日常生活において、手がふさがっていたり、急いでいたりするときに、照明のスイッチを操作するのは意外と面倒なものです。誰もが一度は、夜通し灯りをつけたままにしてしまった経験があるでしょう。これら小さな不便が積もり、ストレスになることも。
そこで本稿では、省エネはもちろん、ユーザーの日々の生活の快適さを支える「かってにスイッチ」をご紹介します。

ユーザーの生活を「さりげなく」快適にできる提案

私たちの生活は自動化によってより便利になりつつあります。特に、家の照明のように日常的に使用するものの操作を自動で行えるようにすることは、省エネと時間節約に直結するためユーザーも魅力を感じやすいポイントです。「かってにスイッチ」は、熱線センサで人の動きを検知し、自動で照明をON/OFFするしくみで、この自動化のニーズに応える製品となっています。

かってにスイッチの技術・性能面の特徴

熱線センサの検知エリアを調節できる

「かってにスイッチ」の動作制御には、温度変化を検知する熱線センサを利用しています。検知距離は最大3mにも及び、最小20°、最大160°の範囲内で自由に検知エリアを調節できます。また詳しくは後述しますが、センサが働く周囲照度、動作保持時間も細かく調整できるので、様々な間取りやユーザーの生活スタイルに対応できます。
ただし、この機能により広範囲をカバーできる反面、従来のスイッチとの検知距離の違いにより、置き換え時に予想外の動作をする可能性があるため、設置環境によっては取付位置の移動が必要になることには注意が必要です。

 

一般的なスイッチと同様に施工でき、接続台数の確認もカンタン

設置にあたっては当然技術的な知識を要するものの、電気工事士の資格者であれば、一般的なスイッチと同様に行えるようになっています。また、「かってにスイッチ」本体の定格とLED照明器具の入力電流値で接続可能な台数が算出でき（下図参照）、メーカーのWEBサイトなどで確認する必要がありません。
LED照明専用であり、2線式および3路配線対応形として設計されているので、今お使いの「片切スイッチ」や「3路スイッチ」からの取替にオススメです。なお、照明以外の負荷機器への使用は推奨されておりません。

検知する周囲の明るさ、点灯時間が自由に調整可能

「かってにスイッチ」は、ユーザーが生活している中でセンサの反応に不便を感じた際も、ユーザー自身でカンタンに調節できますので設置後のトラブルもありません。

つまみを回すことで、照明の点灯時間、検知する周囲の明るさを調節することができます。動作保持時間のつまみはメモリごとに「カチッ」とクリック感がありますので、中間位置で止めないように注意してください。明るさセンサは検知する周囲の明るさを調節します。暗いときだけ作動させたい場合は、明るさセンサのつまみを暗めの方に、明るさ関係なく作動させる場合は、切につまみを設定します。決して照明の明るさを調節するものではないので注意してください。

「かってにスイッチ」のラインナップ

Panasonicでは2025年12月現在、「かってにスイッチ」をコスモシリーズワイド21、アドバンスシリーズでラインナップしています。コスモシリーズワイド21は時代に左右されないシンプルなデザインが特徴で、既設スイッチの取替提案で引合の多いシリーズです。一方アドバンスシリーズは、フラットかつマットな仕上がりで空間に溶け込むデザインが人気となり、新たなスタンダードとしてラインナップを広げています。

コスモシリーズワイド21のラインナップ

「コスモシリーズワイド21 かってにスイッチ」

品　番	電圧	負荷容量
WTK1811WK	100V	1.2A

 

アドバンスシリーズのラインナップ

品　番	電圧	負荷容量	色
WTA1811WK	100A	1.2A	マットホワイト
WTA1811HK			マットグレー
WTA18115WK			マットホワイト
WTA18115HK			マットグレー

まとめ

「かってにスイッチ」はユーザーの日々の生活における照明の操作を自動化し、消し忘れ防止と節電、快適性を向上させる提案として非常に有効です。設置は一般的なスイッチと変わらず、設置後に細かな設定の調整もユーザー自身でカンタンに行えます。照明スイッチの取替えの相談があった際には、ぜひご提案してみてください。

※この記事は2020年12月21日に公開しましたが、校正し直し2025年12月10日に再度公開しました。