貫通孔(開口部)に使いたい便利パテ3選|高粘着、延焼防止、不燃

エアコン等の設備に必要な配管やケーブルなどを屋内に引き込むために、壁や床に開口部が生じます。この開口部が防火上適切にふさがれていない状態で火災が発生した場合、配管やケーブルの被覆が延焼して導火線のようになり失火することから、開口部を埋める材料は防火性能を求められます。本稿では、防火性能を満足する便利なパテ材を3つご紹介します。

脱落しにくい「高粘着難燃パテ(品番:IPH)」

高粘着難燃パテ(品番:IPH)は1個から当日出荷!

一般的なエアコン配管用パテでは脱落する恐れがある設置状況の箇所にオススメしているのが粘着性に優れた「高粘着難燃パテ(品番:IPH)」。一般的に床や天井の開口部はもちろん、壁であってもコンプレッサー等の振動にさらされる冷媒配管は、パテが脱落する恐れがあります。しかし「高粘着難燃パテ(品番:IPH)」なら、施工業者様に好まれる非硬化型パテでありながら密着性を高め脱落を防ぐことができるのです。エアコンなどの設備入替えに伴う配管やケーブルの再貫通が予測され、かつ脱落の恐れがある開口部にお使いください。

一般的に、非硬化型だから低温環境でも硬くならず楽に施工できると考えるのは無理があります。メーカーの仕様書には使用温度―20℃~60℃、作業温度5℃~と記載があるものの、肌感覚では気温が10℃以下だと手練り前に温めた方が良いと感じます。また、比重が1.5と少し重いのは難燃材入りの非硬化型のパテの弱点です。

「高粘着難燃パテ(品番:IPH)」の仕様

材 質 ポリブデン樹脂系
性 状 不乾性(非硬化型)
内容量 750g
色 調 グレー
比 重 1.5
作業温度範囲 5℃~40℃
使用温度範囲 -20℃~60℃

延焼防止に優れた非硬化型「延焼防止パテ(品番:TP-160)」

「延焼防止パテ(品番:TP-160)」は1個から当日出荷

万が一の火災時、配管やケーブルの被覆が導火線のようになり延焼経路化して失火します。「延焼防止パテ(品番:TP-160)」なら、火災の熱でパテが20倍に膨らみ隙間をしっかり塞いで、火が隣接する部屋や隣の家に燃え広がる現象を抑えます。その能力は、国土交通省所管の公的試験機関における屋外からの失火を想定した試験で、耐火壁にて1時間の延焼防止能力が確認されています。その性能を発揮させるためには、使用量の目安であるΦ70以下に対して1袋(160g)を遵守する必要がありますのでご注意ください。

「延焼防止パテ(品番:TP-160)」の仕様

材 質 ポリブデン樹脂系
性 状 不乾性(非硬化型)
内容量 160g
色 調 グレー
比 重 1.8
作業温度範囲 5℃~40℃
使用温度範囲 -20℃~50℃

不燃材指定があれば「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」

「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」は1個から当日出荷!

「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」は、国土交通大臣認定の不燃材料パテですので、防火上、不燃材料で規定されている部位の処理がカンタンに行えます。前述の2品番と異なり硬化型の為、施工硬化後にパテが変形することがなく、施工時の形状を保持します。

一方で、非硬化型と比較すると硬化している分だけ解体や再施工がしにくいのですが、「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」は、硬化型でありながら粘着性も付与されているので、配管貫通部の埋め戻しにも使えます。

「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」の仕様

材 質 ポリブデン樹脂系
性 状 硬化型不燃タイプ
内容量 1000g
色 調 グレー
比 重 2.0
作業温度範囲 5℃~40℃
使用温度範囲 -20℃~60℃

硬化速度を上げたい時には「硬化促進剤(品番:IPF-K)」を併用

養生日数は使用環境によって変わりますが、表面硬化としては、耐火パテ単独の時は3日、別売の「硬化促進剤(品番:IPF-K)」を使用すると1日以上の養生日数で性能を発揮します。

「硬化促進剤(品番:IPF-K)」の使用量は、IPF(1個1000g)に対してIPF-K(1個125g)です。

湿潤環境で液だれの恐れがある箇所には「防湿保護スプレー(品番:IPF-S)」

湿度の高い箇所や、漏水のおそれのある箇所で「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」を使用する際には、別売の「防湿保護スプレー(品番:IPF-S)」をお使いください。パテ表面にスプレーすれば、防湿保護被膜が形成され液だれを防止することができます。

「防湿保護スプレー(品番:IPF-S)」は、パテ表面にスプレーすれば、防湿保護被膜が形成され液だれに対する抵抗性が増します。

まとめ

一口にエアコン配管用パテといっても、このように用途に応じた機能を持ったパテがあります。不燃処理が必要な現場は「耐火パテ硬化型不燃タイプ(品番:IPF)」、不燃指定はないものの延焼の可能性がある現場には「延焼防止パテ(品番:TP-160)」、一般的な難燃レベルでいい環境でも脱落の恐れがある開口部には粘着力に優る「高粘着難燃パテ(品番:IPH)」という具合に使い分けてください。

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