新規設備に使いたい。フルボアコンパクトボールバルブ活用入門

「フルボア」とは、バルブ内部の流路の直径(ボア径)が配管内径と概ね同じ構造のことを表す表現で、一般的なグローブバルブと比較すると約3割程度圧力損失が少ないと言われています。「コンパクト」とは面間寸法が従来のボールバルブに対して短くなっていることを表しています。本記事ではフルボアでコンパクトなボールバルブ(FF2型)をご紹介します。

業界で最もコンパクトな面間寸法のFF2型

2011年にオンダ製作所から発売された「フルボアコンパクト」シリーズは、シリーズ名に「コンパクト」という文字が含まれている通り、国内に流通している一般的なフルボアボールバルブと比べて約9mm~16.5mmも面間寸法が小さくなっている点が最大の特徴です。僅かの差かもしれませんがポンプやヘッダーなどとケースに点検スペースに収めたい時などは非常にありがたいものです。

フルボアコンパクトシリーズの1”は面間寸法が15㎜も短く新規設備に使いたい商品です

1/2 3/4 1″ 1 1/4 1 1/2 2”
フルボアコンパクト(FF2型) 48.5mm 57mm 64mm 77mm 85.5mm 105mm
従来型フルボア(FF型) 65mm 68mm 79mm 86mm 96mm 119mm
面間寸法差 ▲16.5㎜ ▲11.0㎜ ▲15.0㎜ ▲9.0㎜ ▲10.5㎜ ▲14.0㎜

1”レバーハンドルボールバルブ(フルボア)は業界標準の面間寸法約79㎜で入替えにピッタリ

耐圧性能は業界トップクラス

許容圧力は4.2MPa(-15℃~70℃時)もあり、国産フルボアボールバルブの中でも業界トップクラス。フルボアコンパクトボールバルブ(FF2型)の製造元であるオンダ製作所が製造している従来型フルボアボールバルブ(FF型)の許容圧力が2.8MPaだということから大きく改良されていることいえます。特に油圧システムなどに組み込む場合には耐圧性能が重要になりますのでご利用ください。

ちなみに冷温水を利用した暖房・空調システムでは2.8MPaになることもまずないと思いますので、従来からご愛顧いただいておりますTハンドルボールバルブFF型も安心して使うことができます。

お手頃価格

従来よりボディがコンパクトになった分、使用する金属材料が減り価格も抑えられています。例えば、3/4サイズでは従来のFF型で2,350円に対しコンパクトのFF2型は1,960円と15%ほどお手頃価格安価になっています。

これは国内バルブメーカーの中でも最安値でお手頃価格だといえます。

枝管にも使える1/2をラインナップ

業界No.1のコンパクト仕様で、価格も安いフルボアコンパクトボールバルブFF2型ですが、実は販売数量はまだ従来のFF型の方が多いのです。なぜなら、設備入替え現場では、従来型と同じ面間寸法のバルブの方が入れ替え作業がラクなのでFF型を使われることが多いからです。

しかし、フルボアコンパクトシリーズは1/2サイズまで用意されているため枝管に使えてとても便利。フルボアコンパクトは2011年に発売された新しい商品なので、今は新規設備への採用が中心ですが、近い将来入替え需要も加わり販売数量が増加するものと見込んでいます。

ハンドルは1色2種類しかない

ハンドルはレバーとTの2種類あるのですが、残念ながら色はグリーンしかラインナップされていません。これもコンパクトは枝管を意識しているため往き戻りの識別の必要性が低いと判断されてのことだろうと想像していますが、販売数量が伸びれば必ずやオレンジハンドルを用意していただけるものと期待しています。(本当は青と赤が良いですよね)

フルボアコンパクトのレバーハンドルは緑色しかありません

フルボアコンパクトのレバーハンドルはグリーンしかありません

フルボアコンパクトのTハンドルも残念ながらグリーンだけ

まとめ

「フルボアコンパクト(FF2型)」は、バルブ内部の流路の直径(ボア径)が配管内径と概ね同じ構造をもつバルブで圧力損失が少ないうえに、面間寸法が従来のボールバルブに対して短くなっていることを表しています。さらに従来よりボディがコンパクトになった分だけ価格もお手頃になっているコンパクトボールバルブを新規設備に採用してみてはいかがでしょうか?

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大宮彰大

大宮彰大

営業部所属:ベストパーツ株式会社
2008年入社(31歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp
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