屋外コンセントを増設する際に、露出スイッチボックスを使って分岐させる方法
屋外コンセントを既存のコンセントから分岐させる方法
既設のコンセントには大きく2種類あります。屋内のコンセントと屋外の防水コンセントです。屋内側のコンセントから分岐する場合は、外壁貫通が必要なので、それに伴い住宅気密が崩れるなど建築上の課題が発生します。そのため、高気密住宅には、既設の屋外コンセントから露出配線する方が屋内コンセントから分岐するより建築をいじらずに済むため安心です。また露出配線の場合は、屋外コンセント、露出スイッチボックス、電線管、外壁の4つを色合わせするのがトレンドです。
屋外コンセントにピッタリはまるワイドサイズ
露出スイッチボックスは、屋外コンセントにピッタリはまるように作られています。上下の向きを問わず手ではめ込むだけでカンタンに取り付けられますので、現場に適した方向から配管してください。図1は「VE管用露出スイッチボックス(品番:PVR16-BC1J)」に「フル接地防水ダブルコンセント(品番:WK4105)」を取り付けています。ただし、片側接地極付きのコンセントや接地極がないトリプルコンセントは適合しませんのでご注意下さい。
配線方法はVE管とPF管が選べる
屋外の配線方法としてコストパフォーマンスが高いのはVE管やPF管といった樹脂管を使用した配線です。露出スイッチボックスは、VE管が接続できるモデルとPF管が接続できるモデルがあるため、現場の状況に合わせて選ぶことが可能です。
VE管 最大収納可能電線本数 | |||
VE管サイズ | 1.6㎜ | 2.0㎜ | 2.6㎜ |
VE14 | 3本 | (1本) | (1本) |
VE16 | 5本 | 4本 | 3本 |
PF管 最大収納可能電線本数 | |||
PF管サイズ | 1.6㎜ | 2.0㎜ | 2.6㎜ |
PF16 | 6本 | 4本 | 3本 |
PF22 | 10本 | 9本 | 6本 |
VE管とPF管の選び方はこちらの記事でも紹介していますので参考にしてみてください。
露出スイッチボックスのラインナップ
屋外コンセントをVE管で分岐するなら
品番 | 色 | 適合VE管サイズ |
PVR16-BC1J | ベージュ | VE14・16 |
PVR16-BC1LB | ライトブラウン |
お手持ちのVE管が14サイズしかないという方もご安心ください!VE管用露出スイッチボックスには1サイズ下のVE管を接続できるハブが付属していますので、16サイズと14サイズのどちらでも取り付け可能です。
屋外コンセントをPF管で分岐するなら
品番 | 色 | 適合PF管サイズ |
PVR16-BC1GJ | ベージュ | PF16 |
PVR16-BC1GM | ミルキーホワイト | |
PVR22-BC1AGJ | ベージュ | PF22 |
PVR22-BC1AGM | ミルキーホワイト |
PF管用露出スイッチボックスにはミラフレキSSをワンタッチで接続できるコネクタが付属しているので接続が容易です。ただし、より耐候性の高いミラフレキMFを使用したい場合には付属のコネクタをミラフレキMF用コネクタに取り換えてください。
対応する屋外コンセントのラインナップ
フル接地防水ダブルコンセント
商品写真 | 品番 | 色 |
WK4105 | クリームグレー | |
WK4105AK | ブラウン |
フル接地防水コンセント(入線機能付)
商品写真 | 品番 | 色 |
WK4104K | クリームグレー | |
WK41049A | ブラウン |
ダーク系の外壁にはライトブラウン色もオススメ
シックな雰囲気の外壁にベージュ色は悪目立ちする場合があります。図4は、「VE管用露出スイッチボックス(品番:PVR16-BC1LB)」と「フル接地防水ダブルコンセント(品番:WK4105AK)」を組合わせたものです。同系色で落ち着いた雰囲気になりますね。
まとめ
2022年12月より内線規程において、雨線外に施設するコンセントは接地極付コンセントを施設することが勧告から義務的事項となりました。屋外コンセントを増設したい現場で屋外露出配線する場合は、屋外コンセントにピッタリはまるワイドサイズの「露出スイッチボックス」をオススメします。
※この記事は2020年4月28日に公開された内容を、校正し直し2024年6月14日に再度公開しました。
寺島 佳希
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