カレッフィのGEOヘッダーセットなら主管32Aの温水ヘッダーを回路毎に配管方向を変えられます。しかもそれは面倒な現場組立が必要ありません。
回路毎に配管方向を変えられる。しかもそれは面倒な現場組立が必要ありません。
建物で使用するエネルギーの30%以上を自然エネルギーで賄うことが義務付けされている自然エネルギー利用の先進国、イタリアで開発されグローバルに販売されている地中熱ヒートポンプ用に開発された「GEOヘッダーセット」。省施工というだけでも大きいメリットを感じていただける商品ですが、エアベント・ドレンコック・温度計が一体化、断熱機能内蔵、安定した販売価格など、これまでにない費用対効果にきっとご満足いただける製品です。
現場では主管を接続するだけのGEOヘッダーのメリット
「GEOヘッダーセット」は、2回路から8回路までの間で回路毎の配管方向を指定できます。さらに、エアベント、ドレンコック、温度計の取付位置も選べます。それらすべてを組付けてお届け致しますので、現場では同梱のブラケットに引っ掛けてビス固定するだけのカンタン施工。地中熱ヘッダーとして開発された製品ですが、断熱工事をしなくても結露が抑制できる構造を評価して、非住宅の冷温水空調配管のヘッダーとしての利用も増えています。
品番 | 回路数 | 主管 | 枝管 | 基準価格 |
1107B5 | 2 | G1-1/4 | 42P2.5TR | ¥143,000 |
1107C5 | 3 | ¥157,000 | ||
1107D5 | 4 | ¥170,000 | ||
1107E5 | 5 | ¥186,000 | ||
1107F5 | 6 | ¥197,000 | ||
1107G5 | 7 | ¥208,000 | ||
1107H5 | 8 | ¥221,000 |
回路の方向を変えるだけじゃない!壁掛、床ころがしなど現場の設置方向に合わせてエアベント、ドレンコック、温度計の位置もアレンジできる
「GEOヘッダーセット」は、図1のよう床ころがしでも壁掛でも思い通り組み立てられます。その際、エアベントはヘッダーより上に、ドレンコックは不凍液の注入や取出し作業をイメージしてご指定下さい。また、図2のように主管の方向は左右どちらでも構いません。さらに、1回路毎に配管方向を90°単位でバラバラに指定することもできます。

図1:床置き、壁掛けどちらでも製作いたします。ご注文時にご指示ください。

図2:主管の方向は左右どちらでも製作いたします。ご注文時にご指示ください。
漏えい検査はカレッフィ社指定の検査機で全数実施
「GEOヘッダーセット」は、お客様のご指定に合わせて組立た後、全数漏えい検査を行っています。GEOヘッダーセットを構成するパーツはすべてミラノにあるカレッフィ社が設計・製造しておりますが、組立工程と漏えい検査を請負っているのはベストパーツ。特にご質問が多い漏洩検査については、カレッフィ社と同じ検査機を用いて全数実施していますので、安心してご利用いただけます。

カレッフィ社指定の漏えい検査機を用いて、高圧0.6MPa、低圧0.05MPaで全数検査後に届しています
専用ブラケットで固定もカンタン

図3:ブラケット2つと専用ボルトが4本付属します。
「GEOヘッダーセット」には、往き側ヘッダーと戻り側ヘッダーを固定するステンレス製のブラケットが付属します。ヘッダーの固定はカンタンで、専用のボルトを軽くヘッダーにねじ込んでから、図3のようにブラケットの溝に合わせて増し締めするだけです。サドルバンドや架台などを探すなどの調達の手間とコストも省きます。
二重構造の本体モジュールは空気層断熱。黄銅パーツには専用断熱材付きだから保温工事が不要

図4:本体モジュールの内部断面図青色の部分が流体と触れあう部分。外層と流路の間に空気の断熱層がある構造で結露や凍結を抑制します。

図5:黄銅パーツには専用の断熱材が付属。現場での加工や保温工事は必要ありません。
「GEOヘッダーセット」の大部分を占める本体モジュールはポリアミドにガラス繊維を織り込んだ樹脂材料を採用しているため、軽量で強度に優れいるうえ、熱伝導率が低く結露や凍結がしにくい設計です。さらに図1の様に、本体モジュールは2重構造で、流体が触れる部分と外層の間には空気による断熱層が設計されているため、保温工事は不要です。なお、本体モジュールを挟み込み固定するパーツについては、強度を高めるために黄銅とステンレスが使われていますが、付属の断熱材をはめ込んでいだければ保温できるようになっています。
オプションパーツの「バイパス式流量調整バルブ」を使えば、僅かなスペースでバルブ機能と流量調整機能を組み込める
「GEOヘッダーセット」専用のオプションパーツである「バイパス式流量調整バルブ(品番:112634)」は、グローバル構造なので、水張りやメンテナンスの際に回路毎に全閉にできるだけでなく、流量を見ながら回路毎の流量調整が可能になりシステム全体のバランスを取ることができます。なお、設置方向は垂直でも水平でも構いません。
品番 | ねじ | 採熱管 | 基準価格 |
112634 | 42P2.5TR | JIS25A | ¥32,300 |
まとめ
これまでは鉄や非鉄金属で特注していたインチサイズ以上の温水ヘッダーですが、資源高により想定以上の価格上昇を続けています。でもカレッフィ社(伊)の「GEOヘッダーセット」を使い始めると、樹脂製だから製品価格が安定していて調達しやすいだけでなく、現場での組立と保温工事が不要になり施工時間も大幅に短縮できます。なぜなら、2回路から8回路までの間で配管方向を指定するだけで、ベストパーツが組立てて出荷するからです。もちろん、全数漏えい検査しています。本体モジュールは、流体と外気の間に空気による断熱層が設けられているので保温工事も要りません。さらに、ヘッダーに必要な、エアベント、ドレンコック、温度計、取付金具、黄銅パーツ用断熱材まで付属していますので、他に現場調達すべき部品は「バイパス式流量調整バルブ(品番:112634)」だけです。

大宮彰大
2008年入社(33歳)
温水暖房分野を担当し2013年4月完成のベストパーツ株式会社社屋の冷暖房部材選定を行う。
MAIL:omiya.shota@best-parts.jp

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