
高橋産業の『隔壁パネル』がもたらす安心・安全の施工
LPガスの保安距離規制と隔壁パネルの役割
LPガスのボンベ(容器)を設置する際には、火気(給湯器、湯沸かし器、暖房機器など)との間に2メートル以上の距離を保つことが、「液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律施行規則」によって義務付けられています。しかし、敷地の都合上や設備の配置上、この2メートルの距離を確保できない場合があります。そうした際に必要となるのが、火気との間に設置する不燃性の『隔壁パネル』です。『隔壁パネル』を設置することで、火気からの距離を2メートル未満に短縮することが可能になります。
高橋産業『隔壁パネル』がもたらすメリット
LPガスの施工業者様にはUTICブランドで馴染みのある高橋産業社も『隔壁パネル』を展開しています。同社からは様々なモデルが発売されており、現場によって異なる火気の種類や位置に合わせやすくなっています。
真横の火気にはI型の通常モデル
給湯器や、地域によっては屋外コンセントや室外機など、火気に当たるものが設置されている場合、スタンダードかつスマートな解決方法が『I型の隔壁パネル』で遮蔽する方法です。ボンベの容量に応じてピッタリのサイズ展開ですので、適切なサイズを選択してください。
商品コード | 高さ | 幅 | 仕様 |
UTIC-20P-I | 980mm | 400mm | 20kg 1~2本用 |
UTIC-30P-I | 1200mm | 30kg 1~2本用 | |
UTIC-50P-I | 1450mm | 459mm | 50kg 1~2本用 |
斜め上の火気からも防げるI型ロングサイズ
壁掛けの給湯器が高い位置に設置されていたり、上階の排気トップが出ているなど、ボンベの斜め上方向に火気に当たるものが設置されている場合には『ロングサイズの隔壁パネル』も選択肢の一つです。ボンベ自体に高さがあり、斜め上の火気に近づく恐れの多い50kgボンベ用のみのラインナップです。
商品コード | 高さ | 幅 | 仕様 |
UTIC50PHI-18 | 1800mm | 459mm | 50kg用 |
UTIC50PHI-21 | 2100mm |
安定性を重視するならL型
『L型の隔壁パネル』なら、I型よりも安定性を高められます。I型は上下を反転させても設置できますが、このモデルは上下反転での設置はできません(マット付のUTIC-502PMは除く)。ボンベの左右どちらに設置するかを確認の上、お間違えのないようご注意ください。
商品コード | 高さ | 幅 | 仕様 |
UTIC-20P-L | 1010 | 366 | 20kg 1~2本用 |
UTIC-20P-R | |||
UTIC-50P-L | 1410 | 428 | 50kg 1~2本用 |
UTIC-50P-R | |||
UTIC-502PM | 1530 | 50kg 1~2本用 マット付 |
真上の火気にはルーフ仕様
ボンベの真上に火気に当たるものが設置されている場合には『ルーフ仕様の隔壁パネル』が適しています。サイズは幅の違いで2種類ありますが、幅850mmだと50kg容器を2本並べるのに少しギリギリになるので、設置スペースに余裕がある場合には幅1000mmをおすすめします。
商品コード | 奥行き | 幅 | 仕様 |
UTIC-KPR | 545mm | 1000mm | 2本用(20・50kg兼用) |
UTIC-KPR850 | 850mm |
まとめ
本記事では、LPガスボンベの設置時に悩みの種になることの多い「火気」を遮断するための『隔壁パネル』をご紹介しました。ユーザーの命に係わる箇所ですので、「万が一」が起きないように、適切な隔壁パネルを選択するようにしてください。

寺島 佳希

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