今こそ、樹脂配管の凍結防止にこだわればNFオートヒーターのGSLタイプ

給水給湯配管の樹脂化が進んだ代償として、従来型の凍結防止ヒーターを長期間使用し続けると、発熱体の塩ビシーズに多く含まれる可塑剤が架橋ポリエチレン管やポリブデン管に移行して不具合を生じさせるクレームに発展する恐れが高まりました。そこで本稿では、凍結を防止する発熱体をフッ素でコーティングして可塑剤移行を防ぐ樹脂配管専用の「NFオートヒーター(GSLタイプ)」をご紹介します。

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樹脂配管専用の凍結防止ヒーターが必要な理由

樹脂配管は金属配管より熱伝導率が低く凍結しにくいと考えられていました。しかし、ひとたび凍結してしまうと解氷作業に手間がかかり、凍結時に膨張した配管は入替えが必要になることを考えると、最低気温が氷点下4℃になることがあるエリアや、そうでなくても北風が直接吹き付ける場所に配管する現場には、凍結防止ヒーターを設置しなければなりません。

ただ、樹脂配管とそれを覆う10mm厚の保温材との隙間に凍結防止ヒーターの発熱体を挿入する作業は容易ではありません。さらに、設置後しばらくしてから発生する「可塑剤の移行」による不具合も予測されます。ですから、樹脂配管の現場には、発熱体から可塑剤が移らず、滑性が高く狭いスペースにも挿入しやすい樹脂配管専用の凍結防止ヒーターが必要なのです。

発熱帯をフッ素コーティングした東京特殊電線のGSLシリーズ

塩ビに多く含まれる可塑剤が、架橋ポリエチレン管やポリブデン管に移行して劣化をさせる可塑剤移行のクレームは以前から指摘されていました。対策品として実績が多いのは電熱産業製の「自己制御ヒーターDSRXシリーズ」です。第一世代DSRシリーズ同様全体を覆う金属メッシュが、可塑剤移行を防止するだけでなく樹脂配管でアースにならなくなった水道管になり代わり、雷サージが凍結防止ヒーターを通って給湯器に流れ込むことを防ぎます。しかし、DSRXシリーズの発熱体サイズは7.7mm×4.2mmと太いため、保温材を背割れしたり、1サイズ上の高耐候耐熱保温チューブ(商品コード:SBWM-2210WD)などを別途手配するなどして保温し直す手間が発生していました。

自己制御型凍結防止ヒーター 「NFオートヒーター(GSLタイプ)」

自己制御型凍結防止ヒーター「NFオートヒーター(GSLタイプ)」1本から当日出荷可能です。

品番 消費電力(W) 発熱帯長さ(m) コード長さ(m) 基準価格
GSL-0.5 5.8 0.5 1.5 ¥3,040
GSL-1 11.5 1.0 ¥3,210
GSL-1.5 15.9 1.5 ¥3,530
GSL-2 21.2 2.0 ¥3,730
GSL-2.5 26.5 2.5 ¥4,020
GSL-3 31.8 3.0 ¥4,220
GSL-4 42.4 4.0 ¥5,390
GSL-5 53.0 5.0 ¥6,350
GSL-6 63.6 6.0 ¥7,180

自己制御型の「NFオートヒーター(GSLタイプ)」は、添わせた配管や継手の雰囲気温度に応じて必要な箇所だけ加熱します。通電開始時の初期抵抗値が低いため、急な冷え込みでもスピーディーに温度上昇します。配管に沿って発熱体を施工するだけのカンタン装着です。

「NFオートヒーター(GSLタイプ)」の構造図

図1:塩ビ(PVC)で絶縁処理した自己制御式発熱体をフッ素コーティングしています。

フッ素コーティングで可塑剤の移行を防ぐ

市場に流通している凍結防止ヒーターのほとんどは、可塑剤を多く入れた塩ビで絶縁処理した発熱体を採用して配管に巻きつけやすい柔軟性を維持しています。しかし、「NFオートヒーター(GSLタイプ)」は、その上からフッ素コーティングしているので、長期間に渡り樹脂管に接触しても可塑剤が移ることなく脆化しません。さらに耐熱温度も105℃と高温なので様々な温度帯で使用できます。

このようにフッ素コーティングされた自己制御型ヒーターは他にはありません。同メーカーから発売されているESシリーズも樹脂配管対応とされていますが、シーズが塩ビ製ですから樹脂管に接触しないヒーターガイド管付の製品にしか使用できませんのでご注意ください。

配管と保温材の間にスルスル挿入

図2:東京特殊電線(トートク)製のGSLヒーター(左)とESヒーター(右)の発熱体サイズを比較するとGSLがひと回り以上細いことが分かる。さらに可塑剤移行を防止する目的で施しているフッ素コーティングで適度な硬さと滑性がある。

「NFオートヒーター(GSLタイプ)」は、ヒーターガイド管の無い「保温材付架橋ポリエチレンパイプ」「ポリブデンパイプ」に最適です。幅5.6mmと細く、厚み3.6mmと薄い発熱体は、フッ素コーティングによる適度な硬さと滑性も手伝って樹脂配管と保温材の間にスルスル押し入れることができます。ただし、樹脂管メーカーによって保温材と樹脂管の隙間寸法が異なる点には注意が必要です。

「NFオートヒーター(GSLタイプ)」取付例

図3:ヒーターガイド管付の樹脂管と一般的な保温材付樹脂管のどちらにも対応できます

樹脂配管への添え施工の場合は、発熱体を配管に密着させ動かないように「粘着テープ」で固定してください。ヒーターガイド管(さや管)が仕込まれている樹脂配管の場合は、ヒーターガイド管に発熱部を末端側から挿入してください。いずれも接続部密封モールド部を保温材から出して配管して下さい。

自己制御式ヒーターには節電対策が必要

「節電スイッチランプ付(品番:LB-101・102・103)」1個から当日出荷可能です。

品番 許容電流 動作温度 コンセント口数 基準価格
LB-101 最大5A 約5℃でON  約15℃でOFF 1口 ¥4,270
LB-102 2口 ¥4,770
LB-103 3口 ¥5,270

自己制御式のヒーターは、作動していなくても年中微電流が流れ温度を検知し続ける仕様のため、凍結の恐れが無い季節は電気が無駄になります。本来、ユーザーが電源コンセントを抜くことになっていますが、それを実行する方ばかりではありません。その点、内蔵のサーモスタットで外気温が5℃になるまで通電を停止する「節電スイッチ(ランプ付)」「NFオートヒーター(GSLタイプ)」とコンセントの間に設置すれば、電気代を節約できます。また、ヒータのON/OFF状態を表示する通電確認ランプ(赤)と本体の電源ランプ(緑)付きなので、どなたでも製品の状態を把握することができます。

まとめ

樹脂配管は、凍結してしまうと従来の解氷作業に時間がかかるため凍結防止ヒーターの設置が欠かせません。しかし、架橋ポリエチレン管やポリブデン管といった樹脂管は、保温材にあらかじめ挿入されて販売されていることが多く、そのままでは配管に凍結防止ヒーターを巻き付けることはできません。隙間から発熱体を挿入しようとしても、隙間が狭く容易ではありません。仮に挿入できても、設置後しばらくしてから発熱体の可塑剤が樹脂配管に移って脆化させてしまい不具合を生じさせる恐れがあります。ですから、ヒーターガイド管の無い「保温材付架橋ポリエチレンパイプ」「ポリブデンパイプ」には、発熱体をフッ素コーティングして可塑剤の移行を防止する「NFオートヒーター(GSLタイプ)」がオススメです。

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