現場の汚れ箇所や機器の拭き上げといえば、マイクロファイバーが当たり前だったのは一昔前の話。ペーパーウエスを駆使すれば、拭き上げ作業は格段に楽になります。本稿では、ペーパーウエスの老舗キンバリー・クラークブランドの「キムワイプ」と「キムタオル」シリーズの選び方・使い方をご紹介します。

ペーパーウエスのスペックを見極めて使いこなす

設備機器の樹脂化が進み、静電気を帯びているプラスチック製品のほこりが取り切れない場合があります。また、汚れた雑巾などで拭くと拭き跡が残るため、拭き上げ作業の選択肢としてペーパーウェスへの注目度が高まっています。「キムワイプ（品番：62011）」と「キムタオル」シリーズは、どれも素材はパルプ100%ですが、いわゆるパルプくずといわれる細かな紙くずの有無や、しっかり濡らして拭けるか否かといった違いを見極め使い分けたい商品です。

継手を接続する前に使いたい「キムワイプ」の特性

キムワイプ　S-200（品番：62011）

「キムワイプ（品番：62011）」は毛羽立ちやパルプくずが少なく、拭き取り後も繊維が目立たないペーパーです。水に溶けず水分や油分をすばやく吸収します。独自のクレープ加工により、高い拭き取り性を実現しました。パルプくずが出ないため、特にワンタッチ継手の接続前のパイプの拭き上げや、ガス配管工事で使用するPE菅の融着前に拭き取り作業に便利です。
なお、よく見ると表面がボコボコしているのですが、これは目に見えない細かなほこりや不純物をきれいにキャッチしてくれる効果がある一方で、鏡面仕上げの製品を拭き上げると引き傷が付く恐れがありますので注意が必要です。

品番	サイズ（㎜）	枚数/箱	色
62011	120×215	200	ホワイト

濡らしてしっかり汚れをとる「キムタオル」の特性

4層重ね（ピンエンボス加工）で水分の吸収率を高めている「キムタオル」シリーズは、水、アルコール、油類を吸わせてウェスのように使用すると便利です。ただし、前述のキムワイプと比較するとパルプくずが若干残りやすい点には注意が必要です。

キムタオル「ホワイトポリパック（品番：61031）」

4枚の吸収性のよい素材を接着剤を使わずに結合している「ホワイトポリパック（品番：61031）」は、強度に優れるため従来のウェスと変わらないように使うことができます。これまで、ウエスをしっかり濡らして拭いていたようなカウンターやユニットバス、そして工具などを素早く拭くのに最適なペーパーウェスといえます。

品番	サイズ（㎜）	枚数/袋	色
61031	380×330	50	ホワイト

キムタオル「ブラウンポリパック（品番：61040）」

「ブラウンポリパック（品番：61040）」は、前述の「ホワイトポリパック（品番：61031）」の色違い商品で、性能はほぼ変わりません。雑巾代わりに最適なローコストワイパーという位置づけです。

品番	サイズ（㎜）	枚数/袋	色	基準価格/箱
61040	380×330	50	ブラウン	¥560

キムタオル「スモールポップアップシングル（品番：61440）」

「スモールポップアップシングル（品番：61440）」は、ペーパーウエスをコンパクトなケースに150枚も収納している製品です。1枚ずつ取り出せるポップアップタイプで使い勝手が良いと好評です。また、社内のような狭い場所にも置きやすく、持ち運ぶ際にも便利なコンパクトサイズです。ただし、前述のポリパックと比較すると吸水性は若干劣ります。

品番	サイズ（㎜）	枚数/箱	色
61440	190×320	150	ブラウン

キムタオル「 パワーストロング ホワイト（品番：61076）」

定番の61031からさらに強度を高め、より破れにくく丈夫になった「 パワーストロング ホワイト（品番：61076）」。厚手の4枚重ねなので、多量な水・油などの汚れも素早く確実に吸収できます。

品番	サイズ（㎜）	枚数/箱	色
61076	380×330	40枚×24束	ホワイト

まとめ

作業用タオルの主流は、マイクロファイバーからペーパーウエスに変化しつつあります。今回ご紹介したペーパーウエス、「キムワイプ」と「キムタオル」はどちらもパルプ100%ですが、特性が違うので使い分けが必要です。パルプくずがほぼ出ず、静電気を帯びてほこりが付きやすい樹脂製品や継手の拭き上げに適しているのが「キムワイプ」、水分の吸収率が高いため、水、アルコール、油類を吸わせて使用するなど汚れをしっかりふき取る作業に最適なのが「キムタオル」と覚えてください。

※この記事は2023年9月1日に公開されましたが、新商品を追加し2025年11月10日に再公開されました。