給湯器入れ替え時の「あと数ミリ」を極める!二重管短管の精密調整術
給湯器入れ替え現場特有の「長さのズレ」問題とは
給湯器の入れ替え工事は、施工業者様にとって主要な業務の一つです。このとき、既存の排気筒を再利用することは、費用の削減や壁の開口部を活かす上で合理的です。しかし、排気筒の接続口の位置の違いにより、先端位置が完全に一致しないことも度々発生します。
短管は「長さ」を合わせるための精密工具
給排気筒工事において、短管は単なる継手ではありません。それは、直管やスライド管では対応できない、現場特有の最後の微調整を担う精密な調整工具としての役割を果たします。なお、ベストパーツオンラインでラインナップしている給排気筒二重管はJIA認証を取得したSUS304製です。また、多くの燃焼機器メーカーがオプションパーツとして採用しているWKP方式と互換性があるロック機構を有しています。
給排気筒二重管φ120×φ80短管ラインナップ
| 商品コード | 有効長 | 呼び径 |
| W18L55 | 55mm | φ120×φ80 |
| W18L70 | 70mm | |
| W18L90 | 90mm | |
| W18L120 | 120mm |
給排気筒二重管φ110×φ75短管ラインナップ
| 商品コード | 有効長 | 呼び径 |
| W17L55 | 55mm | φ110×φ75 |
| W17L70 | 70mm | |
| W17L90 | 90mm | |
| W17L120 | 120mm |
正確な短管の選択がユーザーの命をも守る
二重管の内筒には燃焼機器の排気が、外筒には給気が流れます。この構造上、接続部の長さが合わないために、無理な力を加えて接続したり、規定の挿入深さを満たさないまま施工を終えてしまうと、不完全燃焼を引き起こし、最悪の場合、一酸化炭素中毒などでユーザーの命を脅かすことにつながりかねません。給排気筒のズレに対して最適な短管をピンポイントで選定することで、常に安定した品質と確実性を保った施工が可能となります。
55mmが現場を変える!短寸が担う「最後の数ミリ」の精度
最短距離での微調整を実現するのが有効長55mmの短管(商品コード:W18L55 / W17L55)です。55mmというのは一般的な名刺の短辺と同じサイズです。このわずかなすき間でも無理につなぐことで長期的に力がかかり、変形や排気不良を引き起こしかねません。55mmの給排気距離の延長を実現するこの短管を有効に活用するのがプロの技になります。

名刺とW17L55の比較。弊社の名刺の短辺も55mmでした。
まとめ
給湯器入れ替え工事における給排気筒の接続は、切断が許されないという制約がある中で、わずかな長さのズレを正確に吸収する高精度な技術が求められます。本記事で紹介した二重管の短管は、有効長55mm、70mm、90mm、120mmの豊富なラインナップと、JIA認証、WKP互換のロック機構により、プロの皆様の微調整技術と安全基準を強力にサポートします。「数ミリ」を制するプロの技術に、最適な短管をぜひお役立てください。
※本記事は2021年4月30日に公開しましたが、修正を加えて2025年12月10日に再度公開しました。
寺島 佳希
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