モンキーレンチのオススメはこれ!スペックの違いと選び方を徹底解説
モンキーレンチは使用箇所により使い分ける
「モンキーレンチ」に求められる性能は様々ありますが、選ぶ際に注目すべき主なポイントとしては以下が挙げられます。
・本体質量が軽く運搬性が高い
・下あごがガタつかず部材を傷めない(なめにくい)
・柄の部分が持ちやすく力が入りやすい
・先端が薄く差し込みやすい
・口開きが大きく下あごがでない など
以下では、これらのポイントを踏まえてオススメのモンキーレンチをご紹介していきます。
狭所での使用に最適!「ショートエコワイド【HY-○S】」
薄くて軽量&ワイドな口開きの両方を実現
TOP工業の「ショートエコワイドエコモンキーレンチ(品番:HYシリーズ)」は、手のひらサイズのショートタイプで通常のモンキーレンチより約20%コンパクト。先端厚が薄く、下あごがでっぱらないので、狭所作業にとっても便利。例えば、壁出しの混合水栓を交換する場合、壁との距離が近く混合水栓の角度を調整しながら取付ける工程でコンパクトなボディの恩恵を感じていただけます。また、内部が部品でぎっしり詰まった設備機器周辺の施工でも活躍すること請け合いです。
水に濡れても滑りにくい硬質ビニルでコーティングしている柄は、短くとも力を伝えやすいと評判。ただし、絶縁機能は無いため通電中の作業には使用できません。
とくに先端厚6.0mmの薄さに対して、30mmのワイドな口開き幅で汎用性の高い「HY-30S」は、まだお持ちでなければ、ぜひお求めいただきたい逸品です。
| 品番 | 口開き幅 | 先端厚 | 全長 | 重量 |
| HY-26S | 7~26mm | 5.5mm | 117mm | 100g |
| HY-30S | 8~30mm | 6.0mm | 142mm | 160g |
| HY-38S | 8~38mm | 6.5mm | 157mm | 215g |
| HY-49S | 12~49mm | 9.0mm | 184mm | 450g |
オーソドックスなモデルでも違いがある!
以下にご紹介するのは、一見あまり違いのないように見えるオーソドックスなモンキーレンチ。しかし実はそれぞれにこだわりが詰まっており、選ぶべきメリットがあります。
別格の汎用性の高さを誇る「モンキーレンチ【HX】」
同じくTOP工業の「モンキーレンチ(品番:HXシリーズ)」は、機器や設備の保守点検、機器の組み立て、アンカーと機器の固定の際のナットの締め込みに便利です。角ねじフォームを使用している為、下あごのガタツキがなくナットにフィットする構造に加えて、旧モデルのHシリーズ同様にJIS規格より3~4mm大きい口開き構造や、JIS規格を10~23%上回る保証トルクなど、スタンダードながらとことん高性能を追求したモデルです。
一方で、独自のこだわりが詰まっているのもHXシリーズの魅力です。例えば、先端形状を鋭角に設計し直して狭所作業性を改善。また、重量についても強度を維持しつつ柄を薄くすることで肉抜きが無くても軽量化を実現しています。
どれということなく、必要に応じてすべてのサイズを所有していただきたいモンキーレンチですが、他社のものやHシリーズをお使いであれば、まずは「HX-300」から買い替えてみてください。
| 品番 | 口開き幅 | 先端厚 | 全長 | 重量 |
| HX-150 | 0~23mm | 6.0mm | 159mm | 110g |
| HX-200 | 0~27mm | 7.5mm | 208mm | 230g |
| HX-250 | 0~32mm | 9.0mm | 258mm | 390g |
| HX-300 | 0~38mm | 10.0mm | 308mm | 620g |
ひとクラスワイドな口開きでコスパ優秀!「エコモンキーレンチワイド【EMW】」
「エコモンキーレンチワイド(品番:EMWシリーズ)」は、柄を肉抜きすることで軽量化を図り運搬性を向上しています。また、重心が先端に移動することで締め付け作業性が良いと感じる方も多いようです。ひとクラスぶん大きなの口開き幅のワイド仕様ですから1丁でこなせる仕事が多くなります。最大口開き状態でも下アゴがでっぱらない設計とコンパクトな頭部が狭所で威力を発揮します。
| 品番 | 口開き幅 | 先端厚 | 全長 | 重量 |
| EMW-150 | 7~26mm | 5.5mm | 150mm | 115g |
| EMW-200 | 8~30mm | 6.5mm | 200mm | 200g |
| EMW-250 | 8~36mm | 6.5mm | 250mm | 270g |
| EMW-300 | 12~46mm | 9.0mm | 300mm | 650g |
ガタつかない!圧倒的な安定感のモンキーレンチ
なめにくさとガタつきのなさで選ぶなら「ハイブリッドモンキレンチ Xグリップ」
ロブテックス社の「ハイブリッドモンキレンチ Xグリップ(商品コード:UM○XD)」は、本体(上アゴ)と下アゴの2面でボルトナットをがっちり固定する独自機構「X-Drive(Xドライブ)」と、タテ方向のガタを大幅に低減する「G-LESS(ガタレス)機構」の採用により、狭所での作業やなめやすい薄型のボルトナットの締め・緩め作業においても、従来のモンキーレンチとは一線を画す安定感を実現しています。作業の安定感で選ぶなら迷わず選んでいただきたいオススメ製品です。
★詳しい解説はこちらの記事をチェック!⇒「驚異の安定感!ボルト締め作業がとにかく捗る『ハイブリッドモンキレンチ Xグリップ』」
| 商品コード | 口開き幅 | ボルトナット最大寸法 | 全長 | 重量 |
| UM24XD | 6〜24mm | M16 | 150mm | 90g |
| UM30XD | 8~30mm | M20 | 200mm | 170g |
| UM36XD | 8~36mm | M24 | 245mm | 300g |
まとめ
ボルトやナットを回す代表的な手工具である「モンキーレンチ」。ボルトやナットを締める・緩めるの単機能ですが、「軽量化」「下あごがグラつかない」「柄が短い」「先端が薄い」「口開き幅が大きい」「グリップの滑り止め」などとスペックの違いが大きい商品です。これらを見極めて、使用する現場やニーズに合ったモンキーレンチを選んでみてください。
※この記事は2021年10月28日に公開されましたが、修正を行い2025年12月1日に再公開されました。
永井達也
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