石膏ボードに打ち込むだけ!GL工法の壁にも最適な「Vショットアンカー」

住宅の壁に使われる素材としておなじみの石膏ボード。ビスが効かない難点に対してエアコン室内機の設置をはじめとした機器や支持金具の取付けの機会は多く、石膏ボードアンカーはこうした施工に欠かせない存在です。本稿ではそのうちのひとつ、下穴不要で施工がカンタンな打ち込み式の「Vショットアンカー」をご紹介します。

カサ式アンカーの使えないGL工法の壁に最適

ベストなパーツではこれまでにも、カサ式(はさみ固定式)アンカーや下穴不要のねじ込み式アンカーなど、様々な石膏ボードアンカーをご紹介してきました(参考記事:「【徹底比較】石膏ボードアンカーの種類と使い方|下地が無くても安心?」)。
中でも石膏ボードの表面と裏面の両側から固定する構造上、引き抜き強度に優れたカサ式を使用するケースが多いと思われますが、GL工法のように下地とボードの間に十分な隙間がない場合は壁内部でカサが十分に広がらず使いにくいという声も聞かれます。今回ご紹介する「Vショットアンカー」のような打ち込み式の石膏ボードアンカーは、こうした条件下で非常に便利です。

GL工法の特長

図:GL工法の基本納まり図(外部サイト「建築の納まり図とその解説」より引用)。コンクリート壁と石膏ボードの間の空間が狭いため、ボードをはさみこんで固定するカサ式は適しません。

Vショットアンカーの特長

石膏ボードに打ち込むだけのカンタン施工

マーベル工業の「Vショットアンカー」は、従来の石膏ボードアンカーの主流であるカサ式と異なり、本体先端の鋭利な部分をボードに当て、ハンマーで叩いてボードに打ち込むだけで施工が完了します。下穴を開ける必要がないため非常に作業効率が良く、全長30mmとコンパクトなので壁裏の空間が狭くても問題なく使用できます。取付物の上からタッピングビスを打ち込むことで先端が壁内部で2つに割れ、ホールド力を発揮する仕組みや、下穴不要かつGL工法に対応できる点はねじ込み式アンカーと共通していますが、ドライバーでねじ込むよりハンマーで打ち込む方が面倒でないのでこちらを愛用している、という方が一定数おられるようです。

Vショットアンカーの施工手順

図:Vショットアンカーの施工手順

切粉が出にくくきれいに仕上がる

多くのカサ式アンカーやねじ込み式アンカーは、石膏ボードに穴を開けてから(もしくは穴を開けながら)取付けるため、どうしても切粉が出てしまい、ダストポンプ集じん機を用いた除去作業が必要です。この点、構造上切粉が出にくく、その分切粉の除去にとられる時間も短く済むというのも打ち込み式アンカーならではのメリットです。

MV-50の画像

「石膏ボード用Vショットアンカー」(商品コード:MV-50)は50本入り1箱からご注文承ります。

商品コード 全長 ビス径 引張強度 入数
MV-50 30mm φ4×30mm 0.17kN(板厚9mm) 50個+トラスタッピングビス (φ4×30mm)50本付属

 

エアコン設置に使う場合は慎重に検討を

「Vショットアンカー」は石膏ボード厚み9mmの場合引張荷重0.17kN(=耐荷重約17㎏)と、軽~中量物の取付に適したボードアンカーです。複数本用いれば小型のルームエアコンの設置に使えないことはありませんが、エアコンメーカーは原則、室内機の据付にはカサ式アンカーを使用することを強く推奨しています。打ち込み式を採用される場合、現場の状況で慎重に検討し、自己責任でご使用ください。

まとめ

打ち込み式の石膏ボードアンカー「Vショットアンカー」は、下穴不要かつハンマーで叩き込むだけでカンタンに取付けられることに加え、切粉が出にくいというメリットで作業効率に非常に優れた石膏ボードアンカーです。全長30mmとコンパクトなので壁裏の空間が狭いGL工法の壁にも問題なく使用できます。ただし、ルームエアコンの設置に使用される場合は、現場の状況を踏まえて慎重に検討してください。

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