ちょっと気になる【リング式継手のリング材質】アラカルト

この季節、石油機器の入替え工事を抱えている施工業者様から被覆銅管リング式継手を再利用するために交換用のリングに関するお問合せが増えてきます。そのリングには樹脂製と真鍮製の2種類がありますが、一体何が違うのでしょうか?

ポリリングと真鍮リングのどちらを使えばいい?

専用のリング(そろばん玉ともいう)を継手のナット内部に入れて締め付けることでシールするリング式継手。あらかじめ継手に入っているリングは、一度使うと潰れてしまい使い回しができません。そのため予備のリングを工具箱にストックされている施工業者様もお見えになります。しかし、そのリングには樹脂製(以下ポリリング)と真鍮製(以下真鍮リング)がありますが、どちらを使えばいいのでしょうか。

材質により引抜強度が3倍違う

樹脂と金属では物性が異なるため性能に違いがでます。こと銅管を締め付けるリングにおいては、配管で重要視されている試験項目の一つである引抜強度に影響が出ます。参考値ですが、ポリリングで平均最大荷重718Nに対して真鍮リングが2060Nと、実に3倍近い差があるのです。しかし、Φ8、Φ10の油配管の場合は圧力が高くないため「銅管が200Nで抜けないこと」を満足すればよいのでどちらも十分と言えます。

交換前と同じ材質を選べばいい

ポリリングと真鍮リングのどちらも要求性能を満足するとなると、ますますどちらを選べばいいのか迷いますよね。そもそも、なぜ2種類の材質のリングがあるのでしょうか。

実は、製造メーカーの設計や設備に起因するところが大きく性能による使い分けではないのです。長い間、競合メーカーが切磋琢磨した結果、似通った仕様に行きついた油継手ですからリング違いで油が漏れたという話はほとんど耳にしなくなりました。

しかし、ポリリングが入っている継手やバルブにはポリリングを、真鍮リングが入っている継手やバルブには真鍮リングを選定するした方が無難です。というのも、万が一油漏れが発生した場合、リングが設計と異なるとメーカー保証が受けられない恐れがあるからです。

この継手とバルブはポリリングをお使いください

リング式継手の樹脂製リングは銅管を締め付ける役割をしています。【PR-8】Φ8と【PR-10】Φ10を在庫していますので既存のサイズと同じものをお買い求めください。

ベストパーツOnlineで取り扱っている商品の内、樹脂製のポリリングを選定する必要があるのは以下の商品です。

商品名 品番
リング式ソケット I-8I-10I-810
リング式エルボ L-8L-10
リング式チーズ T-8T-10
リング式ジョイント J-1J-2J-3J-4J-5
リング式灯油ホースエンド HE-CU8
灯油コック(アングル) SK-171
灯油コック(ストレート) SK-101
灯油中間コック OF-530

このバルブは真鍮製のリングをお使いください

リング式継手の真鍮製のリングスリーブは銅管を締め付ける役割をしています。【CR-8】Φ8リングスリーブと【CR-10】Φ10リングスリーブを在庫していますので既存のサイズと同じものをお買い求めください。

ベストパーツOnlineで取り扱っている商品の内、真鍮製のリングスリーブを選定する必要のある商品は以下の商品です。

商品名 品番
ミニチュアバルブ(ストレート) ST-MS
ミニチュアバルブ(アングル) ST-MA
フリーボール M11-08M11-10

まとめ

リング式継手には樹脂製のポリリングと真鍮製の真鍮リングがあります。どちらも油配管を十分満足する性能を有していますが、継手やバルブのメーカーはリングの組み換えを行わないようにカタログで注意喚起しています。よって、継手を再利用する際には、元々入っているリングと同一材質のリングを選定してください。

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佐藤優光

佐藤優光

2014年入社。温水暖房と断熱保温のサブ担当を経て、2016年より燃料配管をメインに担当。1990年生まれ。ベストパーツオンラインの燃料配管の商品ページ作成も担当してます。ご不明な点はお気軽にお問合せ下さい。
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