
屋内設置型給湯器の下地補強には「下地カンタン金具」が便利です。
※この記事は2019年3月22日に公開した記事ですが、校正して2020年12月9日に再公開しました。
現場の声から生まれた「下地カンタン金具」
従来の下地補強の場合、取り付ける柱とツライチにして合板の厚み寸法を測り、機器を固定する木材を取り付ける作業をしなければならない為、時間がかかる割になかなかツライチに仕上げるのは難しく、石膏ボード貼りやクロス貼りの工程に支障をきたすことがありました。そんな現場の声から生まれた「下地カンタン金具」は、作業効率の改善と正確性を高める画期的な部材です。
受け板不要で固定できる「下地カンタン金具」

下地カンタン金具はこのまま1枚で使用するだけでなく、Vカット部から半分に割って使用することができるので、柱の太さや設置場所を気にする必要はありません!付属のビスは8本なので、必要に応じて手持ちのビスをご利用ください。
施工方法はカンタンで、墨入れした柱(軽天)に下地カンタン金具をビス止めし、下地板(コンパネ)を下地カンタン金具に付属のビスで固定するだけで完了!面倒な受け板の加工などは一切不要です。これだけなのに、柱と下地面がフラットに仕上がりますので、その後の石膏ボード施工やクロス貼り作業にも支障をきたさずきれいな仕上がりも同時に実現できます。
品 番 | コンパネ厚 | 基準価格 |
A16056-0011 | 12㎜ | ¥180 |
A16056-0026 | 15㎜ | ¥200 |

金具1枚に付き取付ビス(4.0×14)が8本付属します。
付属のビスは、十字の深さが浅い特殊なタイプですので、小さめのビット「スレンダービット(品番DVC-265)」を使用して下さい。
従来の1/3の時間で作業ができる
メーカーの検証では、受け板で施工した場合と比較して施工時間が約1/3に短縮されたとの結果が出ております。1日の作業件数が1件から3件になると考えれば、その効果は絶大です。
誰でも壁面の不陸がなくなる
専門の大工さんにお願いしなくても、給湯器設置工事者の方だけで安心して下地作業が行えます。初めての方や慣れていない方でも熟練者と同じように不陸がない下地作業が可能になります。
あらゆる現場に対応できる高い汎用性
木材の柱のみならず、軽天などの金属系の材質でも使用可能で、下地板厚は12㎜と15㎜に対応しています。「下地カンタン金具」という商品名そのままに、非常にカンタンに下地処理ができるようになるので、外注費削減にも効果があります。
まとめ
屋内壁掛型の給湯器のみならず、薄型テレビの壁掛設置やウォールラックなどの壁掛収納、そしてキャットウォーク等、室内に重量物を取り付ける機会が増えております。下地処理を怠ると落下等の事故につながる危険性が非常に高まりますので、安全で確実な作業を素早く行える「下地カンタン金具」をオススメいたします。

佐々木瞭
2018年より営業部に所属し、分類は配線器具・設置固定を担当しています。
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