薄いのに断熱・消音効果が期待できる高断熱ダクト
狭い天井裏でも引き回しやすいKMダクトシリーズ
一般的には熱交換型換気システムはダクト式であり、その問題点はダクトの結露防止です。もちろん、ダクトの肉厚を厚くすれば解決はできますが、狭い天井裏ではダクトの肉厚が厚いと引き回しが困難です。その点、「KMダクトシリーズ」なら、断熱材厚みがたった14.5mm厚で最大1.178W/m2・Kの熱還流率を実現します。
ダクトの仕様比較
| 呼び径 | 商品コード | 肉厚(mm) | 熱還流率(W/m2・K) | 管摩擦係数(f) |
| Φ100 | KM-100DS-20 | 10.0 | 1.332 | 0.029 |
| KM-100KD2 | 14.5 | 1.178 | 0.033 | |
| Φ150 | KM-150DS-10 | 11.5 | 1.253 | 0.033 |
| KM-150KD2 | 14.5 | 1.137 | 0.039 |
※試験室における値です。
薄い肉厚で断熱性能・消音性能を合わせ持つ断熱ダクト「KM-DS」
| 商品コード | 外径(φ) | 内径(φ) | 全長(m) |
| KM-50DS-10 | 68.7 | 51.5 | 10 |
| KM-50DS-20 | 20 | ||
| KM-100DS-10 | 125 | 105 | 10 |
| KM-100DS-20 | 20 | ||
| KM-150DS-10 | 178 | 155 | 10 |
大手ハウスメーカーや第一種換気扇メーカーで採用されていることが多い「断熱ダクト(消音機能付)KM-DSタイプ」は、ダクトの厚みが、φ50=8.6mm、φ100=10mm、φ150=11.5mmと薄いことが最大の特徴です。内面不織布の上に重ねられているポリエステル繊維を板状に圧縮して作られる「PETフェルト」は、熱可塑性の繊維でできた不織布に対して断熱性能と吸音(防音)性能に優れた素材です。
施工に関しても、ある程度の硬さを持っているため扁平しにくいうえに、鋼線を使用していないため切断が容易にできる点が高く評価いただいており、メンテナンスがしやすいなどともおっしゃっていただけます。
結露対策には高断熱ダクト「KM-KD2」
| 商品コード | 外径(φ) | 内径(φ) | 全長(m) |
| KM-100KD2 | 134 | 105 | 12 |
| KM-150KD2 | 184 | 155 | 10 |
ベストパーツオンラインが結露対策としてオススメしているのは、「高断熱ダクト(消音機能付)KM-KD2」です。
このダクトは、前述の「断熱ダクト(消音機能付)KM-DS」と同じ素材を用いることで施工性とメンテナンス性に優る特徴はそのままに、肉厚をφ100、150共に14.5mmにして防露性能を強化しています。
具体的には、ダクト管内温度10℃・風量120㎥/hの条件下でダクト外気温20℃で湿度60%までだった「断熱ダクト(消音機能付)KM-DS」の結露水滴下リスクを、「断熱ダクト(消音機能付)KM-DS」の場合はダクト外気温32℃で湿度80%まで向上しています。
まとめ
内面不織布の上に、ポリエステル繊維を板状に圧縮して作られるPETフェルトにアルミ蒸着フィルムで被覆した「断熱ダクト(消音機能付)KM-DS」は断熱・保温性能、消音性能に優れていますが、それでも結露する恐れがある箇所には「高断熱ダクト(消音機能付)KM-KD2」をご使用ください。共に、同じ熱貫流率のダクトと比較して薄いため、天井裏の狭いスペースでも取り回しが容易に行えます。
※本記事は2021年4月6日に公開しましたが、修正を加えて2025年10月27日に再度公開しました。
佐々木瞭
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