「玄関ドアが開かない⁈」を解消する差圧式給気口

気密性の高い住宅やマンション特有の「ドアや窓が重くなる」「ドアの鍵がかからなくなる」現象について、設備業者だからわかる今どきの解消手段をご紹介します。

原因は室内と外の気圧の差

住宅の進化によって改善したことの一つは、間違いなく高気密化です。建築基準法の改正により、これまでの各部屋単独の換気でなく、家全体を計画的に24時間換気するようになり、窓を開けなくても室内の空気をきれいに保つことができるようになりました。しかし、換気計画に合わせて生活をしなければ「玄関ドアが重くて開かない」というのでは高気密住宅の価値を下げてしまいます。

ハウスメーカーやマンションデベロッパーは、①日ごろから給気口を開ける、②給気口を掃除する、③換気扇やレンジフードを弱で回す、④換気扇やレンジフードを使う時は窓を少し開ける をユーザーが実践すれば解消すると指摘しています。これらはすべて「給気量不足で屋内が負圧になっている」と正しい指摘をしているのですが、ユーザーが給気口の開閉をしたり、レンジフードを弱にするようではなんのための高気密住宅なのか分かりませんよね。

レンジフードの排気量は桁違い

キッチンのレンジフードは通常の常時換気システムの排気量と比較し10倍~20倍と、まさに桁違いの排気量。高気密住宅ではレンジフードの排気量に対して給気口から取り入れる空気量が不足するため、室内が負圧状態になり「ドアや窓が重くて開かない」「排水口から悪臭を吸い上げてしまう」という現象が起こるのです。勿論、レンジフードを運転する時に窓を開ければ負圧は解消しますが、光熱費の無駄、アレルギー物質の侵入、楽器の音漏れが気になるし、何しろ毎回毎回窓の開け閉めをするのは面倒です。

また「同時給排気レンジフードを設置したが、給気口と排気口を近づけすぎたため、ショートサーキットを起こし負圧が解消できない」なんて事例も耳にします。

差圧式給気口に取り換えて負圧を解消

変化する排気量に合わせて給気量を自動に可変することができる「差圧式給気口」を取り付ければ、室内の負圧を解消できます。

差圧式給気口の仕組み

ユニックス社製 壁取付用差圧式給気口 PDF150BFW

レンジフードを作動すると室内の圧力が下がり、負圧になります。差圧式換気口にはダンパーがあり、負圧を感じるとダンパーが開き、そこから空気(外気)が入ってきます。

ユニックスのフラットカバーは、カバー裏面にドーム状の整流板と新たに開発した乱流防止板により、給気時の気流が壁面に沿うことなく、斜め前方に放出します。

強風時、必要以上に外気が給気され室内空気環境のバランスに影響を及ぼします。PKF給気口は、必要以上に外気が給気されると自動的に「コントロール羽根」が作動し、開口スペースを調整する事であらかじめ設定された給気量を維持しながら室内空気環境のバランスを整えます。又、ロックスイッチを押すと、完全にダンバーを閉じる事もできます。

サイズはΦ150だけ

差圧式給気口はφ150のみです。これはレンジフードの排気口径がφ150の為同等のサイズにしています。

壁でも天井でも取り付けられる

壁用差圧式給気口PDF150BWFはリビングに、天井用差圧式給気口PDK150BWFはキッチンに取り付けることを推奨しています。

ユニックス社製 天井取付用差圧式給気口 PDK150BFW

フィルター掃除、交換のメンテナンスが必要な為、カバー脱着等の作業がしやすいスペースを確保してください。

PDF150BWF用フィルター PDF-F

PDK150BWF用フィルター PDK-F

メッシュフィルターは繰り返し洗ってご使用いただけます。

まとめ

高気密住宅では、ドアが重くて開かないことがあります。原因は室内と室外の気圧の差ですから、何かしら室内に空気を取り込むよう工夫が必要です。ユーザーに窓の開閉を要求しても解消しますが、設備のプロとしては「差圧式給気口」を設置することでユーザーの運用はそのままに負圧を解消したいものです。新築時はもちろん、ビルトインコンロやIHクッキングヒーターに入替えた際に「同時給排気レンジフード」を採用した現場にも是非ご採用下さい。

ベストパーツオンラインショップ

  • シェア
  • twitter
  • twitter
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket
PAGE TOP
LINE it!