
知らないと損をする!?排水管からのイヤな汚臭漏れを防ぐ部品
排水管の隙間から漏れ出る汚臭をシャットアウトする
雑排水や汚水の排水管から上昇してくる汚臭は、建築材料の腐食や腐敗、地震などの振動によって生じた隙間から屋内に漏れ出します。例えば、トイレであればフランジが変形したり、割れてしまい生じた隙間から汚臭が上がり、キッチンや洗面所であれば、排水管と排水パイプの隙間をきちんと塞がないことで臭いが上がってきます。
トイレの汚臭には「大便器用床フランジ(品番:465-659)」

ソケット組み合わせ例
トイレリフォームの際に必ずお願いしたいのはフランジの交換。長年重い衛生陶器の下敷きになり、毎晩のように結露水に浸されているフランジは、少なからず変形や腐食が見られます。その状態で再利用してしまうと、リフォーム直後から汚臭漏れが発生したり、衛生陶器より先に寿命を迎え割れてしまい汚臭漏れが発生するケースが考えられます。継ぎ目のない一体化されたガスケットで衛生陶器とフランジの間をミチッと塞ぐ「大便器用床フランジ(品番:465-659)」は、呼び75のVU管ソケットと呼び100VP・VU管ソケットが同梱されている兼用タイプなので、これさえあればどんな現場にも対応することができます。本体はABS樹脂、ビスはステンレスを採用しているので、設置後の結露水などによる腐食の恐れを大幅に低減できます。
品番 | 同梱品 |
465-659 | 各種ソケット・ボルトナットセット・ビス |
キッチンや洗面所の汚臭には「クリーンパッキン」

クリーンパッキン使用例
排水管径が呼び40・50に対して、「流し排水栓」の排水パイプ径は呼び25・32と細いので必然的に隙間ができてしまいます。この隙間は、ステンプレートやビニプレート、トラップ用ワン座によって目隠しはできますが、漏れ出る汚臭に蓋をすることはできません。地震などの揺れに追随してズレることが無いクリーンパッキンを使用して汚臭に蓋をするのが今どきです。
蛇腹ホースの場合の「ホース用クリーンパッキン(品番:JH62-900-50)」
「ホース用クリーンパッキン(品番:JH62-900-50)」は、呼び50のVP・VU管と、呼び32・38の蛇腹状の「流し排水栓ホース」や「トラップ用ジャバラ」の隙間を埋めるのに最適なクリーンパッキンです。接続の際は蛇腹状の排水ホースがクリーンパッキンを貫通して排水管に届くまで深く挿入してください。
品番 | 適合VP・VU管 | 適合 |
JH62-900-50 | 50兼用 | 蛇腹ホース32・38 |
蛇腹ホースと排水管をつなぐ場合の「ホース用クリーンパッキン(品番:H62A-90)」
「ホース用クリーンパッキン(品番:H62A-90)」は、排水管側は呼び50の塩ビ管(VP・VU兼用)に適合し、Pトラップにも使用できます。排水ホースを本品に取り付けることで、排水栓からの臭気上がりと虫の侵入を防ぐことができます。
品番 | 適合VP・VU管 | 適合 |
H62A-90 | 50兼用 | 蛇腹ホース32・38 |
排水パイプの場合は「クリーンパッキン(品番:JH7090025324)」

「クリーンパッキン(品番:JH7090025324)」は1個から当日出荷です。
「クリーンパッキン」は、呼び40・50のVP・VU管と呼び25・32・38のメッキ排水パイプの「Sパイプ」や「Pパイプ」、または最近急増している樹脂製排水パイプの「トラップ管(S/P兼用)」の隙間を埋めるのに最適なクリーンパッキンです。接続の際は、排水パイプがクリーンパッキンを貫通して排水管に届くまで深く取り付けてください。
品番 | 適合VP・VU管 | 適合トラップ径 |
JH7090025324 | 40 | 25・32 |
JH7090025325 | 50 | 25・32 |
JH7090032385 | 50 | 32・38 |
流し排水栓等の場合は「防臭アダプター(品番:H62-85)」
「防臭アダプター(品番:H62-85)」は流し排水栓などに使用する内径30mmのジャバラホースと呼び40もしくは50のVP・VU管を接続する防臭アダプターです。塩ビパイプ用接着剤を用いて取り付ける。塩ビ管接続側はアダプタを脱着することで呼び40と呼び50の2サイズに対応可能です。
品番 | 適合管 | 適合 |
H62-85 | VP・VU40、VU50 | ホース内径φ30 |
まとめ
排水管から上昇してくる汚臭は、新しい衛生陶器や設備機器に交換しただけでは改善せず、排水管と接続部品のわずかな隙間から屋内に漏れ出すことで発生します。トイレであれば継ぎ目のないガスケットが施されたフランジに交換すると効果があります。キッチンや洗面所であれば、排水管と排水パイプや蛇腹ホースの隙間を振動に強いクリーンパッキンに交換してください。機器の交換に加えて、こうした細部への配慮がお客様の信頼を高め、事業の安定と発展に繋がります。ぜひ、次の現場からご活用ください。
※この記事は2021年3月に初回公開されましたが、2025年10月10日に再度公開いたしました。
越後谷 凌介
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