
寒冷地エアコンでも温まらないと言われたら「防雪屋根」「防雪パネル」「前面用防雪パネル」の順で対策しよう
室外機が冷気を吸い込むのを防ぐ「防雪パネル」
エアコンの暖房運転やエコキュートの湯沸運転の際、室外機の吹き出し口が雪で塞がれてしまうと、吹き出された冷たい空気を再び室外機が吸い込んでしまうショートサーキットという現象が起こります。その場合、熱を効率よく取り込めないため、室温や水温が高くならないばかりか電気代までも高くなってしまいます。本稿では、室外機を雪から守る「防雪パネル」等の防雪アイテムをご紹介させていただきます。
架台に取付けるからエアコンを買い替えてもそのまま使える!
エアコンメーカーが推奨する冬支度は「寒冷地エアコンへの買い替え」と「防雪フード」です。それらはエアコンを買い替えるたびに費用が発生しています。しかし、室外機用架台側で対策を打てば、ユーザーの機器買い替えに関係なく、防雪効果が継続的に発揮されます。積雪地では「高置用架台」を利用したうえで、「防雪屋根」→「防雪パネル」→「前面用防雪パネル」の順で対策を検討をしてください。
平地高置用・二段置用架台をご使用の場合

二段架台取付イメージ
イメージ写真は、防雪屋根・防雪パネル・防雪パネル(小)・前面用防雪パネルの4種類を組み合わせたものです。室外機前面の着氷や着雪を防ぎたい場合は、前面用防雪パネルを組み合わせて使用します。
室外機上部への落雪や氷柱の落下を防ぐ「防雪屋根」
まず初めに検討したいのは、室外機上部への落雪や氷柱の落下を防ぐ「防雪屋根」。組み合わせが可能な平地高置用や二段置用架台の脚部のボルトナットを外して、防雪屋根の脚部をそのボルトナットで共締めするだけです。
防雪屋根の品番 | 幅 | 奥行 | 高さ | 組合せ可能な架台の品番 | 基準価格 |
C-RZG | 730 | 310 | 600~760 | C-NG・C-NG5・C-WG | ¥10,000 |
C-RZJ | C-NZJ-2・C-NZJ5-2・C-WZJ-2 | ¥10,000 | |||
C-RZG-L | 830 | 350 | 600~960 | C-NG-L・C-NG5-L・C-WG-L | ¥11,000 |
C-RZJ-L | C-NZJ-L2・C-NZJ5-L2・C-WZJ-L2・C-WJ-LH2 | ¥11,000 | |||
C-RZJ-LL | 896 | C-WJ-LL・C-WZJ-LL | ¥12,000 |
室外機の背面と側面に雪や氷が付着するのを防ぐ「防雪パネル」

「防雪パネル(品番:CE-RZJ-BPL)」は1台から当日出荷です。
次に検討したいのは、「防雪パネル」を設置して室外機の背面と側面に雪や氷が付着するのを防ぐ対策です。向かって左側面と背面にある吸い込み口をカバーすることで、冬場の温まらない、夏場の冷えないというクレームを解決に導きます。
ただし、「防雪パネル」は、必ず防雪屋根と組み合わせなければならず、単品使用はできません。
防雪パネルの品番 | 組合せ可能な防雪屋根の品番 | 基準価格 |
CE-RZJ-BP | C-RZG・C-RZJ | ¥9,500 |
CE-RZJ-BPL | C-RZG-L・C-RZJ-L | ¥10,000 |
CE-RZJ-BPLL | C-RZJ-LL | ¥11,000 |
配管接続側の右側面をカバーする「防雪パネル(小)」
向かって右側面の配管接続側の側面も落雪や氷柱の落下から守りたいという現場には、「防雪パネル(小)」を組み合わせてください。
品番 | 高さ | 幅 | 奥行 | 組合せ可能な防雪屋根の品番 | 基準価格 |
CE-RZJ-BPLO | 533 | 348 | 65 | C-WZJ-L2・C-WZJ-LL・C-WJ-LH2・C-WJ-LL | ¥5,000 |
ショートサーキットを防ぐ「前面用防雪パネル」
吹き出し口がふさがっていると、室外機から吹き出された冷気を、室外機が吸い込み「ショートサーキット」という現象が発生します。積雪地では、住宅の屋根や室外機の上に積もった雪が、落下して吹き出し口をふさいでしまう場合が少なくありません。「前面用防雪パネル」を取付ければ、室外機前面の着氷や着雪を防ぎ屋外の熱を効率よく取り込むことができるため、「電気代が高くなった」、「暖房運転が停止してしまう」というクレームを解決に導きます。
全面用防雪パネルの品番 | 組合せ可能な架台の品番 | 基準価格 |
CE-RZJ-YL | C-NZJ-L2・C-NZJ5-L2・C-WZJ-L2・C-WJ-LH2 | ¥4,000 |
CE-RZJ-YLL | C-RZJ-LL・C-WJ-LL・C-WZJ-LL・CE-RZJ-BPLL・CE-RZJ-BPLO | ¥5,000 |
まとめ
エアコンの暖房運転やエコキュートの湯沸運転の際、室外機の吹き出し口が雪で塞がれてしまうと、性能を発揮できなくなる場合があります。室外機周囲の雪を取り除けば一時的に解決します。しかし、積雪地では「高置用架台」を利用してヒートポンプが雪に埋もれるのを避けるだけでなく、「防雪屋根」、「防雪パネル」、「前面用防雪パネル」の順で対策を検討をしてみてはいかがでしょうか?「寒冷地エアコンへの買換え」や「防雪フード」と違って、室外機用架台側で対策を打てば、ユーザーの機器買換えに関係なく、防雪効果が継続的に発揮されます。

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