プロパンボンベをカバーする。隔壁パネルの最新事情。

プロパンボンベをカバーする隔壁パネルを取り付ける機会が増えてきましたよね。プロパンガスの取扱には様々な制約があります。その制約の中で最も神経を使うのが保安業務ではないでしょうか?

しかしながら、管轄する自治体によって基準が異なるためどこまでの保安業務が必要なのかがわかりにくいのが実情です。

そこで今回は保安業務の中でも多くの方が関心を寄せるプロパンボンベと「火気」の離隔にお使いいただきたい隔壁パネルについてご紹介します。

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プロパンボンベと火気の離隔とは

プロパンボンベは「火気」と言われるものから2mより広く離隔距離を取らなければなりません。その「火気」とは字の通り、火そのものであったり、火を生じさせ得るものを指しています。

ご存知の通りプロパンガスは引火性が非常に高いため、液石法で定められている通り「火気」から遠ざけねばならないのです。

火気とみなされるもの

この「火気」には具体的に何が該当するのでしょうか?

一般的には火そのものの他には、ガス給湯器や石油ボイラーなどの燃焼機器も火気に該当するとされています。

さらに厳しい自治体にもなるとエアコンの室外機、ポンプ類、そして屋外コンセントも火気とみなされるケースがあるのです。

隔壁パネルの重要性

では火気に該当するものがプロパンボンベの近くにある場合、どのような作業が必要になるのでしょうか?一般的にはプロパンボンベと供給配管を移設して、必要な離隔距離を取るケースが多いと思われます。しかし、場所によっては移設が困難な場合もあるでしょう。そういう場合にプロパンボンベと火気の間に隔壁パネルを設置することで2mより広い離隔距離を取ったとみなすという部材が隔壁パネルです。

代表的な隔壁パネルのメーカー比較

その目的から、設置にかかる費用はプロパンガス事業者の負担になるため、施工が簡単・確実なうえで安価なものが欲しいというのが本音ではないでしょうか?そこで、数社ある隔壁パネルメーカーの中で、ベストパーツがオススメする隔壁パネルをご説明いたします。

ホクエイ社のパネルティ

PTS-20IS

側面パネルとボンベマットが一体になった隔壁パネルは下部の隙間を完全にふさぐことが特徴の保安品質が優れた製品です。一体化されているがゆえ水切り勾配の角度の分だけ側面パネル上部と外壁の離隔が発生しますが付属の隙間ふさぎ板で処理します。この隙間ふさぎ板は分割されており、外壁、水切り、布基礎とそれぞれ異なる隙間を完璧にふさぐことが可能です。材料は高耐食鋼板を採用しているため、長期にわたり美観を維持することが期待できます。難を言えばI型の側面パネルにアオリ対策がなされていないため、強風が予測されるエリアは避けた方が良いです。

高橋産業社のUTIC隔壁パネルフラット

UTIC-20P-I

UTICブランドのガス栓メーカーとして知られる高橋産業の隔壁パネルは、壁面へ固定する最もシンプルな構造で、材料もガルファンカラー鋼板を採用してコスト競争力に追求した製品です。外壁などとの隙間を埋める際は付属のアルミ製フィンのたたき仕上げが必要になるため施工性は劣ります。また、水切り勾配と側面パネル下部の隙間が発生するものの、そこを埋める部材はありません。

ホームハイテック社製

壁面固定ながら水切り勾配対策も施されているコストと品質のバランスに納得の製品です。しかし、同梱されている建築との隙間をうめる隙間プレートは金ノコなどで切断加工が必要になるため水切り部分をきれいに仕上げることは難しく施工性が良いとは言えません。材料は一般的な厚延鋼板を採用しています。

新規参入メーカーの紹介

LP-KI50

キャッチャーブランドのエアコン架台トップメーカーである日晴金属が、LP GUARDというブランド名で2018年後半から新規参入を果たしました。隣接設置されるエアコン架台と同じ高耐食性鋼板+紛体塗装の製品は長期にわたり美観を維持することが期待できます。後発だけに施工性とあおり対策も満足しているうえ、エアコン架台メーカーだけに耐震計算書が発行できる「壁面固定金具」や落雪から調整器を守る積雪耐荷重300kg/㎡の「防雪屋根」など、住宅メーカーや設計事務所を説得するに余りあるオプション部品を用意しています。惜しいのはボンベマットが側面パネルと一体化できない点ですが、これも改良されることが予測されます。そしてエアコン架台との量産効果で価格競争力も抜群です。ベストパーツオンラインショップ

まとめ

東日本大震災の時、経済産業省資源エネルギー庁の調査結果で「プロパンガスの完全復旧は都市ガスよりも12日早かった」と発表されていますが、プロパンボンベと火気との離隔を取らなければならず使いたくても場所がないのが実情ではないでしょうか。

隔壁パネルをうまく使えば、首都圏の住宅にもプロパンボンベを設置するスペースを確保できるためLPガスを使った災害に強い住宅設備の提案が可能になります。

まずはどんな隔壁パネルで給湯器まわりを企画提案を作るか、さらに太陽光発電システムと蓄電池、エアコンの室外機など犬走りに設置されるであろう設備を含めた内容を充実させることももちろん重要です。
隔壁パネルを保安義務に使うだけでなく、ユーザーにとって本当に役立つ設備提案の武器にするよう心掛けましょう。

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佐藤優光

佐藤優光

2014年入社。温水暖房と断熱保温のサブ担当を経て、2016年より燃料配管をメインに担当。1990年生まれ。ベストパーツオンラインの燃料配管の商品ページ作成も担当してます。ご不明な点はお気軽にお問合せ下さい。
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