注入しやすくなったノンウォーター循環液が提供する3つのメリット

陽だまりのような輻射熱の暖房感が評価され、ガスやヒートポンプを利用する温水式床暖房の引合いが増加しています。特にタワーマンションに代表される分譲集合住宅での採用比率が高まっています。つまり、施工業者様が一世帯あたりに注入する循環液の量は少なくなり、注入作業回数が多くなっているということになります。

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注入しやすくなったノンウォーター循環液のメリットは凍結防止だけじゃない

あなた自身、あるいは同業者の方は温水式床暖房に循環液を注入していますか?

現実は、全国どこでも循環液を注入するよう指導しているのは「ヒートポンプ温水式床暖房メーカーであるC社だけ」なのだそうです。

本稿「注入しやすくなったノンウォーター循環液が提供する3つのメリット」では、循環液は地域によらず不可欠である理由を解説します。

クーラントも不凍液と呼ばれていた時期がありました

例えば、昔は自動車の冷却水として水道水を入れたものですが、今では全国どこでもクーラントを使用しています。これには2つの理由があります。

まず普通の水は寒冷地で凍結して膨張することでエンジン内部の故障を招く可能性があります。その点クーラントは凍らない成分が含まれており、水のように零下に達して凍結することがありません。

水を使用してはいけないもう一つの理由は腐食が発生する可能性があるためです。水道水はただの水ではなく、カリウムやナトリウム、塩素などが混入しており、これがエンジン内部の配管を腐食させる原因になってしまいます。

過去は不凍液と呼ばれ寒冷地だけに使われていた時期がありましたが、ラジエータを腐食から守り冷却水が漏れる現象を封じるようになりクーラントと呼ばれるようになりました。

ノンウォーター循環液を分譲集合住宅でも採用する3つのメリット

熱源機と配管を凍結から守る

「ノンウォーター循環液を分譲集合住宅でも採用するメリット」のひとつはクーラントと同じく寒冷地における〝凍結防止″です。

しかしクーラントによる代用はできません。

なぜなら、循環回路のほとんどが屋内にある温水式床暖房に使うノンウォーター循環液は、赤ちゃんやペットが漏水部分を舐める恐れがあるため食品添加物グレードでなければならないからです。

さらに、クーラントの凍結温度がー40℃程度なのに対して、ノンウォーター循環液はー20℃で設定しています。なぜなら、凍結温度を低く設定するほど粘度が高くなりポンプに負荷がかかり省エネ性能が低下するからです。

熱源機と配管を腐食から守る

そもそも、暖房用の不凍液には銅や鉄の防錆成分が添加されています。なのに熱交換機や配管に繰り返しピンホールが開く現場に悩まされたことはありませんか?

35年前、ノンウォーター循環液を発売した時もそうでした。熱交換器で漏水が発生した温水式床暖房の現場から採取したサンプル水を分析した結果、不凍液の濃度調整に利用した水道水に含有されているカルシウムが循環液の添加成分と化学反応を起こし形成した固形物が影響を及ぼし腐食を発生させていたのです。

そこで、水質の影響を完全に排除するために不凍液を予め工場で純水希釈するノンウォーター循環液を開発し、現場の水質に左右されることなく全国どこでも機器の寿命を均一化しやすくしました。

これが、「ノンウォーター循環液を分譲住宅でも採用するメリット」の2つ目〝熱源機と配管を腐食から守る″です。

循環回路の藻やスライムを抑制

問題はこれだけではありませんでした。

自動車と異なり冬場しか運転しない温水式床暖房は、梅雨時期に循環回路内のタンクや配管に滞留している水と空気が触れる周辺から藻やスライムが発生する場合があります。

ユーザーから「温まりにくくなったような気がする」と言われた現場で調査すると、回路内に藻やスライムが発生していて流量が大幅に減少していたなんてことがあるのです。

でも、これは難しい問題です。熱源機が自動補給水機能を有している場合、最初にノンウォーター循環液を入れたとしても蒸発などにより減少した水分量だけ水道水が自動に補給されてしまうので水質の影響を完全に排除することはできません。

冒頭にご紹介した「全国どこでも循環液を注入するよう指導しているヒートポンプ温水式床暖房メーカーのC社」は、温水暖房のトップメーカーだからこそ持つ豊富な経験を製品開発から施工指導に至るまで役立てているのだと思います。特に分譲集合住宅における隠蔽配管の入替えは現実的ではないため、なんとしても避けたい現象の一つではないでしょうか?

これが、「ノンウォーター循環液を分譲住宅でも採用するメリット」の3つ目〝循環回路の藻やスライムを抑制する″です。

仕様変更の内容について

作業効率が向上する注入ノズルを同梱

ノンウォーター循環液の注入作業効率が良くなるよう使い捨てのノズルを同梱する仕様変更を実施します。この仕様変更によって、熱源機に直接ブラインを注入することが容易になり施工時間を短縮することが可能です。

対象品番は定番の「SKNW20LP」と「SKNW20LP-G」、スケジュールは自然切り替えで完全に切替え時期は2020年2月末を予定しています。

なお、この仕様変更による価格改定はございません。

キャップを外してノズルを差し込むだけ

取り付けはとても簡単で、ノンウォーター循環液の容器のキャップを外してノズルを差し込むだけです。現場へ搬入する物はノンウォーター循環液とウエスだけでよく、運搬の手間も減らすことができます。

箱のふたは閉じたままでノズルを付けられます。

まとめ

分譲集合住宅で温水式床暖房の採用比率が高まり施工業者様の注入作業回数が多くなっています。ベストパーツは、定番のノンウォーター循環液「SKNW20LP」と「SKNW20LP-G」に注入ノズルを同梱する仕様変更を実施し、施工業者様の作業効率向上を目指します。

また、注入しやすくなったノンウォーター循環液のメリットは凍結防止だけじゃないということを解説させていただきました。まだお使いになったことがない方も、この機会にぜひお試し下さい。

今後も施工業者様にご満足いただける製品の開発と供給に努めてまいります。

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大宮彰大

大宮彰大

営業部所属:ベストパーツ株式会社
2008年入社(31歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp
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