ヒューズガス栓のON・OFF式とリターン式って何が違うの?

ヒューズガス栓はガスのユーザー様が最も触れる機会の多いガス栓であると以前ご紹介させて頂きました。それ故にヒューズガス栓にはユーザー様の使用ミスによってガス漏れが起きないように安全機構が組み込まれています。

 

ガスホースやガスコードが外れてしまってもヒューズが作動しガス漏れを防止する機構の他に、つまみを回すタイプのヒューズガス栓にはON・OFF式とリターン式と呼ばれる2種類の安全機構のいずれかが備わっています。

この2つの機構は何が違うのか、よく質問をされるこれらの違いについて今回は説明していきます。

 

①ON・OFF式とは

 

ON・OFF式とはヒューズガス栓に組み込まれている安全機構の内、全開の位置につまみが来ないとガスが流れず、中間開閉時のガス漏れを防止する機構を指します。

 

ON・OFF式ヒューズガス栓(FV613A-T)

 

このON・OFF式は藤井合金製作所や光陽産業、伊藤鉄工等のガス栓メーカーの多くが採用している機構であり、中間開閉の状態になってしまってもガスが流れないので非常に安全性の高い機構であると言えます。

例えばお子さんとキッチンでよく一緒に料理をするご家庭にはお子さんのガス栓の閉めが不十分だったり、いたずらでガス栓を中間開閉の状態にしてしまってもガス漏れの心配がないので安心してガス栓を使用することができるでしょう。

その一方で、ガス栓の開閉の際には少しではありますが力が必要になります。

場所によってはなかなか手の届きにくいところだったり、ガステーブルの奥行があるとガス栓の開閉が少し大変かもしれません。

藤井合金製作所製のヒューズガス栓の開閉をしやすくする「つまみアダプタ」という商品もあるので、開閉が大変だというユーザー様がいらっしゃいましたら取付することをオススメします。

つまみアダプタ

 

※つまみアダプタは藤井合金製のヒューズガス栓にしか適合せず、また二口ヒューズガス栓の両方のつまみに取り付けることはできませんのでご注意ください。

 

②リターン式とは

リターン式とはヒューズガス栓に組み込まれてる安全機構の内、中間開閉の状態でにつまみから手を離すと内蔵されたリターンばねが作動し自動的に全閉の位置につまみが戻ることでガス漏れを防止する機構のことを指します。

このリターン式を採用している代表的なメーカーがUTICブランドで知られる高橋産業です。

 

リターン式ヒューズガス栓(UTIC-101C)

 

リターン式はON・OFF式に比べて製造コストが安価な点と、ガス栓の閉栓に力があまり必要ない点が特徴です。

 

中間開閉の状態で手を離すと自動で全閉の位置に戻るので、わざわざ全閉の位置まで手でつまみを回す必要もなく、力を入れづらい位置にある場合は閉栓を楽に行うことができます。

 

例えばつまみを回す力が弱くなってきているご高齢の方のお住いのガス栓としてはリターン式のメリットを生かすことができるでしょう。

 

その一方で、中間開閉時に手を放さずに放置したり、異物がつまみの隙間に入り込んで正常にリターンばねが作動しなかったり、故障したりで中間開閉の状態が継続したままになるとガス漏れに繋がる恐れがあります。リターン式のガス栓に限ったことではありませんが、定期的な清掃やメンテナンスが必要です。

 

③まとめ

ON・OFF式もリターン式もヒューズガス栓の中間開閉時のガス漏れを防止する目的の安全機構であるという点は共通しており、どちらの物を付けていただいても問題なく使用することができます。

しかしながらON・OFF式、リターン式双方にそれぞれ違ったメリットがありますので、実際にガス栓をお使いになるユーザー様の家族構成やライフスタイルに合わせたヒューズガス栓の選定をしてみてはいかがでしょうか?

皆様のご参考になれば幸いです。

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佐藤優光

佐藤優光

2014年入社。温水暖房と断熱保温のサブ担当を経て、2016年より燃料配管をメインに担当。1990年生まれ。ベストパーツオンラインの燃料配管の商品ページ作成も担当してます。ご不明な点はお気軽にお問合せ下さい。
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