてください。接続されているコネクタの抜けと、コネクタの接続部が腐食していないかも含めて確認します。次に、降雪センサー部という具合に順を追ってチェックしていきましょう。
1.セントラルユニット内の端子の接続状態をチェック
ユニット内の端子台に④電源コード(AC100、AC200V)、⑤アース線、⑥ボイラー・ヒータ―の各コードが正しく接続されている事を確認します。また、「地温センサー」を使用している場合は、地温端子台に⑦地温センサーコードが正しく接続されていることを確認してください。それと併せて、降雪センサーコネクタに①コネクタコードが根元まで入っているか、ねじ部が最後まで締めこまれているかチェックしてください。なお、セントラルユニットは高温多湿、直射日光が当たるところを避けて設置し、余分な電源ケーブルは結束バンドで固定してください。
2018年製造以前のセントラルユニットは管ヒューズ切れをチェック
2018年製造以前の機種には管ヒューズが組み込まれていましたので、管ヒューズの切れを確認してください。セントラルユニット前面蓋を外しますと、上図に示した付近の基板に取付けられています。切れている場合は市販の管ヒューズ(125V2A)と交換してください。なお、2018年以降の機種には管ヒューズが組み込まれておりませんので交換の必要はございません。
2.降雪センサーとコネクタコードの接続をチェック
センサー下部の接続コネクタが、正しく根元まで差込まれているかとコネクタピンが腐食していないかを確認してください。コネクタピンが腐食している場合は、コネクタコードの交換が必要です。
コネクタコードのラインナップ
品 番 | コード長 |
4P-10M | 10m |
4P-20M | 20m |
4P-30M | 30m |
3.センサー部の設置場所をチェック
コード類の接続に問題が無ければ、センサー部の設置場所を見直さなければなりません。センサー前面が広く、3m以内に障害物がない場所で、軒先の奥行きもセンサー感知範囲(品番:SS-3001は0.5m、SS-3001Eは1.0m)を超えない場所に設置してあるでしょうか。
また、排気筒の蒸気、車のライト、そして太陽光での誤検知が発生しない場所に正しい角度で取付けされていることを確認をしてください。次いでセンサー面の汚れを落とします。なお、センサー部は、雪の付着を避けるため北西に向けることは避けてください。落雪による破損の恐れのある箇所も設置してはいけません。
4.降雪信号の再入力
降雪センサーの降雪信号を復活させるため、セントラルユニットの電源を一旦切ってから再度電源を入れます。まず、センサー部の前面を手や棒等でさえぎり(1分間に5~10回程度)センサー部の下部にある動作ランプ(赤)が同時に点灯していることを確認してください。次にセントラルユニットの降雪中ランプ(緑)が連動して点灯していることを確認します。最後にセントラルユニットの運転中ランプが点灯すれば再入力完了です。なお、このトラブルシューティングを行っても動作が確認できない場合は、部品および製品の交換が必要です。
赤外線検知式による降雪センサーのラインナップ
降雪センサー(赤外線検知式)
品 番 | 反応距離 | 電 源 | 消費電力 |
SS-3001 | 0~0.5m | 100~200V | 7W |
SS-3001E | 0~1.0m |
地温センサー
外気温が設定を下回り雪が降っていても路面に陽が差して地温が設定温度より高くなっている場合に運転を止めたり、逆に降雪の有無にかかわらず地温が設定温度より低くなると路面凍結防止目的の運転を行うといったより環境に適した複雑な省エネ運転を実現します。
品 番 | コード長 |
SS-3001-TH1 | 10m |
SS-3001-TH2 | 20m |
降雪センサー用リモコン
品 番 | タイプ | コード長 |
SS-3001-RC1 | 埋設 | 5芯10m |
SS-3001-RC2 | 5芯20m | |
SS-3001-RC3 | 5芯30m |
まとめ
ロードヒーティングや融雪マットの自動運転の制御を目的としている降雪センサー部の不具合は、セントラルユニット端子台の接続されているコネクタの抜けとコネクタの腐食のチェックから始めてください。皆様の緊急時のお役に立てれば幸いです。
佐々木瞭
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