経済性と安全性を追求:EV充電のための次世代屋外コンセントとインフラ整備

電気代の高騰に伴い、太陽光発電と蓄電池は住宅において必須の設備となりつつあります。売電価格の継続的な下落により、余剰電力を売るよりも自家消費する方が経済的になってきています。このような状況が、電気自動車への需要拡大の背景となっています。本稿では、後付けでも取り付けが可能な「EV・PHEV充電用屋外コンセント」についてご紹介します。

電気自動車の普及とともに自宅充電設備の重要性が高まる

政府の補助金の支援が一因となり、電気自動車の販売台数は年々上昇の一途をたどっています。ただし、補助金だけが理由ではありません。環境への配慮、運転時の静粛性、低燃費など、電気自動車ならではのメリットも購入の動機となっています。また、ガソリン価格の高騰が続く中、電気自動車への関心もさらに高まっています。こうした要因から、自宅での充電環境を整えたいというユーザーの要望が増加しており、屋外コンセントの設置はより一層の注目を集めています。

自宅充電環境の計画段階

電気自動車への注目が高まる中、自宅での充電設備のニーズが増しています。その設置にあたっては、配線計画が重要となります。「EV・PHEV充電用屋外コンセント」の設置を検討する際、最初に確認すべきは設置位置と分電盤の状況です。充電ケーブルは車載で付属しており、このケーブルが届く位置にコンセントを設置するのが理想的です。もし設置位置がケーブルの長さに合わない場合は、ユーザーに対して、必要な長さのオプションパーツ充電ケーブルを別途購入するようお知らせしましょう。さらに、分電盤の確認も必要です。本記事で紹介する「EV・PHEV充電用屋外コンセント」は200Vの専用回路が必須です。既存の分電盤に空きがない場合は、「プラスばん」「増設用分電盤」を使用し、専用回路を確保してください。なお、既存の分電盤がPanasonicのコンパクト21シリーズで空き回路がある場合は、分岐ブレーカには「PH・PHEV対応漏電ブレーカ(品番:BSHE22022)」を選択することができます。

既存の防水コンセントの活用と注意点

新たに「EV・PHEV充電用屋外コンセント」を増設するケースは多いですが、未使用の既存防水コンセントを利用することでコストを抑える方法もあります。特にPHEVの普通充電では、100Vコンセントでも充電可能ですが、この際、コンセントが接地型である必要があります。接地型でない場合は交換が必要となります。ただし、100Vコンセントでは充電時間が大幅に延びることをユーザーに伝え、可能であれば200Vの専用回路を設け、「EV・PHEV充電用屋外コンセント」を設置することでユーザー満足度が向上すると考えられます。

スタンダードな「EV・PHEV充電用屋外コンセント」

「EV・PHEV充電用屋外コンセント」は1個から翌日出荷です!

品番 基準価格
WK4322S ホワイトシルバー ¥4,060
WK4322Q シャンパンブロンズ ¥4,060
WK4322W ホワイト ¥4,060
WK4322B ブラック ¥4,060

充電中のいたずらを防止する「カバー付EV・PHEV充電用屋外コンセント」

「カバー付EV・PHEV充電用屋外コンセント」は1個から翌々日出荷です!

品番 基準価格
WK4422S ホワイトシルバー ¥9,980
WK4422Q シャンパンブロンズ ¥9,980
WK4422W ホワイト ¥9,980
WK4422B ブラック ¥9,980

図1:充電時には保護カバーを閉めて施錠すれば、いたずら防止が図れます。鍵取付穴がありますので、市販の南京錠を取付けることも可能です。

専用の防水部品「防水ブッシング(品番:WK9905K)」

屋外コンセント設置時に特に注意が必要なのは、器具裏の配線貫通部分です。この部分に適切な防水部品を使用することで、高い防水効果が期待できます。屋外コンセントは雨水にさらされる可能性が高いため、防水部品の同時取付けを強くオススメします。これにより、安心して長持ちするコンセント環境を確立できます。

「防水ブッシング(品番:WK9905K)」は1個から当日出荷です!

品 番 適合 基準価格
WK9905K ホワイト WK4322WK4422 ¥120

多機能で安全性も抜群!+αの利便性をもたらす「EV・PHEV用電源スイッチ(品番:WTA52631WK1)」

さらに、アドバンスシリーズ用の「EV・PHEV用電源スイッチ(品番:WTA52631WK1)」を導入することで、盗電防止はもちろん、さらなる利便性を得ることができます。このスイッチを取付すれば、室内から操作が可能になるため、時間帯に合わせて充電のオン/オフを切り替えることができます。これにより、外出時に安心してスイッチを切っておくことができ、また、深夜電力プランを利用している場合には、わざわざ外に出ることなく、お得に充電することが可能です。夕方帰宅したら充電ケーブルを接続してスイッチをオフにしておき、夜、深夜電力の時間帯になったらスイッチをオンにして充電開始するという具合です。プレートは「スイッチプレート(品番:WTA7101WK)」をご使用ください。盗電防止と経済性、両方のメリットを兼ね備えたこのスイッチ、是非ともご提案ください。

「EV・PHEV用電源スイッチ」は1個から当日出荷です!

品番 シリーズ 定格 基準価格
WTA52631WK1 アドバンス 20A ¥1,900

まとめ

電気自動車の需要拡大に伴い、自宅での充電環境の整備が重要となっています。本記事では、安全性と経済性を兼ね備えた「EV・PHEV充電用屋外コンセント」「EV・PHEV用電源スイッチ」を詳細にご紹介しました。既存の防水コンセントの活用や、新たなコンセント設置の際の注意点、適切な防水部品の使用など、充電環境を整える上でのポイントも解説しました。これらの情報を活用し、ユーザーが安心して電気自動車の利便性を最大限に享受できる設備環境を提供してください。また、ワンランク上の高速充電を可能にする充電方法をご提案するこちらの記事もぜひご覧ください。

※この記事は2023年9月29日公開した記事ですが、商品を追加し2024年1月16日に再度公開しました。

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佐々木瞭

佐々木瞭

1994年生まれ。2016年ベストパーツ株式会社入社。
2018年より営業部に所属し、分類は配線器具・設置固定を担当しています。
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