配管の劣化やフレア接続部のわずかな傷や不良から、微量なガス漏れが発生することがあります。万が一冷媒ガスが漏れてしまうと、冷却性能が低下して十分に冷えなくなったり、電力消費量が増加したり、機器への負担による故障、さらには地球環境へも悪影響を及ぼす可能性があります。冷媒ガスの漏れは配管の再接続やガスの補充に費用がかかることも想定されます。配管や接続部の定期的なメンテナンスを行い、ガス漏れの早期発見ができるようにしましょう。

ガス漏れを見逃さない！高感度で漏れを検知するリークディテクター

リークディテクターは、冷凍・冷蔵や空調システムなどのエアリーク（ガス漏れ）を特定する検知機です。ガス器具や水道器具、油圧製品、医療器具などの幅広い分野において様々な漏れ検査に利用されています。 最近ではエアコンの設置台数が増えているため、一台一台を検査するには時間と人手が必要です。ガス漏れ検知スプレーなどを使用した目視確認に加えて、高感度で微量な漏れも検知できるリークディテクターを併用することで、作業時間を短縮しながら、より確実に漏れ検査を行うことができます。

TASCO　リークディテクター【TA430MB】

リークディテクター（品番：TA430MB）はセミコンダクターセンサー（半導体式）を搭載した高感度リークディテクターです。R410A、R407C、R404A、R134a、R22、R32など、10種類以上のフロンガスに対応可能で、万が一の漏れは視認性の良い3色7段階のLEDインジケーターとブザー音で検知することができます。オートバランス機能（リークガス以外への反応や温度・湿度による誤差を防ぐために、起動時の大気中のガス濃度に合わせて自動補正する）、オートゼロ機能（検査開始時の初期値を正確にするため、基準となるゼロ点を自動設定する）、手動リセット機能を備えています。

高感度リークディテクター「TA430MB」は1台から当日出荷いたします。

同メーカーの他機種に比べて対応するガスの種類は少ないのですが、一般的な冷媒ガスをカバーしており、検知応答が約5秒と速い特徴があります。コストと性能のバランスが良く、初めて導入するのに適したスタンダードなモデルです。

メンテナンス性

検知するために重要な部品、センサーには寿命があります。通常の使用では１年以上使用することも可能ですが、高濃度の冷媒（30,000ppm 以上）に長時間晒されるとセンサーの寿命は極端に短縮してしまいます。メーカーでの校正も可能ですが、センサーのみ（品番：TA430MA-10）を取寄せて、ご自身でメンテナンスしていただくことも可能です。また、センサーの先端から水滴、蒸気、オイル、グリス、ほこりなどの不純物が入ると正確な検知ができなくなってしまいます。センサーカバー内の先端部にセットされているフィルターも定期的に交換しましょう。（標準付属品は10枚入りです。購入する場合は30枚入りフィルターセット「品番：TA430MA-30」となります。）

交換用センサー部「TA430MA-10」は1個からお取り寄せ可能です。

リークテストの信頼性を保つために定期的（1年）に部品交換することをおすすめします。

まとめ

リークディテクターは目視検査に比べてコストがかかるものの、作業効率の向上が期待できます。 今後もエアコン交換やメンテナンスの需要は増加していくことと考えられます。リークディテクターの導入で結果的に作業時間や検査時間を短縮することができます。さらに高精度を維持しながら安定したサービスを提供できるように、定期的なメンテナンスを行うことをおすすめいたします。