CCH接続の部材がますます便利で多様に進化しています。低温往き戻り接続の定番CHヘッダーやCCHジョイントは樹脂化に対応。また、ヘッダーの枝管に接続するCHバルブや熱動弁を拡充したことでメンテナンス性が大幅に向上しています。一方、高温往き戻り接続では、CCH接続口にそのまま接続できる「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」が登場しています。

施工の品質と生産性を大幅に向上するCCH接続

スパナもシールテープも使わないCCHやCHといった接続方式は、経験より適切な部材選定が重要です。しかし、これまでは熱源機に直接接続するバルブの品揃えがなかったので、高温往き戻りと追い焚き往き戻りに限っては施工業者様の創意工夫に委ねられていました。例えば、CCHオスアダプタを接続してねじに変換してからボールバルブをねじ込む、バルブを介さずCCHジョイントを用いるという具合です。その点、本稿でご紹介いたします「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」なら、熱源機のCCH接続口に直付けできるので生産性が大幅に向上します。また、低温往き戻り側であっても温水ヘッダーを床下に転がす類の施工パターンに使えます。

クリップでツバを挟むだけのカンタン接続

「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」の接続方式はCCH接続。この方式は、CCHクリップ（商品コード：CCHC）があればどなたでもカンタンに施工できます。ねじ接続とは異なり、シールテープやシール剤も不要なので豊富な現場経験が無くても漏水する心配がありません。ただし、止水用のダブルOリングに傷が付くと確実に漏水しますので注意してください。

「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」

商品コード	規格
CCH-VB	CCH

CCHバルブに接続したい継手の選択肢５選

「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」の出口側もCCHのメスになっているので、多様なCCHアダプタから現場に適当な商品を選定できます。本稿では高温側を想定した金属製の商品を３つオススメいたします。

１回路の場合

１回路であれば、熱源機に接続した「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」に、「CCHジョイント（商品コード：CCHJ-10A）」または「CCHエルボジョイント（商品コード：CCH-10A-L）」を組合わせて10Aの架橋ポリエチレン管や、「CCHジョイント（商品コード：CCHJ-7A）」を組合わせて7Aの架橋ポリエチレン管を接続します。

CCHジョイントのストレート

商品コード	CCH	タケノコ
CCHJ-7A	オス	7A
CCHJ-10A	オス	10A

CCHジョイントのエルボ

商品コード	CCH	タケノコ
CCH-10A-L	オス	10A

ねじに変換して主管を延長する

ヘッダーを宅内に設置する場合、「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」に「CCHジョイントGねじ（商品コード：CCHJ6G）」でＧねじに変換して巻フレキで延長するか、「カポリ2ナット付アダプタ（商品コード：KSJ18B-2016）」や「メタキュットナット付アダプタ（商品コード：MKAD20）」などを接続して樹脂管で延長します。

CCHオスジョイント（Gねじ）

商品コード	CCH	ねじ
CCHJ4G	オス	G1/2
CCHJ6G	オス	G3/4

まとめ

これまでは熱源機に直接接続するバルブの品揃えがなかったため、高温往き戻りと追い焚き往き戻りに限っては施工業者様の創意工夫に委ねられていました。例えば、CCHオスアダプタを接続してねじに変換してからボールバルブをねじ込む、バルブを介さずCCHジョイントを用いるという施工方法です。これからは、CCHにそのまま接続できる「CCHバルブ（商品コード：CCH-VB）」を使えば、熱源機直下にカンタンにバルブを入れることができます。ぜひ1度お試しください。

※この記事は2022年6月に公開しておりましたが、記事を修正し2025年5月26日に再公開しました。