暖房シーズン前のチェックリスト:オイルストレーナーの点検を忘れずに!

石油燃焼機器は寒冷地において特に重宝されていますが、灯油を貯蔵するオイルタンクは使い続けるうちに底部に結露水や錆が溜まることがあります。これらが燃焼器内に入り込むのを防ぐためには、オイルストレーナーの部品交換が欠かせません。この記事では、暖房シーズン前にチェックし、必要に応じて交換すべきオイルストレーナーとそのメンテナンス部品について解説します。

オイルストレーナー部品の交換ガイド

オイルストレーナーはその状態を目視で確認できます。割れ、漏れ、フィルターの詰まりを未然に防ぐため、早めの交換を推奨します。これにより、灯油漏れや燃焼不良のリスクを低減できます。

ストレーナーの消耗品はすべて交換可能

オイルストレーナーの中でもフィルター、Oリング、カップは消耗品として設計されており、短時間で交換が可能です。以下は、これらの消耗品の概要です。

オイルストレーナー用フィルター

「オイルストレーナー用フィルター」は1個から当日出荷します。

オイルストレーナーのフィルターは、その中核をなす部品です。このフィルターがオイルタンク内の不純物を効果的に除去し、燃焼器にクリーンな燃料を供給する役割を担います。フィルターが黒ずむのは不純物による汚れが蓄積されたサインですので、この状態を見たら交換することを推奨します。定期的なフィルターの点検と交換は、燃焼器の性能を最適に保ち、長期的な機器の健全性を維持する上で重要です。

品番 直径 高さ 適合ストレーナー 基準価格
T-OSF1 Φ35 60mm OF-100型 ¥830
T-OSF2 50mm OF-70・75型 ¥720
T-OSF3 Φ29 41mm OF-50型 ¥590

オイルストレーナー用カップ

「オイルストレーナー用カップ」は1個から当日出荷します。

オイルストレーナーのストレーナーカップは、屋外に設置されていることが多いため、紫外線によって劣化が進みやすい部品です。カップにひびが入ると、灯油漏れのリスクが高まり、それに伴う土壌汚染や修理の手間が増大します。カップが変色したり、ひびが見られたりした場合は、すぐに交換することをオススメします。

なお、OF-100型に付属しているストレーナーカップには異なる2種類が存在するため、交換時には取り外した部品のサイズを正確に測定し、適切なサイズの新しいカップを選んで取り付けることが重要です。これにより、適切な漏洩対策を実現し、潜在的な問題を予防します。

品番 直径 高さ 適合ストレーナー 基準価格
T-OSCP Φ55 71.0mm OF-100型 ¥590
OF-5902 Φ59.6 80.0mm 旧OF-100型 ¥590
OF-4921 Φ45 55.3mm OF-70・75型 ¥480
OF-3902 Φ38 52.5mm OF-50型 ¥350

オイルストレーナー用Oリング

「オイルストレーナー用Oリング」は1個から当日出荷します。

オイルストレーナーの耐久性を高めるためには、Oリングの状態が重要です。これは本体とストレーナーカップの間に配置され、シーリングの役割を果たして漏洩を防ぎます。カップやフィルターと比べて長持ちしますが、劣化したOリングは漏れを引き起こす原因になるため、他の部品と同時に交換を行うことが望ましいです。

先に触れたストレーナーカップと同じく、OF-100型のOリングには異なるサイズのものが存在します。ですから、交換する際には、古いOリングを取り外してから、正確なサイズを測定し、適合する新しいOリングを選ぶことが不可欠です。これにより、オイルストレーナーの信頼性を保ちつつ、可能な限り最良の密封効果を得ることができます。

品番 太さ 内径 適合ストレーナー 基準価格
T-OSP Φ3.1 Φ54.4 OF-100型 ¥240
3GK-060B Φ59.4 旧OF-100型 ¥240
3GK-045B Φ44.4 OF-70・75型 ¥190
3KQ-037B Φ2.4 Φ37.2 OF-50型 ¥240

オイルストレーナー選びのポイント

オイルストレーナーはオイルタンクの容量に応じて選ぶ必要があります。適切なサイズを選ぶことで、交換の頻度を減らし、メンテナンスの手間を省くことができます。

OF-100型ストレーナー:490型および500型オイルタンクに適合

「オイルストレーナー(品番:OF-100LVC)」

「オイルストレーナー(品番:OF-100LVC)」は1個から当日出荷します。

490型および500型のオイルタンクには一般的にOF-100型のオイルストレーナーが使用されています。これはこれらのモデルの標準サイズに最適化されています。しかし、例外的に250型のタンクにもOF-100型が適用されることがあります。これは、タンクの設計や使用する燃料の流量に応じて、異なるサイズのストレーナーが必要になる場合があるためです。そのため、オイルストレーナーを選ぶ際には、タンクの型号と推奨されるストレーナーの型号を確認することが重要です。

品番 タンク側接続径 配管側接続径 基準価格
OF-100LVC Rc1/2 φ8 ¥2,770
OF-100LVE Rc1/2 ¥2,770

OF-70・OF-75型ストレーナー:200型および250型オイルタンクに適合

「オイルストレーナー(品番: OF-70LVA)」

「オイルストレーナー(品番: OF-70LVA)」は1個から当日出荷します。

200型250型のオイルタンクは、OF-70やOF-75型のオイルストレーナーを使用します。

品番 タンク側接続径 配管側接続径 基準価格
OF-70LVA Rc1/2 Rc1/2 ¥2,050
OF-75LVA ¥2,230
OF-70LVK

(小出しバルブ用プラグ付)

¥2,490

OF-50型ストレーナー:90型オイルタンクに適合

「オイルストレーナー(品番: OF-50LVB)」

「オイルストレーナー(品番: OF-50LVB)」は1個から当日出荷します。

90型のオイルタンクにはOF-50型が採用されています。

品番 タンク側接続径 配管側接続径 基準価格
OF-50LVB Rc3/8 Rc1/4 ¥1,640
OF-50SVB Rc1/4 Rc1/4 ¥1,870

オイルストレーナーのメンテナンスを効率化する専用工具

オイルストレーナーを交換またはメンテナンスする際、オイルタンク内の灯油をこぼすことなく迅速かつ慎重に作業を行うことが重要です。この作業を容易かつ効率的に行うためには、専用の工具が必須です。これらの工具は、メンテナンス作業の精度を高め、時間を節約する助けとなります。

タンク満タン時でも安心:送油口ストッパーの活用

オフシーズンでもオイルタンク内の腐食を防ぐため、灯油を満タンに保つのが鉄則です。そんな中、オイルストレーナーの点検や交換を行う際に欠かせないのが「送油口ストッパー(品番:500P-31T)」です。この便利な工具を使えば、タンクの送油口をしっかりと封じ、メンテナンス中の灯油漏れを防ぐことができます。

送油口ストッパー

「送油口ストッパー(品番:500P-31T)」は当日出荷します。

品番 全長 基準価格
500P-31T 1m ¥11,200

メンテナンスの効率化:ナット取り外し専用レンチ

ストレーナーカップを固定するナットは、風雨に長時間晒されるため錆びつきがちで、取り外しが困難になることがあります。そうした時に便利なのが、「オイルストレーナー用レンチ(品番:OF-100J)」。この専用工具はナットにぴったりと合う設計で、固着したナットも簡単に取り外すことができます。なお、このレンチは取り外し専用であり、締め付けには使用できないため、使用時にはその点にご注意ください。

「ストレーナーレンチ(品番: OF-100J)」

「ストレーナーレンチ(品番: OF-100J)」は1個から当日出荷します。

品番 適合ストレーナー 基準価格
OF-100J OF-100LVC/OF-100LVE ¥1,430

まとめ

オイルタンクから燃焼器に供給される灯油の品質を保つには、オイルストレーナーの維持が欠かせません。劣化によるカップの割れ、漏れ、フィルターの詰まりは、灯油漏れや燃焼器のトラブルに直結するため、これらの兆候が現れる前に定期的な交換を行うことをお勧めします。暖房シーズンが始まる前に点検をして、安全かつ効率的な暖房システムを確保しましょう

※当記事は2020年4月16日に初公開され、内容を見直して2020年9月26日、2023年11月9日に更新されました。

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大宮彰大

大宮彰大

営業部所属:ベストパーツ株式会社
2008年入社(36歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp
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