快適な温水暖房の実現に不可欠!3種類のサーモスタットを備えた【床暖房コントローラ】
室温・温水・床温から選べる測定で最適な運転を実現
日本サーモスタット社の「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」の最大の特長は、室温、温水温度、床面温度のいずれか、あらかじめ設定した温度を測定し、熱動弁の開閉タイミングを自動で調整する点です。
例えば、コントローラで設定した温度よりも実際の温度が低い場合は、温水の流量を確保するために熱動弁の「開」時間を長くします。
逆に設定温度より実温度が高くなれば、「閉」の時間を長くすることで、過度な加熱を防ぎ、設定温度をキープするように制御します。
大面積の床暖房にも対応!熱動弁は3Aまでまとめて制御
「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」は、熱動弁の接点容量が3Aまで対応しています。メーカーを問わず、幅広い種類の熱動弁を制御できることを意味します。
さらに、合計で3Aまでであれば、複数の熱動弁を同時に制御することも可能です。床暖房の面積が広く回路数が多いシステムの場合、複数の熱動弁を同時に制御することも可能です。熱動弁ごとにコントローラを設置する必要がなく、コストダウンと施工の簡略化を同時に実現できるため、広範囲の温水暖房システムに最適な仕様と言えます。
| 品番 | 定格電圧 |
| GC220D | AC100V(50Hz/60Hz) |
E-CON対応で熱源機の自動運転が行える
E-CON接続に対応した熱源機と「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」を組合わせることで、設定している温度を下回った場合に自動で熱源機を運転することができます。
動作の順番
1、「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」に備えられたサーモスタット(室温、温水温度、床面温度)が設定温度より低いことを検知。
2、温度を上げるため、熱動弁に通電し、流量を確保します。
3、E-CON接点が繋がり、熱源機が運転を開始します。
ただし、注意点として、「GC220D」では熱源機自体の出湯温度(お湯の温度)の設定操作は行えません。これは熱源機側で設定を行う必要があるため、その点だけは確認が必要です。
24時間タイマー搭載で生活スタイルに合わせた運転が可能
「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」は2パターン設定可能な24Hタイマーを搭載しています。これによりユーザーの生活スタイルに合わせて、より省エネで快適な運転をサポートします。例えば、
- 冬の朝起きる前に部屋を暖めておく
- 就寝後の消し忘れを防いぐための自動OFF設定
- 帰宅時間に合わせて自動ON設定
などを設定できます。
運転の判断指標は「いずれかひとつ」を優先
「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」は、内蔵の室内温度センサーに加え、付属のサーモスタットを繋ぐことで温水温度または床面温度を測定し、効果的な運転に役立てています。
指標として3種類の温度を測ることができますが、動作の判断は温水温度と床面温度が優先され、いずれのサーモスタットも取り付けられていない場合に、内蔵された室内温度センサーで判断し運転を制御します。
わかりやすい結線で施工もスムーズに

図の上方はコントローラ内部。下部が配線。約20cm程度の色付きの配線が本体から伸びている。
コントローラ本体からは、約20cm程度の色付きの配線が9本伸びています。ブレーカーからの100V、熱動弁、E-CON対応熱源機、付属している温水床温検知用サーミスタにそれぞれ「絶縁圧着スリーブ(品番:TGVB-1.25)」や「絶縁被覆付閉端接続子(品番:CE-1)」などで結線します。
まとめ
温水式暖房で室内温度の調整には温水温度、流量が重要な要素です。
日本サーモスタット社の「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」は、あらかじめ設定した室温、温水温度、床面温度いずれかの温度を測定し、熱動弁の開閉タイミングを変化させます。さらにE-CON、24Hタイマーで省エネかつ快適性の高い運転を実現します。
温水暖房システムを設計・施工される際は、ぜひ「床暖房コントローラ(品番:GC220D)」をご検討下さい。
※この記事は2023年1月25日に初回公開した記事ですが、修正し、2025年10月3日に再度公開いたしました。
大宮彰大
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