不意の来客にも安心して対応できる『テレビドアホン』
モニター付きのドアホンで安心安全の荷受け
モニター付きのドアホン(テレビドアホン)にはいくつか種類があります。そこで本稿では、それらの中からどのように選ぶかを施工者目線・ユーザー目線で順に説明いたします。
テレビドアホンのラインナップ
まずはベストパーツオンラインでラインナップしているPanasonic社のテレビドアホン6機種の仕様をご紹介します。すべて録画機能付きのため不在時の来客も記録されます。
品番 |
親機電源方式 |
モニターサイズ |
画角 |
その他機能 | |
水平 | 垂直 | ||||
VL-SE25KA | 電源コード/直結 | 2.7型 | 約87° | 約66° | – |
VL-SE25XA | 直結 | 2.7型 | – | ||
VL-SE30KLA | 電源コード/直結 | 3.5型 | – | ||
VL-SE30XLA | 直結 | 3.5型 | – | ||
VL-SGE30KLA | 電源コード/直結 | 3.5型 | ワイド1:約70°
ワイド2:約100° ズーム:約50° |
ワイド1:約53°
ワイド2:約53° ズーム:約35° |
ワイヤレス式 |
VL-SVD505KF | 電源コード/直結 | 約5型 | ワイド:約170°
ズーム:約85° 全体:約170° |
ワイド:約90°
ズーム:約45° 全体:約110° |
スマホ連動 |
施工面での選び方
電源の確保方法
テレビドアホンの電源を確保する方法には電源直結式、電源コード式、乾電池式の3つがありますが、ここでは電源直結式と電源コード式の2つをご紹介します。
美しく仕上げるなら電源直結式
電源直結式のテレビドアホンはその名の通り、VVFケーブルなどを直接親機に接続することで電源を確保する方式です。この方式のメリットとしては、配線が壁内のみで完結するため見栄えがよく仕上がるといった点です。ただし、既設のドアホンの親機が乾電池式の場合など、第二種電気工事士といった資格が必要になる場合もあるため注意が必要です。
接続が容易な電源コード式
電源コード式のテレビドアホンはコンセントから100Vの電源を確保する方式です。この方法のメリットは、電気工事が発生しないため前述のような資格がなくてもどなたでも作業が可能な点にあります。また、コンセントにプラグを挿すだけなので作業も容易です。電源コードが壁を伝うような仕上がりになるため、プラモールなどで配線を壁に馴染ませることでユーザー満足度が上がるはずです。ここでご紹介している電源コード式テレビドアホンの電源コードは取り外し可能で電源直結式としても使用できるので現調ができない場合にはこちらを選択するとよいでしょう。
親機と子機の接続方法
子機に電源も供給できる有線式
親機と子機をインターホンケーブルで接続する有線式では、子機は親機から直接電源を供給されるため新たに電源を取る必要がありません。既設のドアホンが同じケーブルを使用しているようであればそのまま使用も可能です。壁の中にケーブルを設置しないと見栄えが良くないですが、壁の中の配線も一筋縄ではいかないため少し手間のかかる方法ともいえます。
既設のドアホンにとらわれずに設置できるワイヤレス式
既設のドアホンがワイヤレス式だった場合、親機と子機をつなぐためにはインターホンケーブルを新たに玄関先まで配線しなければなりません。そんな場合には親機と子機を無線通信で接続できるVL-SGE30KLAをおすすめします。VL-SGE30KLAは親機と子機の見通し距離約100mまでのワイヤレス接続を実現できるためケーブルを新たに配線する必要がありません。ただし、ワイヤレス式であるため子機は親機から電源を取れませんので、別売の単3乾電池6本を電源とします。電池の交換はユーザー自身で行う必要があるため、クレームにつながらないよう事前説明を行うようにしてください。
ユーザー目線での選び方
カメラの画角とモニターのサイズ
カメラは使用するレンズによって画角が決まっており、画角が広ければモニターに映し出せる範囲も広くなります。訪問者がどのような格好をしているか、どんな荷物を持っているかが判断できるため、垂直方向の画角も考慮するとよいかもしれません。モニターが大きければより広い範囲を映せるというわけではありませんが、同じ映像でもモニターが大きい方が外の様子を鮮明に映し出すことができます。
スマホ連動なら外出中も来客対応できる
VL-SVD505KFはこの中で唯一のスマホ連動機能付きで家にいなくても来客対応できます。置き配や再配達の指示を外出先からできるためユーザーは早く商品を手にできるだけでなく、日本の社会問題にもなっている物流問題の解消にもつながり得ます。
まとめ
本稿ではPanasonic社のテレビドアホンについてご紹介しました。施工のしやすさも施工業者様には大切な決め手ですが、大切なユーザーを守るためですのでユーザー目線に立つことも忘れずに機能面もチェックしてみてください。また、2024年9月現在、録画機能付きテレビドアホンの補助金が出る地域もありますのでユーザーとの接点強化に活用してみてはいかがでしょうか?
寺島 佳希
最新記事 by 寺島 佳希 (全て見る)
- 屋外用コンセントが火気とみなされる場合には『コンセントカバー』で対策しましょう - 2024年10月8日
- タフでエコな多目的支持台『リサイクロック』の魅力 - 2024年10月1日
- 組み合わせ自在の工具ボックス『クリアハードボックス』 - 2024年9月24日