エコジョーズ凍結防止で忘れちゃいけない「ドレン管用自己制御型ヒーター」
※この記事は2019年4月19日に公開した記事ですが、修正し2020年9月7日に再度公開しました。
給水給湯管とドレン管のヒーターは異なる
一般的な凍結防止ヒーターは、あくまで水道配管用としてJET(電気安全環境研究所)の認可をとっているものですので、ドレン管に取り付けた現場で万が一異常加熱による事故が起きた際の責任をメーカーに問うことができません。ですから、ドレン管には専用品の「ドレン管用自己制御型ヒーター TM」を使用しましょう。
ドレン管用として特定電気用品(PSE)に適合した唯一のヒーター
「ドレン管用自己制御型ヒーター TM」は、国内でドレン管凍結防止用途としてJET(一般財団法人 電気安全環境研究所)の特定電気用品(PSE)に適合した唯一のヒーターです。ドレン管として使用されている「ステンフレキ」や「VP管」、「ドレンパイプ」など金属、樹脂の材質を選ばず使用できるので汎用性が高いのが特徴です。
品 番 | 消費電力 | 発熱帯長さ | 付属品 | 基準価格 |
TM-0.7 | 9.8W | 0.7m | 保温テープ4m×1 結束バンド×3 |
¥6,230 |
TM-1 | 14W | 1m | ¥6,440 | |
TM-1.2 | 16.8W | 1.2m | ¥6,720 |
ドレン管に使用できるように端末部は安心の二重構造
ドレン管の場合、水道管と違って保温材で管の先端まで保護されていない可能性が高いので、端末部に水や汚れが付着しないよう設計されています。「ドレン管用自己制御型ヒーター TM」は、防水と耐久性を考慮して、従来の「自己制御型ヒーター(樹脂管/金属管用)DSRX」の端末部処理に使用されている熱収縮チューブの上からシリコンゴムキャップを被せる改良を加え、安心の二重構造となっています。
サーモスタット+自己制御型で節電効果も期待できる
ねらい通りの精度で所定の温度に安定させるためには、何らかの方法でヒーターをON-OFFしたり、容量(電力)を調節して任意の温度になるよう温度コントロールする必要があります。「ドレン管用自己制御型ヒーター TM」は、配管の温度状況に応じて必要な箇所だけ加熱する自己制御型です。さらに、サーモスタットで周囲温度を検知し約3℃でON、約10℃でOFFに通電を制御します。
配管にそわせるだけのカンタン施工
出力が高いので取付けは発熱部を管にそわせるだけで手間が掛からないのもポイントです。付属の「保温テープ」を巻きつけて「結束バンド」で止めてください。コンセントが不足した場合には「分岐コネクタ」をお使い下さい。
まとめ
ドレン管と給水管で使用できる凍結防止ヒーターは異なります。給水配管と同じように「IFTヒーター」を使用すると、異常加熱で給湯器に支障をもたらす可能性があるので、専用の「ドレン管用自己制御型ヒーター TM」を使用してください。
佐々木瞭
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