
ビス打ち不要!インサートクリップがもたらす配管作業の劇的な工程短縮
ビス打ち不要で配管工程を劇的に短縮
従来のコンクリートへの配管固定作業は、「下穴開け」「配管の位置決め」「ビス打ち」という3つの工程が基本でした。特にビス打ちは、ビスの種類によって下穴のサイズを変える必要があり、ドリルビットの交換や、ビスの選定に時間を要することがありました。一方、『インサートクリップ』を使用した場合の施工は、以下の2つの工程に集約されます。
・コンクリートに下穴(φ6)を開ける
・インサートクリップを挿し込み、配管を押し込む
施工効率を劇的に高める3つのメリット
ここでは、『インサートクリップ』が従来工法に比べてどのようなメリットをもたらすかを紹介します。簡単にまとめると以下のようになっておりますので、詳細を深掘りしていきます。
配管固定 | インサートクリップ | 従来のサドル |
固定方法 | 挿し込むだけ | 電動ドライバなどでビス打ち |
適応サイズ | 1種で複数対応 | 1種で1サイズのみ対応 |
下穴 | φ6で統一 | サドルに応じたビスに適したサイズ |
4つのサイズで多様な管種・サイズに対応
『インサートクリップ』はわずか4つのサイズ展開でありながら、様々な種類の配管・電線管に対応します。複数の管種やサイズに合わせてサドルを用意する必要がなく、在庫管理も簡素化されます。
商品コード | 適合外径 | 挿入深度 | 被覆樹脂管 | さや管 | PF管 | ガスフレキ | |
5mm保温 | 10mm保温 | ||||||
USA16-20-25 | 16~20 | 25mm以上 | – | – | – | – | 10・15 |
USA20-25-25 | 20~25 | 10 | – | 16・18 | 14・16 | 15 | |
USA25-32-25 | 25~32 | 10・13・16 | – | 22・25 | 16・22 | 20・25 | |
USA32-42-25 | 32~40 | 20 | 13・16・20 | 28・30・36 | 28 | 25・32 |
ビスが不要!時間と部材を大幅削減
『インサートクリップ』は、下穴に差し込むだけで固定が完了するため、ビスを打ち込む必要がありません。下穴を開けるのに使用したドリルからプラスビットに変えて、ビス打ちをする、そんな時間を短縮できます。特に両サドルの場合、2箇所のビス打ち作業が不要となり、作業時間の大幅な短縮が期待されます。

従来のサドルはビス1~2本で固定しますが、『インサートクリップ』はビスが不要です。
下穴はφ6で統一
これまでのビス固定では、使用するサドルの種類に応じて、下穴用のドリルを複数使い分ける必要がありました。しかし、『インサートクリップ』は、そのすべてのサイズにおいて、φ6の下穴で対応可能です。これにより、現場に持ち込むドリルビットの種類を減らすことができ、交換の手間も省けます。前述の通り、4サイズで多くの配管に対応していますので、サドルを統一するメリットも受けやすくなります。

同じガスフレキを固定するサドルでも下穴の径が変わりますが、『インサートクリップ』ならあらゆる管種にφ6のドリルで統一できます。
取り外し・再利用も可能
『インサートクリップ』はゆっくり回しながら引き抜くだけで一度固定した配管を、工具を使わずに取り外すことが可能です。これにより、配管ラインの微調整や引き直しが容易になります。インサートクリップ自体も再利用が可能なため、施工ミスや設計変更が発生した際にも柔軟に対応できます。ただし安全上、再利用は1回までを推奨します。
【引用元:株式会社TOP-UP】
高い引き抜き荷重が実現する、確かな固定力
「ただ差し込むだけでは強度が心配」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、『インサートクリップ』は、親指1本で簡単に差し込めるにもかかわらず、20kg以上の引き抜き荷重に耐える高い固定力を持っています。ただし、ALCへの施工の場合、引き抜き荷重は半分程度に低下する点や、鉄や石膏ボードには使用できない点には注意が必要です。
まとめ
『インサートクリップ』は、配管固定作業における「下穴」「ビス打ち」の手間を大幅に削減し、作業時間の短縮、部材コストの削減、在庫管理の簡素化といった多くのメリットをもたらします。確かな固定力と、再利用が可能な柔軟性も兼ね備えており、管種に応じて変えていた複数のサドルを統一するにもおすすめです。ベストパーツオンラインでは各サイズ1個から注文を承っております。ぜひ一度お試しいただき、その便利さを現場で実感してみてください。

寺島 佳希

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