
ローコストで散水用水栓の凍結に備える!『万能ホーム水栓(凍結防止機能付)』
既存の水栓を取り換えるだけの凍結防止対策
寒冷地の凍結防止対策は、水抜ハンドル付の不凍水栓柱を設置しているか、防水コンセントを設けて凍結防止ヒーターを設置しています。しかし、新たにこのような対策を取るには多額のイニシャルコストがかかり、凍結防止ヒーターも製品によっては意外と電気代がかかります。そこで、既存の万能ホーム水栓を「凍結防止機能付き」に取り換えるだけのカンタン工事で備えましょう。
弁を自動で開閉して凍結防止する散水用水栓
少量流水による凍結防止機能が内蔵
本体内が凍結しそうな温度(約2℃)になると、SMA(形状記憶合金製のばね)の働きで止水弁が自動で開き、ポタポタと少量の水を通水し凍結を防止します。そして、外気や通水温度によって暖められて、本体内が4℃になれば止水弁が閉じ水を止めます。
以前は設定温度を検知するサーモ部がワックスサーモを採用していましたが、2020年の仕様変更により「SMA(形状記憶合金製のばね)」に切替・改良され、より素早い動作と細かい開閉温度設定で節水を実現しました。作動時水量は最大450cc/分(水温0℃、水圧0.05Mpa時)と一見多いように思えますが、通水すると水温で本体が暖められ数分で止水しますのでご安心ください。
品番 | 呼び(ねじ) | 付属品 |
Y120WK | 13A(PJ1/2) | 注意喚起プレート |
故障と勘違いしないよう「プレート」と「ハンドルビス」でお知らせ
ポタポタと少量の水が出ていると漏れているとユーザーが勘違いする場合もありますので、「凍結防止機能付水栓」であることを明記したプレートが付属されております。又、一般的な万能ホーム水栓(カラービスは青)と区別するため、ハンドルのカラービスを黄色にしています。
※ご注意 凍結防止の為SMAが作動している時はハンドルを回しても止水することができません。
まとめ
いつ来るかわからない大寒波の為に、防水コンセントを設けて凍結防止ヒーターを設置するなどの多額のコストは掛けたくありません。しかし無策でいると水栓が凍結して使えないという事態になりかねません。大規模な寒波が発生した直後は同様の凍結トラブルが多発しますから、ユーザーを何日間も待たせることになりかねません。
そうなる前に、手っ取り早くローコストな凍結防止対策として、既存の万能ホーム水栓を「万能ホーム水栓(凍結防止付き)(品番:Y120WK)」へお取替えすることをオススメします。夏が終わった今、ユーザー様にご提案してみてはいかがでしょうか?
※2020年6月9日に公開した記事ですが、修正して2025年9月11日に再度公開しました。

鈴木 彩香

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