
「穿孔作業の悩みを解決!ミヤナガ『デルタゴンビットシリーズ』で効率アップ
従来のドリルの問題を解決するデルタゴンビットの特長
ミヤナガの「デルタゴンビットシリーズ」は、独自の刃先形状と刃先径に加え、3枚刃~6枚刃設計を採用しています。従来の2枚刃ドリルよりも施工時の負担を軽減し、穴あけ作業をスムーズかつ疲れにくくします。設備業者の方々が悩まされがちな下穴の変形や位置ずれも、効果的に解消されます。
デルタゴンビットの特長
振動が少なく、長時間作業でも疲れにくい
「デルタゴンビットシリーズ」は、刃先径21mm以下の場合は3枚刃、21.5~26mmでは5枚刃、そして28mm以上では6枚刃を採用。この刃数により、ドリルの上下運動や刃先の引っ掛かりが抑制され、手に伝わる振動が抑えられるため、長時間作業しても手や腕への負担が軽減されます。
真円に近い穴あけが可能

チゼルポイント例

デルタゴンビットは真円に近い穴あけが可能です。
従来の2枚刃ドリルはチゼルポイント(刃の中心部)が平面のため、軸を確保しづらく、穿孔時に位置ずれを起こしやすい構造です。変形した下穴にアンカーを挿入すると、アンカーと下穴の間に隙間が生じ、クサビ効果(横に広がる力)が低下します。
一方、「デルタゴンビットシリーズ」は、チゼルポイントを排除し、軸の確保を重視、より正確な円形の穴を開けることができます。さらに、デルタゴンビットの特殊な超硬チップの接合技術によって真円に近い下穴が開けられ、隙間が最小限に抑えられるため、クサビ効果も向上します。
優れた耐久性

刃先径19.0mm(六角軸ビット)を使用して、コンクリート圧縮強度30N/㎟に100mmの穿孔を行った際の比較
デルタゴンビットシリーズは、従来の2枚刃に比べて外径摩耗が少なく長寿命。具体的なデータとして600回穿孔後の外径摩耗比較では、2枚刃の摩耗は約0.13mmですが、デルタゴンビットではわずか約0.05mmと、大きな差が出ています。さらに、穿孔時間に関するグラフ(穿孔長100mmを基準にしたもの)を見ると、デルタゴンビットは2枚刃よりも一貫して短時間での穿孔が可能であることが確認できます。
用途に応じた豊富なラインナップ
「デルタゴンビットシリーズ」は、ストレート軸・SDS軸・六角軸の3つの軸タイプを提供しています。これらのビットはすべてコンクリートに適していますが、使用する工具や施工条件に合わせて選べるよう、多彩なバリエーションを揃えています。この多様性により、さまざまな作業条件や材料に対応することができます。
振動ドリルで使いたいストレート軸
主にモルタル、コンクリート、ブロックの穿孔に適しています。さらに、PCコンクリート、レンガ、石材への穿孔も可能です。このドリルは振動用に設計されているため、デッキプレートの穿孔には向きません。最適な電動工具としては、「振動ドリル」を推奨します。
軸タイプ | 刃先径 | 有効長 | 主な用途 |
ストレート軸 | 2.5~14.5㎜ | 45~120㎜ | 一般的な振動ドリルに装着可能。
小~中径の穿孔に。 |
軽量型ハンマードリルで使いたいSDS-プラス軸
モルタル、コンクリート、ブロック、デッキプレート+コンクリートに特に適しています。さらに、PCコンクリート、レンガ、石材、アスファルトへの穿孔も対応しています。このドリルは打撃用に設計されているため、「コンクリートドリル3枚刃(ストレート軸)」よりもデッキプレートやアスファルトのような材料への穿孔が容易です。最適な使用電動工具として、「軽量型ハンマードリル」を推奨します。
軸タイプ | 刃先径 | 有効長 | 主な用途 |
SDS-プラス軸 | 3.2~20.0㎜ | 50~100㎜ | 幅広い現場に対応。
アンカー施工の標準モデル。 |

「コンクリートドリルロングサイズ(SDS-プラス軸)」は1本から出荷対応いたします。
軸タイプ | 刃先径 | 有効長 | 主な用途 |
SDS-プラス軸ロングタイプ | 14.5~26.0㎜ | 200㎜ | 厚い壁材や深孔施工に最適。 |
「コンクリートドリルサドルバンド用」は、全長が長いのでサドルバンドに接触せず穿孔ができます。
軸タイプ | 刃先径 | 有効長 | 主な用途 |
SDS-プラス軸サドルバンド用 | 3.4~4.3㎜ | 50㎜ | 垂直で穴あけ可能なので、サドルバンドやフロアバンド取付けに最適。 |
大型ハンマードリルで使いたい六角軸
コンクリート・デッキプレート+コンクリートに最も適しており、PCコンクリート・レンガ・石材、法面・アスファルトも穿孔可能です。SDS軸よりも大径の穿孔を行いたい場合にオススメです。電動工具は大型ハンマードリルをお使いください。
軸タイプ | 刃先径 | 有効長 | 主な用途 |
六角軸 | 3.4~4.3㎜ | 50㎜ | 垂直で穴あけ可能なので、サドルバンドやフロアバンド取付けに最適。 |
まとめ
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作業効率を上げたい施工業者様
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正確な穴あけで施工品質を高めたい現場 に特におすすめです。
用途や工具に応じて最適な1本を選べば、穿孔作業がグッと楽になり、仕上がりも安定します。
ぜひ、現場のスタンダードとして取り入れてみてください!
※この記事は2021年4月12日に公開されましたが、修正を重ね、2025年9月9日に再公開いたしました。

佐々木瞭

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