使えばわかる!コンクリートドリルの折損を減らす「サドルバンド用ドリル」
サドルバンドに接触しないから穿孔位置が正確に決まる
従来のドリルを使用する場合、サドルバンドに電動工具が接触するのを避けるため、固定したい位置に印をつけてから、斜めから穿孔するという手間のかかる作業が必要です。
しかし、「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)サドルバンド用(DLSDS-0○○SB)」なら、軸部に十分な長さがあるため、サドルバンドに接触することがありません。そのためマーキングの必要がなく、配管にサドルバンドを合わせた状態で穿孔できるようになるので、穿孔位置の精度が向上します。また、サドルバンドの片方だけにコンクリートビス等を打ち込んで、仮止めをしてから配管をしていく場合にも有効です。
| 品番 | 刃先径 | 全長 | 有効長 | 適合材 | 穿孔可能材 |
| DLSDS034SB | 3.4 | 166 | 50 | コンクリート、モルタル、ブロック、デッキプレート+コンクリート | PCコンクリート、石材、レンガ、アスファルト |
| DLSDS035SB | 3.5 | ||||
| DLSDS043SB | 4.3 |
サドルバンド専用のドリルを使用するメリット
「ドリルなんてどれを使っても同じ」と考えている方は、少し立ち止まってください。
サドルバンド用ドリルは、単に軸部が長いだけではありません。先端切れ刃や肩部の形状にも工夫が凝らされており、従来のドリルにはない、さまざまなメリットをもたらします。
メリット1.配管したまま垂直穿孔できるから位置決め精度が向上!

従来のドリルとは違って垂直に穴あけができるので位置決め精度が向上と折損の抑制が期待できます
「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)サドルバンド用(DLSDS-0○○SB)」は、軸部が長いことで、配管を設置したままでも垂直に穴あけが可能です。これにより、位置決め精度が飛躍的に向上し、斜め穿孔によるドリルへの負荷がなくなるため、折損の抑制も期待できます。
例えば、一般的な3.4mmの「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)(品番:DLSDS-34J)」が全長116mm(有効長50mm)なのに対し、「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)サドルバンド用(品番:DLSDS-034SB)」の全長は166mmと50mmも長いのです。
メリット2.軸部が太いから折損が減り経済的
軸が単に長いだけでは、かえって折損の原因になりかねません。しかし「サドルバンド用ドリル」は、首とシャンクの間の軸部をシャンク並みの太さに設計し、ドリルの剛性を維持しています。実際にご使用いただいた施工業者様からは「ドリルにパワーがあるように感じて穿孔しやすい」という評価もいただいています。
メリット3.体への負担が少なく疲れを軽減できるから効率的
設備工事におけるサドルの固定は、毎日、連続的に行う作業です。作業車への負担が少ないほど、全体の効率も向上します。「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)サドルバンド用(DLSDS-0○○SB)」は、切れ刃を3枚刃に変更することで穿孔による引っ掛かりや手にかかる振動が2枚刃に比べて少なくなりました。
メリット4.求心性が良く穴の拡大代が少ない
一般的な小径ドリルに見られるチゼルポイント(刃の平面部分)がない、独自の先端切れ刃形状を採用しています。この設計は位置決め時の「はね」が少なく、求心性が良く拡大代(かくだいしろ)を少なく抑えることが可能です。
電動工具はハンマードリルをお使いください
「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)サドルバンド用(DLSDS-0○○SB)」は、ハンマードリルをご使用下さい。
「サドルバンド用ドリル」はこんな現場で使用されています

給湯配管、追焚配管をサドルバンド用ドリルを用いた現場
「サドルバンド用ドリル」は、実際に給湯配管や追い焚き配管、ガス配管などの固定作業で多くの施工業者様にご活用いただいております。
【現場の声】
「今までよりも力を必要としないので作業がしやすくなり、作業時間も短縮されたので体力的にも余裕ができた。夏場などは暑くなってくると特に体力が削られるので、購入してよかった」との高い評価をいただきました。「サドルバンド用ドリル」は、作業効率と体力温存の両面で、現場に貢献しています。
まとめ
サドルバンドで配管をコンクリートに固定する場合、従来の軸が短いドリルでは、電動工具がサドルバンドと接触するため斜めの穿孔をせざるを得ませんでした。斜め穿孔は効率が悪いばかりか、位置決め精度の低下や、ドリル折損といったトラブルの原因となっていました。
ミヤナガの「コンクリートドリル3枚刃(SDS軸)サドルバンド用(DLSDS-0○○SB)」は、長い軸部と独自の先端切れ刃形状という工夫によって、効率性、経済性、そして位置決め精度を向上しています。
現場の作業効率と安全性を高めるために、ぜひサドルバンド用ドリルをご活用ください!
※この記事は2021年3月に初回公開されましたが、2025年12月8日に再度公開いたしました。
永井達也
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