まだまだあるφ60排気筒壁貫通部の離隔を化粧する【φ60ステンレス穴あき板】
2022.12.19
ベストパーツオンラインには、今も続々と排気筒の設置に欠かせない防火措置用の部材が追加されています。本稿では、排気温度260℃以下のFE、BF、FFから260℃超のCFまで、φ60の排気筒が不燃材料以外の建築材料を貫通する部分との空間を化粧する「φ60ステンレス穴あき板」の追加ラインナップをご紹介いたします。
目次
CF、BF、FEすべての壁貫通部分に対応する化粧板
壁貫通部の排気筒と不燃材料以外の壁との関係は、法令で定められています。例えば、排気温度が260℃を超えるCFでは排気筒の周囲15㎝以上、排気温度が260℃以下のBFやFEでは周囲D/2 ㎝※以上の離隔距離を要求され、その空間を金属製片面めがね板または金属製両面ガラリ等を用いて化粧することが認められています。そのため、この要求を満足するだけならφ60の排気筒に用いる化粧板は□100もあれば十分といえます。しかし、そのサイズでは釘をうける下地がない現場がほとんどなので、ビス穴が基本的な間柱の配置間隔である一尺(303mm)の「φ60ステンレス穴あき板」をラインナップしています。
※φ60なら6㎝/2㎝=周囲3㎝
現場状況に合わせて使い分けられる3サイズ
「φ60ステンレス穴あき板」は、中心部にφ60の穴をプレス加工で抜いたSUS430製の化粧板です。4角にφ3ビス穴も設けてあるので、現場でのステンレス加工は一切不要。施工時の安全性と製品強度を高める目的で、端部にはオープンヘミング加工を施しています。従来□270しかなかったサイズラインナップも□300、□250、そして200×300の3サイズ展開とすることで、現場状況に合わせて使い分けることができるようになりました。
外寸H200mm×W300mm(品番:ST60-2030)
品 番 | 材 質 | 外 寸(mm) | 取付穴ピッチ(mm) |
ST60-2030 | SUS430 | 200×300 | 180×280 |
外寸H250mm×W250mm(品番:ST60-2525)
品 番 | 材 質 | 外 寸(mm) | 取付穴ピッチ(mm) |
ST60-2525 | SUS430 | 250×250 | 230×230 |
外寸H300mm×W300mm(品番:ST60-3030)
品 番 | 材 質 | 外 寸(mm) | 取付穴ピッチ(mm) |
ST60-3030 | SUS430 | 300×300 | 280×280 |
まとめ
現場で穴開け加工するのが難しいSUS430に対して、あらかじめ中心部にプレスでφ60を抜き、4角にφ3ビス穴を施した「φ60ステンレス穴あき板」は、CF、BF、FE等の排気方式に関わらずどんな現場にも採用できます。また、これまで□270しかなかったサイズラインナップを、基本的な間柱の配置間隔である一尺(303mm)で固定できる範囲で□300、□250、そして200×300の3サイズ展開とすることで、現場状況に合わせて使い分けることができるようになりました。
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星孝幸
2013年入社。給排気筒担当。1963年生まれ
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