既存の便器に温水洗浄便座を取り付ける際に便利な「洗浄便座用分水上部」

今や日本の住宅には無くてはならない存在となった温水洗浄便座。内閣府が2018年3月にまとめた消費動向調査によると、2人以上世帯の家庭の温水洗浄便座普及率は80.2%。裏を返せば、まだ約20%のご家庭で使用されていない状況です。また、アパートなどの集合賃貸も含めれば、相当数の”付加機能がない便座”が残っているとも言えます。

既存の止水栓を利用してスマートに分岐する

温水洗浄便座を使用するには「電気」と「水」が必要です。電気は暖房便座用のコンセントから取れるケースが多いですが、水はどこかで分岐して温水洗浄便座に接続する必要があります。本稿では、既設の止水栓を利用してスマートに分岐ができる「洗浄便座用分水上部(品番:9187)」をご紹介いたします。

※2020年3月11日に公開した記事ですが、校正し直し2021年1月14日に再度公開しました。

温水洗浄便座に同梱されている分岐金具は場所を取る

「アングル止水栓(品番:V22A-X2-13)」

現状復帰が求められる賃貸住宅を中心に既設の止水栓や給水管に手を加えたくないと考えるユーザーは少なくありません。一方で、製品に同梱されている分岐用フレキチーズを使用すると、取付スペースの都合上、給水管をチーズの長さ分カットするか、フレキ管などへの交換が必要になります。また、最近の便器はロータンク直下に止水栓がある場合も多くチーズを入れるスペースがないというケースもあるようです。

止水栓の前方に取り付ける「洗浄便座用分水上部」

「洗浄便座用分水上部(品番:9187)」1個から当日出荷可能です。

品番 オスねじ メスねじ 基準価格
9187 G1/2 W24山20 ¥4,450

施工方法は4ステップ

1.取付ナットをレンチで回して止水栓上部を取り外す

①取付ナットをレンチで回して止水栓上部を取り外します。ハンドル式、ドライバー式によらず同様です。

2.止水栓本体に残っているコマをピンセットなどで抜き取る

②止水栓本体に残っているコマを、ピンセットなどで抜き取ります。

3.分水上部を止水栓本体に差し込み、取付ナットをレンチで締め付ける

③分水上部を止水栓本体に差し込み、取付ナットをレンチで締め付けます。

4.給水ホースと分水上部の間にストレーナーを取り付け、給水ホースをレンチで締め付ける

④給水ホースと分水上部の間にストレーナーを取り付け、給水ホースをレンチでしっかり締め付けます。

洗浄便座用分水上部はストレーナーの清掃が必要

「洗浄便座用分水上部(品番:9187)」はゴミ等の侵入を防ぐストレーナー付きです。施工後はユーザーに年1回のストレーナー清掃をお願いするようにしてください。

まとめ

今だ多く残る温水洗浄便座への交換ニーズ。賃貸物件では現状復帰が前提となるため、既存設備の加工はできるだけ避けたいものです。「洗浄便座用分水上部(品番:9187)」を使用すれば、既存配管の切断や給水位置の変更をせずともスマートに温水洗浄便座に給水を分岐できます。施工もカンタンで短時間での作業で済みますので、温水洗浄便座への取替工事の定番にしていただければ幸いです。

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佐々木 克仁

佐々木 克仁

2001年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。2002年より営業職。分類は給水給湯を担当。1976年生まれ。
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