ポリタンクへの給油に便利な【小出しバルブセット】
※この記事は2021年2月2日に公開した記事ですが、修正を加え2022年10月19日に再度公開しました。
ユーザーが自宅でポリタンクに給油できる環境を構築
石油暖房機器はエアコンに置き換わる傾向にあるため縮小傾向です。しかし、石油ストーブや石油ファンヒーターに限っては、寒波や自然災害の度にエアコンだけに依存するリスクに気付かされるユーザーの購買行動に支えられ、引き続き高い保有率を誇っているのも事実です。そこで、ポリタンクに給油しているユーザーのうち、消費量が多い方には、自宅で給油できる環境を提案してみませんか?
灯油買い置き専用のオイルタンクを追加設置する方法
オイルタンクのない現場にオススメしたいのが、備蓄専用の「オイルタンク90(小出し専用タイプ)(品番:KS5-090SB)」。小出しバルブセットが付属しておりますので、給油する際はオイルタンク下部のバルブを操作してポリタンクに灯油を補充します。
品番 | タンク送油口 | 容量 |
KS5-090SB | Rc3/8 | 84ℓ |
既設のオイルタンクに小出しするバルブを追加する方法
「小出しバルブセット(500P-32)」は、オイルタンク下部のオイルストレーナーに接続して直接配管とは別に小出し用の出口を分岐する部品です。ただし、「オイルストレーナー(品番:OF-70LVK)」のように、オイルストレーナー本体に真鍮製の六角プラグがある場合のみ取り付け可能です。取付ける際は、オイルストレーナーの六角プラグを取り外してからねじ込んでください。
品番 | 入口 | ホース内径 |
500P-32 | R1/2 | 10mm |
油配管から分岐する方法
配管から分岐する場合は、現場の状況に合わせた継手で分岐してから「小出し専用バルブセット(500P-14)」を取付けてください。例えば灯油配管が白管の場合、「白継手チーズ(品番:WT-15)」で分岐して「白継手丸ニップル(品番:WN-15)」をかませて「小出し専用バルブ(500P-14)」を接続するのが安価です。
品番 | 入口 | ホース内径 |
500P-32 | R1/2 | 10mm |
500P-14 | Rc1/2 | 13mm |
灯油の盗難や誤作動対策も提案しましょう!
小出しバルブは、オイルタンクや配管からカンタンに灯油を取出すことができる便利なものですが、反対に盗難の被害にあったり、何らかの影響でバルブが開いてしまい気づいたらタンクが空になってるなんて事態もあり得ます。盗難等の恐れがある場合は、小出しバルブと同時に「バルブカバーセット」も同時にご案内してください。
レバー式バルブを全て覆う「バルブカバーセットB(品番:250P-38AN)」
最も売れているのは、「小出し専用バルブ(500P-14)」と合わせて提案ができる「バルブカバーセットB(品番:250P-38AN)」。「小出し専用バルブ(500P-14)」に限らずレバー式ボールバルブのハンドルまで覆い隠すので、盗難防止効果と合わせて見た目もシンプルに仕上げることができます。
品番 | 付属品 |
250P-38AN | クランプ×2、ビス×4、錠×1 |
ステンレス製でサビに強く最も安価な「バルブカバーセットD(品番:250P-40)」
「バルブカバーセットD(品番:250P-40)」は、「小出しバルブセット(500P-32)」用の盗難防止カバーです。腐食しにくいSUS430製を採用しているものの、シンプルな形状なので安価に仕上がっています。
品番 | 付属品 |
250P-40 | 真鍮シリンダー錠×1 |
ストップバルブ専用の「バルブカバーセットA(品番:490P-20FN)」
「バルブカバーセットA(品番:490P-20FN)」はストップバルブのような菊ハンドル用のカバーセットです。
品番 | 付属品 |
490P-20FN | クランプ×1、ビス×2、錠×1 |
まとめ
ポリタンクに給油しているユーザーに対して、灯油の備蓄をご提案してみませんか。そもそもオイルタンクのない現場であれば、備蓄専用の「オイルタンク90(小出し専用タイプ)(品番:KS5-090SB)」をご提案してください。既にオイルタンクが設置されている現場では、オイルストレーナーの仕様によって方法が異なります。オイルストレーナー本体に六角プラグが打ってあれば、そこから「小出しバルブセット(500P-32)」で分岐する方法がカンタンです。もし、六角プラグのないオイルストレーナーであれば、現場の灯油配管に対応するチーズで分岐して「小出し専用バルブセット(500P-14)」を取付ける方法を検討してください。配送の過密を防ぐだけでなく、ユーザーが必要に応じて給油でき、万が一の災害時にも役に立つものとなること請け合いです。
佐々木瞭
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