注入しやすくなったノンウォーター循環液が提供する4つのメリット

住宅会社のZEHプランに全室床暖房完備を標準とする会社が増えてきました。電気パネルを使う方が導入コストは抑えられますが、ランニングコストが高くなるため、最近注目されているのがヒートポンプを用いた温水式床暖房。本稿では、温水式床暖房を敷設するなら、寒冷地以外でもノンウォーター循環液が不可欠である理由を解説します。

※本稿は2020年1月6日に公開しましたが、編集校正し、2021年1月22日に再公開しました。

注入しやすくなったノンウォーター循環液のメリットは凍結防止だけじゃない

かつての不凍液を「循環液」と呼ぶ理由

例えば、昔は自動車の冷却水として水道水を入れたものですが、今では全国どこでもクーラントを使用しています。これには2つの理由があります。

まず、水は凍結すると膨張してエンジン内部の故障を招く可能性があります。その点クーラントには不凍成分が含まれており、零下に達しても凍結することがありません。水を使用してはいけないもう一つの理由は、エンジン内部に腐食が発生する可能性があるためです。水道水には、カリウムやナトリウム、塩素などが混入しており、これがエンジン内部の配管を腐食させる原因になってしまいます。

かつては不凍液と呼ばれ、寒冷地だけで使われていましたが、ラジエータを腐食から守り冷却水が漏れる現象を封じるようになりクーラントと呼ばれるようになりました。同様に、温水式床暖房に使うノンウォーター循環液は、不凍効果だけではなく、熱源機や配管を腐食から守る添加剤を加えていますので、不凍液とは呼ばず「循環液」と呼んでいるのです。

ノンウォーター循環液を採用する4つのメリット

「ノンウォーター循環液(品番:SKNW20LP)」は1缶から当日出荷します。

品番 容量 外観 基準価格
SKNW20LP 20L ピンク ¥6,230
SKNW5LP 5L ピンク ¥1,880
SKNW20LP-G 20L グリーン ¥6,570

熱源機と配管を凍結から守る

ノンウォーター循環液は凍結温度を-20℃で設計しています。その根拠は、循環回路の大半が室内の温水式床暖房なら-20℃で日本全国を概ねカバーできるからです。

熱源機と配管を水による腐食やスライムから守る

かつての不凍液にも銅や鉄の防錆成分が添加されていました。なのに熱交換機や配管に繰り返しピンホールが開く現場に悩まされたことはありませんか?

35年前、ノンウォーター循環液を発売した時もそうでした。漏水が発生した現場から採取したサンプル水を分析した結果、不凍液の濃度調整に利用した水道水に含有されているカルシウムが循環液の添加成分と化学反応を起こし形成した固形物が影響を及ぼし腐食を発生させていたのです。

そこで、水質の影響を完全に排除するために、不純物をろ過した「純水」を用いて工場で希釈するノンウォーター循環液を開発しました。以来、ノンウォーター循環液を使えば、全国どこでも地域の水質によらず熱源機と配管の寿命を均一化しやすくなったと喜ばれています。

現場で希釈不要の省施工

工場で「純水希釈」することで他にもメリットが生まれました。

現場で高濃度の不凍液をきっちり設計凍結温度に希釈することは面倒な作業です。間違えてしまうと、思わぬ外気温での凍結、藻やスライムの発生、粘度が高くなり省エネ性能が低下、といったことが起こります。

商品名の由来でもある希釈水の要らないノンウォーター循環液は、現場調合がいらない省施工タイプです。

食品添加物にも使用されている安全性

ノンウォーター循環液の不凍成分は、食品添加物にも使用されている「プロピレングリコール」です。万が一、赤ちゃんやペットが舐める事態を想定して安全性を担保しています。万が一、誤飲した際もすぐ吐き出すよう苦味剤を添加しています。

2020年の仕様変更の内容について

作業効率が向上する注入ノズルを同梱

現場での希釈水が不要のノンウォーター循環液の内、人気のSKNW20LPSKNW20LP-Gについて、注入作業効率がより良くなるよう使い捨てのノズルを同梱する仕様変更を実施しました。この仕様変更によって、熱源機に直接ノンウォーター循環液を注入することが容易になり施工時間をさらに短縮することが可能です。

キャップを外してノズルを差し込むだけ

取り付けはとてもカンタンで、ノンウォーター循環液の容器のキャップを外してノズルを差し込むだけです。現場へ搬入する物はノンウォーター循環液とウエスだけであれば十分。運搬の手間も減らすことができます。

箱のふたは閉じたままでノズルを付けられます。

まとめ

ノンウォーター循環液は、熱源機と配管を凍結から守るだけでなく、腐食やスライムの発生をコントロールするため、地域の水質による寿命のバラつきを排除します。また、あらかじめ工場で純水を用いて希釈しているので、凍結温度の設定に不安がありません。施工面では、現場での希釈作業が無くなるうえ、同梱の注入ノズルを使用すれば飛び散る恐れがなく屋内でも注入作業ができます。ユーザーにとっても成分に食品添加物を使用しているので安全性が高く、万が一誤飲した場合も、苦味剤で吐き出させる工夫を加えています。

まだお使いになったことがない方も、注入ノズルを同梱したこの機会にぜひお試し下さい。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
The following two tabs change content below.
室橋尚哉

室橋尚哉

1989年ベストパーツ株式会社(旧東北綜合器材株式会社)入社。分類は空調換気を担当。1963年生まれ。
PAGE TOP
LINE it!
MAIN MENU SUB MENU