新時代の冷媒R448A: 環境負荷低減と即日出荷を実現

近年、環境問題が深刻化する中、当社も持続可能なビジネスの推進に注力しています。その取り組みの一環として、エコフレンドリーな冷媒「R448A」の取り扱いを開始。さらに、お客様へ迅速なサービスを提供するための即日出荷体制も整えました。本稿は、この新しい冷媒の特徴と当社の取り組みについて詳しくご紹介します。

冷媒R22・R404A・R410Aを使用する冷凍・冷蔵設備機器のリニューアル時、既設配管の利用が可能

国内の大手コンデンシングユニットメーカーからは、R448Aに対応した機器がすでに販売されています。既設のR404AやR22の冷媒配管をそのまま使用することができるため、設備の移行が経済的に行えます。
※配管の継続使用に関しては、各メーカーにご確認をお願いします。

フロンガスR448Aの特徴

フロンガスR448Aは、業務用冷凍冷蔵用途において、R404AR22を代替する、不燃性で環境への負荷を大幅に削減した新しいHFO混合冷媒です。特に、地球温暖化係数を従来の冷媒R404Aに比べて約64%、冷媒R410Aに比べて約33%低減しました。この優れた性能により、フロン排出抑制法に基づく環境影響度の目標達成度「A」を達成することができました。

R448Aの商品情報

10KgのNRC容器(再充填禁止容器)を採用するハネウェル社のソルスティスN®40。専用バルブ径は1/4フレア(UNF7/16-20)となっており、サイホン管付ですのでバルブを上にした状態で使用すると液状態での冷媒取り出しが可能です。

フロンガスNRC容器入り(品番:R448A-NRC-10)

「フロンガスNRC容器入り(品番:R448A-NRC-10)」は1本から当日出荷します。

品番 容量 接続径 基準価格
R448A-NRC-10 10Kg 1/4フレア ¥39,000

従来冷媒との物性比較

R448Aは、下表にある通り5種類の冷媒を混合した非共沸混合冷媒です。オゾン破壊係数(ODP)はゼロ、地球温暖化係数(GWP)は1,387とR404A に比べて約64%低減しています。R22を含むHCFCは2020年に全廃され、フロン排出抑制法では、R404AなどのHFCの低GWP目標が2025年度までにGWP1,500以下に定められています。

仕様 R448A R404A R22
冷媒成分 R32/R125/R134a/R1234ze(E)/R1234yf R125/R143a/R134a R22
沸点(101.3kPa) -46.1℃ -46.1℃ -40.8℃
オゾン破壊係数(ODP) 0 0 0.055
地球温暖化係数(GWP) 1387(AR4) 3920(AR4) 1810(AR4)
冷凍機油 エステル油、エーテル油 エステル油、エーテル油 鉱油

使いやすさとコスト効率を両立

R448Aは、HFCと同様の稼働圧力と同じ潤滑剤を使用することができるため、これまでの取り扱い方法で問題なく使用することができます。実証実験では、コンプレッサ圧力が3.7%低減し、冷却能力が7.5%向上し、システムのCOPが11.6%向上しました。これにより、運用コストを節約することができるだけでなく、初期投資を抑えたシステム移行が可能となります。又、安全性は、難燃性・毒性・燃焼性・安定性において、R404A等既存のHFC冷媒と同等であるため、コストと安全性のバランスが取れた冷媒と言えます。

まとめ

R448Aは、オゾン破壊係数、地球温暖化係数ともにR22R404Aよりも低く、環境への影響を最小限に抑えた冷媒です。さらに、エネルギー効率にも優れており、R404Aの代替冷媒として非常にバランスの良い物性を持っています。特筆すべき点として、既存のR404AやR22のシステムの配管をそのまま活用できるという経済性も備えています。これにより、新しい冷媒への移行がよりスムーズかつコスト効率的に実現可能となります。また、当社ではお客様のニーズに迅速に応えるため、R448A-NRC-10を在庫しており、受注の当日に出荷する体制を整えています。これにより、お客様の業務の遅滞なく、効率的なサービスを提供しております。
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室橋尚哉

室橋尚哉

1989年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。分類は空調換気を担当。1963年生まれ。
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