ガス配管のサドルバンドは耐久性とコスパで選ぶ

屋外のガス配管を固定するサドルバンドの材質は、いまや金属製に限りません。なんなら金属製をやめて高耐候性樹脂を採用しているサドルバンドにするという選択肢もあります。本稿では、屋内外で兼用できる耐久性とコスパが高い「高耐候性樹脂サドルバンド」をご紹介いたします。

※この記事は2019年3月13日に公開した記事ですが、校正し直し2021年4月27日に再度公開しました。

PFD管

高耐候性樹脂のサドルバンドはメリットいっぱい

通常、樹脂(プラスチック)は屋外で紫外線や雨風にさらされると、時間の経過とともに変色、硬化、そして変形してひびや欠けという劣化症状が起こります。しかし、最近ではカーボンブラックで着色したり、酸化防止剤や紫外線吸収剤を入れることによって、耐候性を高め劣化を抑制するという技術も進んでいます。

腐食しないから交換が不要

ステンレス製のガスフレキサドルは、表面が不動体被膜で保護されているうえしっかり塗装もされているので傷でもつかなければ腐食の可能性は相当低く抑えられています。しかし、SGP配管の場合は、ステンレス製のサドルであってももらいサビが発生する場合があります。

その点、「高耐候性樹脂サドルバンド」であれば、腐食の恐れがありませんから、どんな材質の配管であっても交換が必要ありません。

耐衝撃性だから割れにくい

寒冷地や豪雪地では、紫外線、雨水、酸素による酸化に加え、朝晩の寒暖差も樹脂の劣化を加速させる要因になります。一般的な樹脂を材料にしたサドルバンドの場合、劣化による硬化が進むと僅かな衝撃で割れてしまう確率が高くなります。

この点でも、高耐候性に加えて耐衝撃性も付与されている「高耐候性樹脂サドルバンド」であれば、長期間に渡り安心して使用することができます。

豊富なサイズラインナップ

一言でガス配管といっても種類は様々。ベストパーツではSGP管・被覆鋼管・ガスフレキのそれぞれに最適なサドルバンドをご用意していますので、管種に合わせて選定しましょう。

SGP管用樹脂サドルバンド

「SGP管用樹脂サドルバンド(品番:SGPT-○○M)」は1袋から当日出荷です。

「SGP管用樹脂サドルバンド(品番:SGPT-○○M)」は、白管や黒管等のSGP管に適したサドルバンドです。屋外で使えるという大きな特徴と合わせて、ガス配管の上から押すだけでパチンと止まる省施工性も実現しています。また、雪の影響などでサドルバンドが割れてしまうことがないよう耐衝撃性になっており、絶縁と継手の高さにも考慮した5mmだけ浮く工夫もされています。配管時の障害物を乗り越えたい場合、SGPT用の台座を重ねて使用すれば5mm単位の高さ調整ができます。

品番 呼び径 φD H L W P
SGPT-15M 15A 21.7 29.7 62 25 48
SGPT-20M 20A 27.2 35.2 72 56
SGPT-25M 25A 34 42 80 64
SGPT-32M 32A 42.7 50.7 90 74
SGPT-40M 40A 48.6 56.6 96 80
SGPT-50M 50A 60.5 68.5 110 94

被覆鋼管用樹脂サドルバンド

「被覆鋼管用樹脂サドルバンド(品番:GAST-○○)」は1袋から当日出荷です。

「被覆鋼管用樹脂サドルバンド(品番:GAST-○○)」は、被覆鋼管に適したサドルバンドです。SGP管用と同じように、屋外で使えるという大きな特徴と合わせて、ガス配管の上から押すだけでパチンと止まる省施工性も実現しています。また、雪の影響などでサドルバンドが割れてしまうことがないよう耐衝撃性になっており、絶縁と継手の高さにも考慮した5mmだけ浮く工夫もされています。配管時の障害物を乗り越えたい場合、GAST用の台座を重ねて使用すれば5mm単位の高さ調整ができます。

品番 呼び径 φD H L W P
GAST-15 15A 25.7 33.7 62 25 48
GAST-20 20A 31 39 72 56
GAST-25 25A 37.8 45.8 80 64
GAST-32 32A 46.3 54.3 90 74
GAST-40 40A 52 60 96 80
GAST-50 50A 63.7 71.7 110 94

ガスフレキ用樹脂サドルバンド

「ガスフレキ用樹脂サドルバンド(品番:GSFT-○○)」は1袋から当日出荷です。

「ガスフレキ用樹脂サドルバンド(品番:GSFT-○○)」は、ガスフレキに適したサドルバンドです。10A~20Aとよく使用されるサイズをラインナップしています。障害物の乗り越えには「架橋ポリエチレン管用樹脂サドルバンド台座(品番:LSTD-S)」と組み合わせることができますが、この台座は耐候性がないので設置場所には注意が必要です。

品番 φD P H
GSFT-10 15.7 36.7 18.2
GSFT-15 19.9 41.9 22.9
GSFT-20 25.7 47.7 28.7

まとめ

屋外のガス配管にサドルバンドを使用する場合、ステンレス製と比較して耐食性に優れコスパも高い「高耐候性樹脂サドルバンド」がオススメです。サイズラインナップが豊富なのでどの配管であってもピッタリくるサイズが見つかります。ちなみに、屋内のドライな環境下のガス配管であれば、より安価なスチール製のサドルバンドでも問題ありません。

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