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【安全性と性能を両立】食品工場に最適な熱媒「ショウブラインPFP」を徹底解説!

冷暖房設備はもちろん、冷凍冷蔵といった分野で幅広く使われているブライン(不凍液)。日本国内で流通しているブラインの主成分は、主にプロピレングリコールエチレングリコールであり、これらに防錆・防食剤が添加されて製品化されています。数多くの製品が市場に並ぶ中、本稿では特に高い安全性が求められる食品工場に最適な熱媒をご紹介します。

食品添加物公定書記載の物質だけで作られたPFP

ブラインの主成分には、エチレングリコールとプロピレングリコールの2種類がよく使われますが、それぞれの特性は大きく異なります。

一般的にエチレングリコールは、その毒性ゆえに、住宅や食品工場など人体に触れる可能性がある場所では使用されません。主にロードヒーティングや機械工場など、人との接触がない閉鎖された場所で利用されています。

対してプロピレングリコールは、少量であれば人体への影響が少なく、実際に食品の防腐剤として活用されているほど安全性の高い物質です。

ショウブラインPFPは、この安全なプロピレングリコールを主成分としています。さらに、添加される防錆・防食剤も、すべて食品添加物公定書に記載のある物質だけで構成されているため、極めて安全性が高いブラインです。

高い安全性を求められる現場に最適

ショウブラインPFPはその安全性の高さから、品質管理が厳格な現場(食品工場やワイナリー、ビール醸造所、医療品工場、化学品工場)などの空調用熱媒のみならず、冷凍庫の霜取り用途でも採用されています。

ショウブラインPFP(18kg)は1缶から当日出荷いたします。

ショウブラインPFP(18kg)は1缶から当日出荷いたします。

商品コード 容量 外観
SB-PFP18K 18kg 赤桃色

優れた防食性能

ブラインが配管や機器の寿命に与える影響は小さくありません。ショウブラインPFPは安全性だけでなく、防錆防食性能にも優れています。下表では、どの液体と比べても試験片に与える影響が少ないことがわかります。

以下の防食性能試験の結果を見ていただくと、ショウブラインPFP(50vol%)は、他の液体と比べて、銅、黄銅、鋼、鋳鉄といった試験片に与える質量変化(腐食度合い)が非常に少ないことがわかります。これは、ショウブラインPFPに添加されている防食剤が、機器の金属面を効果的に保護し、長期にわたって配管システムの健全性を維持する能力が高いことを示しています。

防食性能試験

  • 試験方法:JIS K 2234(不凍液)に準拠する。ただし各金属間はポリエチレンスペーサーで絶縁した。
  • 条  件:湿度、濃度 88℃・・・・50vol%
  • :通気量 100ml/min
  • :時 間 336hr
温度88℃ 質量変化(mg/㎠)
試験片 ショウブライン

PFP

(50vol%)

地下水 純水 水道水 JIS調合水 エチレングリコール(30wt%)
ー0.06 ー0.16 ー0.28 ー0.34 ー0.67 ー3.22
黄銅 ー0.04 ー0.18 ー0.24 ー0.22 ー0.58 ー1.36
ー0.04 ー10.11 ー13.29 ー2.48 ー15.22 ー8.38
鋳鉄 ー0.05 ー7.45 ー14.73 ー2.15 ー14.28 ー8.03
ステンレス(SUS304) ー0.01 ー0.00 +0.02 +0.01 ー0.00 +0.03

凍結温度に合わせて現場で希釈する原液タイプ

グラフ1:使用濃度範囲のグラフ

グラフ1:使用濃度範囲のグラフ

ショウブラインPFP原液で納入され、現場が求める凍結温度になるように希釈してから使用します。

製品の使用に際しては、凍結温度と製品濃度の関係を表したグラフ1を参照し、最適な濃度を決定する必要があります。例えば、凍結温度を-30℃で設定する場合は、製品濃度を70%wtにする必要があります。ショウブラインPFP7割に対して水3割で希釈するという見方をします。

なお、網掛け部分の「使用濃度範囲」より濃度が高いとポンプにかかる負荷が設計値を超え、循環不良を引き起こす可能性があります。逆に低いと設定温度に達した際に凍結してしまうだけでなく、ブライン自体の劣化も早く進行してしまうため、注意が必要です。

1000㎏以上で現場に合わせた濃度調整品の製作も可能

使用する量が多い大規模な現場では、現地で希釈することが困難な場合があります。ショウブラインPFPは、1000kg以上からご希望の濃度に工場で正確に希釈して現地へ納品することができます。荷姿はタンクローリー、200kgドラム、18kg缶などご希望に合わせて柔軟に対応しています。

製品に関するご質問やご相談、お問い合わせはこちらのフォームより承っております。お気軽にご連絡ください。

安全性の高いPFPでも廃棄は「産業廃棄物」として

ショウブラインPFPは、食品添加物公定書記載の安全な物質だけで構成されていますが、自然界で完全に生分解されるまでには長い年月を要します。

そのため、現場で余った場合や、メンテナンスなどで廃液が発生した場合は、産業廃棄物の区分である「廃アルカリ」として、専門の処理業者に依頼して処分しなければなりません。環境への配慮と法令遵守のため、安全性の高い製品であっても適切な廃棄処理を徹底しましょう。

まとめ

原料のすべてが食品添加物公定書に記載のある物質のみで構成されたショウブラインPFPは、高い安全性が求められる食品や薬品を扱う施設の熱媒として最適な原液タイプのブラインです。現地での希釈作業の際は、必ず凍結温度と製品濃度のグラフに基づき、水の量を正確に決定してください。

お急ぎの事業者様には、荷姿18kgのブリキ缶(商品コード:SB-PFP18K)であれば、1缶から当日出荷が可能です。また、「現地での希釈に手間をかけたくない」「正確な濃度に不安がある」といったご要望には、1,000kgからとなりますが、ご要望の凍結温度に合わせた「濃度調製品」をお届けできます。

施設の設計やメンテナンスに携わる方々に、安全性の高いこのショウブラインPFPはぜひご検討いただきたい製品です!

※この記事は2022年2月10日に初めて公開されましたが、修正し、2025年10月8日に再度公開いたしました。ベストパーツオンラインショップ

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